名探偵コナン_戦慄の楽譜
[Wikipedia|▼Menu]

.mw-parser-output .pathnavbox{clear:both;border:1px outset #eef;padding:0.3em 0.6em;margin:0 0 0.5em 0;background-color:#eef;font-size:90%}.mw-parser-output .pathnavbox ul{list-style:none none;margin-top:0;margin-bottom:0}.mw-parser-output .pathnavbox>ul{margin:0}.mw-parser-output .pathnavbox ul li{margin:0}名探偵コナン > 名探偵コナン (アニメ) > Template:名探偵コナン映画作品 > 名探偵コナン 戦慄の楽譜

名探偵コナン 戦慄の.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}楽譜(フルスコア)
Detective Conan
Full Score of Fear
監督山本泰一郎
脚本古内一成
原作青山剛昌
出演者高山みなみ
山崎和佳奈
神谷明
山口勝平
林原めぐみ
松井菜桜子
茶風林
緒方賢一
岩居由希子
高木渉
大谷育江
桑島法子
音楽大野克夫
主題歌ZARD翼を広げて
撮影野村隆
編集岡田輝満
制作会社トムス・エンタテインメント
製作会社小学館
読売テレビ
日本テレビ
小学館プロダクション
東宝
トムス・エンタテインメント
配給東宝
公開 2008年4月19日
2008年7月11日
2019年2月14日
上映時間115分
製作国 日本
言語日本語
興行収入 24.2億円[1][2][3][4][5][6][7]
$23,760,176[8]
前作名探偵コナン 紺碧の棺
次作名探偵コナン 漆黒の追跡者
テンプレートを表示

『名探偵コナン 戦慄の楽譜』(めいたんていコナン せんりつのフルスコア)は、2008年4月19日に公開された日本アニメ映画で、劇場版『名探偵コナン』シリーズの第12作目にあたる。上映時間は115分。興行収入は24億2000万円[1][2][3][4][5][6][7]読売テレビ開局50周年・小学館週刊少年サンデー創刊通算50年記念作品。第32回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞作品。キャッチコピーは「この歌声を、消させはしない。」「この指が奏でるのは、真実を導く旋律(しらべ)…」。
概要

「旋律」とかけて「戦慄」がタイトルに含まれる本作は「音楽」がメインとなっている。主人公・江戸川コナンとゲストキャラクターの秋庭怜子がメインで活躍するため、コナン以外のレギュラーキャラクターの活躍は全体的に抑えられている。また、ポスターにゲストキャラクターが描かれたのは本作の秋庭怜子と、第4作『瞳の中の暗殺者』に登場して以降2回登場している、警視庁刑事部の部長・小田切敏郎だけである。作中には前作『紺碧の棺』に続いて工藤新一と毛利蘭の過去のエピソードも織り込まれており、中学生時代に起きた2人の喧嘩が描かれている。

帝丹小学校の校歌が初披露され、コナンのクラス全員が揃って歌うシーンが描かれている。その後、校歌はドラマCD「名探偵コナン・キャラクター・ソング集 帝丹小学校に全員集合!!」に収録された。ドラマCDではコナンたちの他、毛利蘭役の山崎和佳奈、鈴木園子役の松井菜桜子も参加している。

劇場版名探偵コナンにおいてZARDの主題歌起用は第9作『水平線上の陰謀』以来3作目となるが、公開前年の2007年5月にメンバーの坂井泉水が逝去したため、ZARDの起用は本作が最後となった。また、パンフレットには「『名探偵コナン』とZARDがともに歩んだ軌跡」として特集が組まれていた。

第8作『銀翼の奇術師』から音響監督を担当してきた井澤基は本作をもって降板し、以降はテレビシリーズの音響監督を担当してきた浦上靖夫が兼任するようになった。

2021年現在、劇場版『名探偵コナン』シリーズの中で上映時間が最も長い作品である。

小説版は、2014年2月26日に小学館のジュニア文庫(小学館ジュニアシネマ文庫)から発売された[9]

劇場版シリーズの定番となっているエンディング後の次回作の予告は、今作でも放映された。エピローグ終了後に、「名探偵コナン」のロゴが浮かび上がりながら黒色に染まり、ジン役の堀之紀の声で「逃すわけにはいかねぇな。奴が死ぬには相応しい日だ。」というセリフが流れた。のちに次回作は、第5作『天国へのカウントダウン』以来、劇場版で2作目の登場となる黒ずくめの組織がストーリーに大きく絡む『漆黒の追跡者』であることが発表された。
プッシュホンの設定

作中には、怜子と共に貯水池のボート上へ拉致されたコナンが池畔の管理所に設置されているプッシュホンにサッカーボールを蹴り当てて受話器を落とし、彼らが警察への110番を発声によって発信するシーンが存在するが、朝日放送2009年6月5日に放送されたバラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』には、このシーンを疑問に思い検証を求める依頼が来た[10]。そこで、番組内では実際に元日本代表GKの本並健治がサッカーボールを蹴り当ててプッシュホンの受話器を落とし、大阪音楽大学の女子学生2名が時報の117番を発声によって発信することに成功している。また、依頼を受けた探偵局員の竹山隆範は、コナンの「見た目は子供、頭脳は大人」というフレーズを真似た台詞を口にしている(余談だが竹山も、コナンと似たデザインの眼鏡を掛けている)。

なお、作中のプッシュトーンは怜子の歌唱を担当したオペラ歌手・赤池優が担当している。
ストーリー

高名な元ピアニストの堂本一揮によって創設された堂本音楽アカデミーの練習室が爆発し、アカデミーの1期生が2名死亡、ヴァイオリニストの河辺奏子が重傷を負った。現場からはフルートを構成する3つの部品の1つ、胴部管が発見された。

事件の翌週、はオルガンに転向した堂本一揮の新しい音楽ホール、堂本音楽ホールでのこけら落としとリハーサルの見学に新一を誘うが、喧嘩になってしまう。蘭が新一と喧嘩したことを知った園子は、中学の時に特に長い喧嘩があったことを思い出し、それについて尋ねるが、蘭は帰路に聞こえてきた、なにかの曲が仲直りのきっかけになったこと以外忘れてしまっていた。

リハーサルを見学したコナンたちは、堂本一揮の他、彼の専属調律師だったホール館長の譜和匠、オルガン調律師のハンス・ミュラー、ピアニストで一揮の息子の弦也、堂本アカデミーの卒業生であるソプラノ歌手の千草らら、河辺の代役となったヴァイオリニストの山根紫音を目にし、ソプラノ歌手の秋庭怜子と出会う。彼女が帝丹小学校OGだったことから後日コナンたちの合唱の練習を見てもらうことになるが、その練習のあと、怜子の飲み物を勝手に飲んだ元太が苦しみ出す。診察の結果、4,5日の間声が出づらくなるということであり、彼女の堂本アカデミーでの練習のあと、3日後に迫ったホールでの出演を狙い、水筒に刺激物が混入されたものと考えられた。さらに帰り道、一行は何者かにダンプカーで襲われる。

さらにアカデミーの1期生が2名死亡し、それぞれの現場にはフルートの頭部管と足部管が残されていた。4名の死者は過去、ピアノカルテットを組んでいたという。警察や小五郎は関係者の動機を確認するが、死んだ4人と秋庭の両方に動機の見える者はいない。

翌朝、コナンは秋庭のもとを訪れ、彼女の寝室でフルートと、男性の写真を見つける。その男性は彼女の婚約者であった相馬光というフルート奏者で、4人組が無理やり酒を飲ませた結果、事故で転落死していたのだった。コナンは秋庭の森林浴に同行したところ、エアライフルでの狙撃に遭遇する。2人は逃げ出すが、犯人に怜子を撃つチャンスを与えてしまう。しかし犯人は何故か撃とうとせず、コナンたちは逃走に成功する。

公演当日、コナンと秋庭はパイプオルガンの管が1本だけ微妙にずれた音を出すことに気付き、ミュラーが行方不明のため一揮に伝えようとするが、不在の彼を探す間に2人は何者かに襲われ意識を失う。そのまま公演開始の時刻となり、千草が代役となって開演する一方、コナンと秋庭はボートに乗せられ、運河に流されていた。運河から脱出することは困難だったが、手の届かない位置に電話があったため、コナンがボール射出ベルトを使って受話器を外し、2人の声でDTMF信号を発することによって110番通報に成功する。

公演が始まってから、堂本ホールの外側にある23本の柱は断続的に爆破され続けていたが、ホール内は完全防音となっていたため会場の人間は誰も爆発に気付かないまま公演が続けられていた。ヘリでコナンと秋庭を助けに来た佐藤刑事高木刑事は、そのままホールの上ぎりぎりまで降下させて飛び降りることによってホール内に突入し、怜子とコナンも強引に同行する。佐藤と高木は爆弾を探しに行き、コナンと秋庭は会場で待機するが、音のずれと爆発が連動していることに気付く。管の1本に空気の流れの感知に伴って爆発させるセンサーが仕込まれていて、それのために微妙に音がずれていたのだった。コナンが犯人がリモコンも所持しているのを見つけたため、公演を中止させても起爆されてしまうことがわかったが、秋庭がアメイジング・グレイスで割り込むことで時間を稼ぐ間に、コナンはセンサーを外し、犯人と対峙する。一方蘭は、中学の時に新一との仲直りのきっかけになったのが、彼女のこの歌だったことに気付く。

犯人は譜和匠であり、彼は相馬の、身元を明かせない父親だった。4人組を殺害したのは相馬の復讐で、河辺、秋庭、コナンを襲撃したのは彼らが絶対音感を持っているため、音の違いを指摘されるとセンサーが発見されるおそれがあるからで、秋庭をそれほど追い詰めなかったのは相馬の婚約者だったためである。コナンは時計型麻酔銃が壊れてしまっていたためリモコンによる起爆を阻止しあぐねていたが、灰原がリコーダー[注 1]の音名で「SHOOT」という文字列を伝えて射線を空けさせ、佐藤の狙撃によって制圧に成功する。譜和は終演に際しながら爆破の動機を語り始める。妻と息子を亡くした中、35年間専属調律師として人生を共にした一揮が突如転向してしまい、今更他のピアニストにつく気にもなれず、残された生きがいだった音楽までも耳障りになったことから、一揮やホールやオルガンを、客も巻き込んで消し去ろうとしたものだった。しかし一揮の転向の理由は、譜和の調律が年を経るにつれて狂ってきていたが、プライドの高い譜和にそれを指摘するにしのびなく、また彼以外の調律師と新たに組むことも考えられなかったためだった。それを告げられた譜和は一揮に当たり散らすが、園子に親友に対する信頼について諭されると泣き崩れる。

ホールを出ると、バイオリンによるアメイジング・グレイスが聞こえてきた。蘭は弾き方からそれを新一の演奏と悟り、コナンから「新一が蘭と自分自身に聞かせるために弾いた」と聞くと、「今更来ても許してなんかやらない」と思いながらも微笑むのだった。
登場人物
レギュラーキャラクター「名探偵コナンの登場人物」も参照
江戸川 コナン(えどがわ コナン)
- 高山みなみ本作の主人公。本来の姿は「東の高校生探偵」として名を馳せている工藤新一だが、黒ずくめの組織に飲まされた毒薬・APTX4869の副作用で小学生の姿になっている。
毛利 蘭(もうり らん)
声 - 山崎和佳奈本作のヒロイン。新一の幼馴染かつガールフレンド。関東大会で優勝するほどの空手の達人。新一を堂本音楽ホールの完成記念公演に誘うが、新一からの余計なお世話だと言われた事で喧嘩になる。
毛利 小五郎(もうり こごろう)
声 - 神谷明蘭の父親で「眠りの小五郎」の異名で有名な私立探偵。コナンの保護者。元警視庁捜査一課強行犯係の刑事。
工藤 新一(くどう しんいち)
声 - 山口勝平コナンの本来の姿で高校生探偵。中学時代の回想シーンとコナンの変声機による声で登場。堂本音楽ホールの完成記念公演を誘ってきた蘭に、はずみで「余計なお節介」と言ってたことで喧嘩になる。
灰原 哀(はいばら あい)
声 - 林原めぐみ元黒の組織の一員かつAPTX4869の開発者で、コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人。元太からリコーダーを拝借して、コナンに音階暗号で状況を伝えている。
鈴木 園子(すずき そのこ)
声 - 松井菜桜子蘭の同級生で親友。鈴木財閥の令嬢で、蘭や新一とは幼馴染でもある。鈴木財閥のコネで堂本音楽ホールの完成記念公演にコナン一行が鑑賞できるよう手配する。
目暮 十三(めぐれ じゅうぞう)
声 - 茶風林警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警部
阿笠 博士(あがさ ひろし)
声 - 緒方賢一コナンの正体を新一と知る数少ない人物の1人で、発明家。
吉田 歩美(よしだ あゆみ)、小嶋 元太(こじま げんた)、円谷 光彦(つぶらや みつひこ)


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:176 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef