『名探偵の掟』(めいたんていのおきて)は、東野圭吾の短編小説集である。1996年2月25日に講談社より単行本が刊行され、1999年7月15日に講談社文庫版が刊行された。2009年にテレビドラマ化された。
天下一大五郎シリーズの第1弾で、続篇に『名探偵の呪縛』がある。 この作品記事はあらすじの作成が望まれています。ご協力 デビュー以来長年ヒット作に恵まれていなかった著者だが、この作品で『放課後』以来久々のヒットを記録し、また『このミステリーがすごい! 1997』では3位にランクインされ大躍進を果たした。なお同年版では『どちらかが彼女を殺した』も13位に選定され、作家別得票数では1位に輝いた。さらに受賞は逃したものの、第18回吉川英治文学新人賞の候補にもなり、著者の出世作の1つともいえる。 もともと『小説新潮』1990年10月号に発表した短篇小説「脇役の憂鬱」について、著者が出席したパーティにおいて有栖川有栖や北村薫といった有力者の絶賛を受けたことが執筆のきっかけであり、ミステリ界の文壇を一種揶揄する内容でありながら、文壇の当事者からも評価を得ている。
書誌情報
名探偵の掟
1996年2月25日、講談社
1998年4月5日、講談社ノベルス
1999年7月15日、講談社文庫 ISBN 978-4062646185 - 解説:村上貴史
あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}
構成
プロローグ
第一章 密室宣言 - トリックの王様
第二章 意外な犯人 - フーダニット
第三章 屋敷を孤立させる理由(わけ) - 閉ざされた空間
第四章 最後の一言 - ダイイングメッセージ
第五章 アリバイ宣言 - 時刻表トリック
第六章 『花のOL湯けむり温泉殺人事件』論 - 二時間ドラマ
第七章 切断の理由 - バラバラ死体
第八章 トリックの正体 - ???
第九章 殺すなら今 - 童謡殺人
第十章 アンフェアの見本 - ミステリのルール
第十一章 禁句 - 首なし死体
第十二章 凶器の話 - 殺人手段
エピローグ
最後の選択 - 名探偵のその後
(解説)
評価
テレビドラマ
演出宮下健作
出演者松田翔太
香椎由宇
ちすん
入江甚儀
木村祐一
製作
制作テレビ朝日
放送
放送国・地域 日本
放送期間2009年4月17日 - 6月19日
放送時間金曜 23:15 - 翌0:10
放送枠金曜ナイトドラマ
放送分54分
回数10
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2009年4月17日から6月19日まで毎週金曜日23:15 - 翌0:10に、テレビ朝日系の「金曜ナイトドラマ」枠で放送された。主演は松田翔太[1]。 ドラマ化に伴い、大河原の所属が県警本部捜査一課から警視庁捜査一課に変更された。天下一と大河原以外はドラマオリジナルの登場人物。
登場人物
レギュラー
天下一大五郎〈23〉
演 - 松田翔太原作同様に、神出鬼没、頭脳明晰、容姿端麗の名探偵を自称する主人公。「名探偵として事件を颯爽と解決する自分」に拘っており、それが故に事件があまりに見え見えの展開だったり、藤井刑事に推理の話の腰を折られたりすると、すぐに不貞腐れモチベーションを失って帰りたがるなど、子供っぽい振る舞いが多い。キャラクターコンセプトとして服装(特に入浴中でも被り続けている帽子)や自転車へのこだわりが強く押し出され、金田一をオマージュした原作のように「頭を掻くとフケが飛び散る」と言った描写は無くなっている。
大河原番三〈45〉
演 - 木村祐一「警視庁東京広域警察署」所属の刑事。原作同様のキャラクターだが、関西弁で話す。天下一が不貞腐れたり、藤井がお約束をぶっこわしそうになるので、お約束の流れに戻すために奔走することが多い。また、自らの役割に対する責任感も強く出されている。
藤井茉奈〈23〉
演 - 香椎由宇大河原の下で働く新米女刑事。博多出身。普通の常識を持った普通の人。推理小説にありがちな約束事は全く知らない。そのため、普通の常識通りではあるが、「美人は怪しい」、「アリバイの無い奴は犯人じゃない」といった約束事に従わない言動・行動をしては、その都度大河原には突っ込まれ、天下一からはド素人と馬鹿にされている。大河原曰く、「天下一と恋仲になる」という「掟」が定められているらしいが、本人は断固拒否している。
森山瑞希〈25〉
演 - ちすん大河原の下で働く婦人警官。いち早く現場に駆けつけ、状況を大河原に報告する役目を持つ。また、会議の進行も務めている。イケメンに目がなく、事件のたびに天下一に近づこうとするが、「掟」では「天下一との恋愛の線はない」と大河原に言われている。どんな凄惨な事件現場でも平然としていられる精神の持ち主。
植松慶太〈17〉
演 - 入江甚儀天下一が通うカフェの店員。天下一を慕い、彼の助手になることを夢見ている。何かと手間のかかることを天下一に命じられ、解決のために貢献したり、時には事件解決のヒントを天下一に与えることもある。天下一よりモテる。
ナレーション - 中村育二
ゲスト
第一章:雪原独居老人殺人事件
壁神小枝子(39) - 奥貫薫
壁神辰哉(24) - 森本亮治
鶴岡君子(23) - 山崎真実
壁神千鶴子(46) - 川俣しのぶ
壁神麗子(23) - 西慶子
大島鉄吉 - 春海四方
森野作蔵 - 江良潤
刑事 - 佐伯新
ほか - 加藤諒、尾上綾華、 中村由起子、松本公成
第二章:口の字館 会社社長愛人密会殺人事件
町田恵子(41) - 伊藤かずえ
桃川好美(26) - 黒坂真美
宮本治(25) - 三浦涼介
結城明(25) - 山根和馬