吉田 夏彦(よしだ なつひこ、1928年7月27日 - 2020年8月13日[1])は、日本の哲学者、東京工業大学名誉教授。専門は科学哲学。
略歴
昭和3年7月27日東京都生まれ。
昭和26年に北海道大学文学部哲学科卒業。
北海道大学助教授、東京工業大学助教授、教授、教養部長、お茶の水女子大学教授、立正大学文学部哲学科教授を務める。
1997年にはフジテレビ「タモリの新・哲学大王!」のレギュラーコメンテータを務めた。
著書
『論理学』培風館、1958
『現代哲学の考え方』講談社現代新書、1969
『散文の季節―社会評論集』ぺりかん社、1970
『ことばと実在―形式主義と集合の哲学』新曜社、1971
『ロボットの哲学』日本経営出版会、1971
『文明を問いつめる―未来に何が可能か』日本経済新聞社・日経新書、1972
『人間のための文明論』PHP研究所、1974
『相対主義の季節―自由と責任』角川書店・角川選書、1977
『なぜと問うのはなぜだろう』国土社「常識より科学へ」、1977/ちくまプリマー新書、2017
『論理と哲学の世界』新潮社・新潮選書、1977/ちくま学芸文庫、2017
『複製の哲学』TBSブリタニカ、1980
『感情人間・論理人間―考えを筋道立ててまとめるために』ごま書房、1980
『絵のパラドクスと言葉のパラドクス』岩波書店、1985
『記号と人間』放送大学教育振興会、1985
『記号論』放送大学教育振興会、1989/ちくま学芸文庫、2017
『ことばとコミュニケイション』放送大学教育振興会、1989
『デジタル思考とアナログ思考』NHKブックス、1990
共編著
沢田允茂共編『現代論理学入門』有斐閣、1968
編『哲学序説』新曜社、1970
赤摂也共著『人間と数学』朝日出版社・レクチャーブックス、1975/朝日選書、1976
佐橋滋共編『「1984年」オーウェルの警告に応えて:ハイテクノロジー社会と人間の自由』日本放送出版協会、1984
共編『2001年小事典』エッソ、1984、東京堂出版、1984
翻訳
マルセル・ボル/ジャック・レーナール『論理学の歩み』花田圭介共訳、白水社・文庫クセジュ、1955、改版1975
A・J・エイヤー『言語・真理・論理』岩波書店・岩波現代叢書、1955、度々新版/ちくま学芸文庫、2022
ウィリアム・ジェイムズ『多元的宇宙』「著作集6」日本教文社、1961、オンデマンド版2014
リチャード・テイラー『哲学入門』培風館、1968、新版1976
ロデリック・チゾルム『知識の理論』培風館、1970
A・J・エイヤー『ラッセル』岩波書店・岩波現代選書、1980
ランベルト/ブリタンJr『科学哲学入門』藤川吉美共訳、培風館、1981
ロバート・ハンベリー・ブラウン『知恵としての科学―何が社会に役立つか』奥田栄共訳、岩波書店、1990
W・V・クワイン『哲学事典』野崎昭弘共訳、白揚社、1994/ちくま学芸文庫、2007
ダフィット・ヒルベルト/パウル・ベルナイス『数学の基礎』渕野昌共訳、シュプリンガー・フェアラーク東京、1993
共著
「山本さんにまたお會ひしたい」『形而上学の可能性を求めて──山本信の哲学』工作舎, 2012。ISBN 978-4875024477
家族
父親:吉田洋一(数学者)
兄弟(義理):赤摂也(数学者)
脚注^ 吉田夏彦さん死去
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