吊りスカート
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出典検索?: "吊りスカート" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2017年12月)
クラシックなデザインの吊りスカート

吊りスカート(つりスカート)は、ウエスト部分に取り付けた一対のから吊り下げるようにして着用するスカートの総称である。
概要

アメリカではサスペンダースカート(アメリカ英語: suspenders skirt)という。日本では吊り紐のことを背中で交差された形状から「タスキ」と呼ぶ場合もあり、吊りスカートのこともタスキスカートという人もいる。

アメリカでは吊りスカートやサスペンダードレスをアメリカ英語: jumperと称し、英国ではイギリス英語: pinaforeと称す場合が多い。pinafore(ピナフォア)は、アメリカでも日本でも使われない言葉だが、訳せばエプロンドレスということになる。一方イギリス英語: jumperという言葉は、英国ではセーターのことを表し、スカートのことではない。

サスペンダーという言葉も英国ではガーターベルトのことを表す。英国でサスペンダーのことはbracesというが、この言葉もアメリカでは、歯列矯正用具などの別の意味で用いられる。

アメリカ英語: jumperはアメリカの口語であり、吊りスカートを含めてこの言葉が用いられることも多い。この影響か日本でもジャンパースカートというジャンルにまとめる人もいる。服飾世界のジャンパースカートの定義を逸脱するものではないが、拡大解釈は混乱を招く。
歴史

男性のズボンを支えるパーツとしてのサスペンダーは、17世紀頃のフランス上流階級で、ハイウエストに穿くズボンを支えるために考案されたようだが、このサスペンダーをスカートに最初から作り付けにしたのが吊りスカートである。エジプトの例はともかく、一般に吊りスカートは20世紀初頭に登場したという説が有力である。アメリカの1915年版の型紙集には既にハイウエストタイプの吊りスカートが掲載されていた。

本格的に流行したのは1930年代で、当時の雑誌や映画にもしばしば登場している。日本でも昭和9年頃から流行し、いわゆるモガと称された若い女性達が吊りスカートを穿いて銀座を闊歩するような写真が残っている。この時代のモガの定番は丸い帽子とセーラー服、それに吊りスカートであったようだ。

戦後吊りスカートは、主に子供服のカテゴリに採用され、学校の制服を中心に全国で見られるようになった。そして1976年頃から1982年頃に再び流行し、当時の若者向きのスカートはそのほとんどが吊りスカートであったほか、有名なデパートや一部上場企業、銀行のOLの制服にも採用された。

その後、めまぐるしい流行の変化で、徐々に吊りスカートは衰退し、学校の制服や子供服からも吊りスカートは姿を消した。しかし2005年頃からニューヨークやパリのコレクションでも再度吊りスカートが登場し、2006年以降日本でも新たなデザインの吊りスカートが若者向けのファッションとして登場している。ブラックウォッチタータン

2007年になると、ハイウエストのタイトシルエット系の吊りスカートが大人のファッションとして取り込まれ、特に20代から30代女性のOLにターゲットを絞ったセレブファッションとしても扱われている。これらは黒や灰色、あるいはブラックウォッチなどのタータン系のシックな柄を用いて製作され、フォーマルな用途にも対応している。デザイン的にもボタンを中央に3つあるいは、左右に3つずつ並べただけのシンプルなスタイルが主流である。また、このタイプのハイウエスト吊りスカートは、子供っぽいイメージを払拭するために、吊り紐が前ウエストの比較的外側に付いたデザインとなっているものが多い。通常、このように紐が外側に寄っていると、紐が肩から落ち易いものだが、これらの新しい吊りスカートでは、吊り紐は身長に合わせて短くし、背中で大きく十文字に交差させて着るようになっているので、紐が肩から落ちることも少ない。若者向けのローライズに穿き、長い吊り紐をわざとずり落としたりするパンク系やルーズ系の吊りスカートとは、明らかに一線を画する大人の女の吊りスカートである。2020年頃になると左右でサスペンダーの太さが異なるものやワンショルダー(片側だけ)の吊りスカートが出てきている。
機能から見た経緯

サスペンダーはズボンがずり落ちないために考案されたものであり、吊りスカートも当然その機能が優先される。

子供服の場合、ウエストの定まらない年代の子供体形では、ベルトの使用は困難であるし、成長期の年代になれば、体形が僅かの間に著しく変貌し、ウエストを特定することが難しくなる。

大人の場合は、ウエストベルトで下腹部を締め付けるボディコンシャスなスカートでは、長時間の着用は健康を害するおそれもあり、ウエストで締めない吊りスカートは、長時間座って作業をするOLにとっても着心地が良いという面がある。また、動きの多いウエイトレスなどでも動き易く機能的なスカートが求められる。このような観点が、吊りスカートが子供服として、あるいは学校や企業の制服として採用された経緯である。

吊りスカートは実用面以外に着用した姿の可愛らしさから、大人の吊りスカートの場合では、見た目の女性らしさを強調する場合にも用いられる。この場合には吊り紐は全くの飾りで、紐は無くても着用できるものがほとんどである。イベントコンパニオンなどのユニフォームがその例である。

なお、吊りスカートを着用した場合、紐が長いと肩から落ちることがあるため、これを防止するためにブラウスの肩に吊り紐通しのタブを付けたり、吊り紐をH型にしたものもある。
デザイン

実用面を優先する子供服や学校の制服では、スカートに一対の細紐を取り付けただけのシンプルなものが多いが、ファッション性を重んじてデザインされた吊りスカートは、吊り紐が1本だったり、逆に左右に複数本あったりするものもある。通常吊り紐は背中で十文字に交差されているが、逆に前で交差させたり、エプロンのように首の後で紐を結ぶホルターネックタイプの吊りスカートも登場した。また、吊り紐が前でH型になったデザインは、ドイツの男性用の民族衣装であるレーダーホーゼンに見られるように古くから存在し、スイスの女性用の民族衣装や、フランス中南米諸国のハイスクールの制服として現在も多く見られる。ババリア地方のレーダーホーゼンスイスの女性用民族衣装の一例かつて、中学、高校に普通に見られた標準服のシンプルな吊りスカート

日本でも服飾デザインの世界で、ベーシックなタイプのプリーツスカートは、このようなH型の吊り紐が付いたものが一つの標準パターンになっていた時代もあり、過去において、しばしばH型吊り紐の吊りスカートが登場している。戦時中の女子青年団の制服もこのようなH型吊り紐付きの紺色のプリーツスカートであった。中原淳一が「ジュニアそれいゆ」に発表したファッションデザインには吊りスカートが多く見られ、H型吊り紐付きも見られるのは当時の流行を物語っている。

スカートに付いた吊り紐は、バックルで紐丈の調節ができるようになったものもあるが、ほとんどはボタンがけして留めるデザインである。そしてかつては、吊り紐はボタンがけされない一方の先端部分(ほとんどの場合、背中側)はスカート本体に縫い込んだり、綴じ付けてあって紐の取り外しのできないデザインが主流であった。紐がスカート本体に固定されていると、着た時のシルエットも綺麗で、ウエスト部分が引き攣れたりすることも無いが、流行が変わったり、気分的に吊りをするのに飽きたような場合には、スカート本体に綴じ付けられた吊り紐はハサミで切って取らねばならない。リサイクルショップなどに出ている吊りスカートには、吊り紐をハサミで切り落としたものが多く見られるが、これにより生地を傷める原因となる場合も多い。このためか最近のものでは、前後共にボタンがけで吊り紐の取り外しができ、好みで吊りをしたり外したりできるデザインが主流となっている。これでは普通のスカートに別パーツのサスペンダーを付けて着用するのと変わりがないと思われるが、吊り紐が取り外せるタイプのスカートでも、共布の紐が付属している場合にはそのスカートは吊りスカートのカテゴリに含まれる。なお、アメリカでは商品の解説に吊り紐の取り外しができるタイプには、必ず(detachable shoulder strap)の表記がある。

吊りスカートを商業的に多くデザインしたデザイナーとしては、金子功が挙げられる。彼の立ち上げたピンクハウスやインゲボルグなどのブランドには、多くの吊りスカートがある。
日本における吊りスカートの制服神戸海星女子学院高校制服(冬服)の吊りスカート福岡海星女子学院高校制服(冬服)の吊りスカート香蘭女学校の旧制服の吊りスカート旧安田信託銀行女子行員制服(冬服)の吊りスカート

吊りスカートを制服として採用した学校、企業には次のところがあった。
高等学校

セーラー服の下などに吊りスカートを穿く学校は割愛。なお、’†’を付した学校は現在も吊りスカートの制服を用いている。

桜美林高等学校 夏服(東京)

大阪女子高等学校(現・あべの翔学高等学校) 冬服(大阪)

活水高等学校(長崎)

九州学院高等学校(熊本)

神戸海星女子学院高等学校†(兵庫)


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