名古屋市営地下鉄東山線
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東山線

N1000形電車(藤が丘駅)
基本情報
日本
所在地愛知県名古屋市
種類地下鉄
路線網名古屋市営地下鉄
起点高畑駅
終点藤が丘駅
駅数22駅
路線記号H
路線番号1号線
路線色      黄色(菜種色、ウィンザーイエロー)
DIC 2534[1]
開業1957年11月15日
最終延伸1982年9月21日
所有者名古屋市交通局
運営者名古屋市交通局
路線構造地上区間:一社 - 藤が丘間
車両基地高畑車庫藤が丘車庫・藤が丘工場
使用車両車両の節を参照
路線諸元
路線距離20.6 km
軌間1,435 mm
線路数複線
電化方式直流600 V 第三軌条方式[2]
最小曲線半径125 m
閉塞方式車内信号式
保安装置CS-ATCATO
最高速度65 km/h[3]

路線図


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東山線(ひがしやません)は、愛知県名古屋市中川区高畑駅から同市名東区藤が丘駅までを結ぶ、名古屋市営地下鉄の路線である。『鉄道要覧』における名称は1号線東山線、都市計画上の名称は名古屋市高速度鉄道第1号線。ラインカラー黄色(菜種色、ウィンザーイエロー ■)で、杉本健吉の提案による旧車両(黄電)の車体色に由来する。駅ナンバリングで用いられる路線記号はH。

すべての駅でmanaca(2011年2月11日に導入)などの交通系ICカード全国相互利用サービス対応カードが使用できる。
概要

名古屋市で最初に開業した地下鉄路線であり、同市内を東西に横断し、都心部の名駅地区(名古屋駅周辺)と一大繁華街を通って市東部を結んでおり、市内交通の大動脈を担っている。沿線に東山動植物園(東山公園駅からすぐ)があり、東山動植物園にちなんで東山線と名付けられた。一社駅 - 上社駅間から藤が丘駅までは地上区間で高架線となり、上社駅 - 本郷駅間では植田川の真上に高架が建てられている。そして本郷駅 - 藤が丘駅間で北へ大きくカーブし、東名高速道路を跨ぐ。東端の藤が丘駅では愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)に接続し、名古屋市営地下鉄の路線で唯一、名東区を通っている。名古屋駅以西は太閤通をまっすぐ西へ進むルートにはなっておらず[注釈 1]、北へ迂回して亀島や本陣を経由し、中村公園駅以遠は起点の高畑駅まで南北に路線が敷かれている。全体的に浅い場所を走っているが、1980年代に開業した高畑駅 - 中村公園駅間には15mを超える深さのホームを有する駅もある。亀島駅の先では名鉄名古屋本線と地下で交差しているが、東山線としては珍しく、名鉄線の下を通っている。

名古屋市営地下鉄の中で最も利用者が多い路線であり、純利益額は日本の公営地下鉄では、長らく大阪市営地下鉄御堂筋線に次ぐ第2位だったが、2018年4月1日を以って御堂筋線が大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) に移管され、民営化されたため、公営地下鉄では第1位となった(参照:日本の地下鉄)。

名古屋市街の主要部を走るため利用者が非常に多く、朝ラッシュ時には約2分間隔、夕方ラッシュ時は約3分間隔で列車が走り、日本国内でも有数の高頻度運行路線である。利用者が多い割に列車編成が短いため名古屋駅 - 今池駅間を中心に車内は終日混雑しており、また同市東部(本山駅 - 藤が丘駅間)も住宅密集地のため、終日にわたって比較的混雑している。一方、名古屋駅以西はJR東海関西本線が八田駅、近鉄名古屋線が近鉄八田駅に停車すること、また都心からの直通バスが多く走っていることなどから、比較的空いている。

特に、1980年代には、最混雑区間である名古屋駅→伏見駅間の混雑率が250%を超えていたが、1989年に今池駅までバイパス路線の役割を担う桜通線が開業した後は180%程度まで落ち着いた。その後も名城線の環状化、桜通線の延伸など他路線の利便性の向上に伴って輸送量の減少が続き、2010年度以降は混雑率が140%程度で推移している。

建設当時の名古屋市の財政事情により建設費を抑制するために、7年後に開業した名城線共々トンネル断面を小さくして、小型車両が用いられている[注釈 2]。また、一社駅 - 上社駅間から藤が丘駅までは地下トンネルではなく高架線を建設して建設費を抑制している。名古屋市営地下鉄で最初に開業した路線であるため、駅の雰囲気は全体的に古く、桜通線などの新規建設路線と比べると島式ホームが少ない。

車両基地は、両端の藤が丘駅と高畑駅に存在する。当初は栄駅の東側[注釈 3]や池下駅の北側[注釈 4]にあった。

2005年に開催された愛知万博を契機に、日本語のほか、在住者の多い英語標準中国語ポルトガル語ブラジルポルトガル語)・朝鮮語の計5か国語による車内放送が、名古屋駅発車時(藤が丘行)と到着時(高畑行)、藤が丘駅到着時、そして藤が丘駅停車中(高畑行)に流れるようになり、万博閉幕後も継続されていたが、2019年から駅到着時に駅ナンバリングの放送が導入されたことにより、見直された。このことは、名古屋市内で地下鉄、名鉄などの主要駅や幹線道路沿いに5か国語表示の案内の設置を進める先駆けとなった。

使用されている接近メロディは、藤が丘方面が「ドリーム」、高畑方面が「イエローライン」である[4]

2015年9月から2016年2月にかけて高畑駅から順次各駅に可動式ホーム柵(ホームドア)が設置され[5][6]、藤が丘駅を最後に全駅に設置が完了した。これに伴い、2015年9月1日のダイヤ変更から運転システムのATO化が行われたが、これとほぼ同時に高畑駅 - 藤が丘駅間の所要時間が37分から40分と少し延びている。そして2016年7月1日から高畑駅 - 亀島駅間と池下駅 ? 藤が丘駅間の各区間でワンマン運転が開始された[7]。亀島駅 - 池下駅間は従来通り車掌が乗務していた。2017年7月1日からは全線区間でワンマン運転が開始されている[8]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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