名古屋大学出版会
正式名称名古屋大学出版会
英文名称The University of Nagoya Press
種類一般財団法人
法人番号2180005014612
名古屋大学出版会(なごやだいがくしゅっぱんかい)は、1982年に任意団体として設立され、「中部地方の、さらにはわが国の学術・文化の振興に寄与するため」1985年に財団法人化された大学出版会であり、中部地方を軸に、広く全国の大学・研究機関の研究者による研究書・大学教科書等の出版を行っている[1]。
これまで、名古屋大学を中心としながらも、愛知教育大学、名古屋工業大学、愛知県立大学、名古屋市立大学、愛知学院大学、金城学院大学、椙山女学園大学、中京大学、中部大学、名古屋学院大学、南山大学などの各大学が、理事・評議員を出してきた。その意味で名古屋・大学出版会であり、名古屋大学・出版会ではない。ただし出版会の本部は名古屋大学構内にある。
公益法人制度改革に伴い、2012年に一般財団法人となった。
1998年、梓会出版文化賞特別賞を受賞[2]、また2006年には、「学術分野での先駆的出版活動」に対して中日文化賞を受賞している[3]。研究書・大学教科書(単著・共著・翻訳)を中心に、大部の著作も積極的に刊行するのが特徴で、2022年3月現在で出版点数は1063点、受賞件数は231件に及ぶなど編集には定評がある。
中部11県(愛知県、岐阜県、三重県、滋賀県、静岡県、長野県、福井県、石川県、富山県、新潟県、山梨県)の大学に在職する研究者の優れた研究成果(単著)に対する刊行助成制度を有する[4]。目次 1982年に任意団体として設立され、その後、中京地区の政財界、18の大学、名古屋大学同窓会・卒業生等からの寄附金により1985年に財団法人化された[5]。名古屋大学構内にある事務所は、名古屋大学出版会が建設した上で名古屋大学に寄附し、賃貸料を支払って使用している[6]。
1 由来
2 主な出版物
2.1 受賞図書[7]
3 脚注
4 関連項目
5 外部リンク
由来
主な出版物
受賞図書[7]
1985年[8]:Marie-Agnes Morita-Clement 著 『L’image de l’Allemagne dans le roman Francais de 1945 a nos jours』 (フランス学士院アカデミーフランセーズ銅賞(文学賞))
1986年:小川鼎三監訳/酒井恒訳編 『ターヘル・アナトミアと解体新書』 (第22回日本翻訳出版文化賞)
1988年:訳者代表 國本哲男・山口厳・中条直樹 『ロシア原初年代記』 (第24回日本翻訳出版文化賞)
1989年:ウィリアム・ブレイク著 梅津濟美訳 『ブレイク全著作』 (第26回日本翻訳文化賞(2団体より))
1991年:伊藤正直著 『日本の対外金融と金融政策』 (第31回エコノミスト賞)
1992年:田中正明著 『日本湖沼誌』 (月刊「水」論文賞)、フランチェスコ・ペトラルカ著 池田廉訳 『ペトラルカ カンツォニエーレ』 (第29回日本翻訳文化賞)
1993年:鈴木勝忠著 『近世俳諧史の基層』 (第47回文部大臣奨励賞)
1994年:近藤孝弘著 『ドイツ現代史と国際教科書改善』 (1993年度日本比較教育学会平塚賞)、毛里和子著 『現代中国政治』 (第6回アジア・太平洋賞大賞)、黒田明伸著 『中華帝国の構造と世界経済』 (第16回サントリー学芸賞)、森田勝昭著 『鯨と捕鯨の文化史』 (第48回毎日出版文化賞)
1995年:林董一著 『近世名古屋商人の研究』 (第21回明治村賞)、成生達彦著 『流通の経済理論』 (平成7年日本商業学会優秀賞/第27回経営科学文献賞)、福田眞人著 『結核の文化史』 (第49回毎日出版文化賞)