この項目では、小説家について記述しています。元福島県福島市長の同名の人物については「吉田修一 (福島市長)」をご覧ください。
吉田 修一
(よしだ しゅういち)
誕生 (1968-09-14) 1968年9月14日(55歳)
日本・長崎県長崎市
職業小説家
言語日本語
国籍 日本
教育学士(経営学)(法政大学)
最終学歴法政大学経営学部
活動期間1997年 -
ジャンル小説
代表作『パレード』(2002年)
『悪人』(2007年)
『横道世之介』(2010年)
『怒り』(2014年)
『国宝』(2019年)
主な受賞歴文學界新人賞(1997年)
山本周五郎賞(2002年)
芥川龍之介賞(2002年)
毎日出版文化賞(2007年)
大佛次郎賞(2007年)
柴田錬三郎賞(2010年)
芸術選奨(2019年)
中央公論文芸賞(2019年)
島清恋愛文学賞(2022年)
デビュー作「最後の息子」(1997年)
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吉田 修一(よしだ しゅういち、1968年9月14日 - )は、日本の小説家。
来歴・人物[ソースを編集]
長崎市出身。長崎県立長崎南高等学校、法政大学経営学部卒業。大学卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。
1997年、「最後の息子」で、第84回文學界新人賞を受賞し、小説家デビュー。同作で、第117回芥川龍之介賞候補。2002年、『パレード』で、第15回山本周五郎賞を受賞。同年には「パーク・ライフ」で、第127回芥川龍之介賞を受賞。純文学と大衆小説の文学賞を合わせて受賞したことで話題になった。
若者の都市生活を描いた作品が多かったが、殺人事件を題材にした長編『悪人』で2007年に第61回毎日出版文化賞と第34回大佛次郎賞を受賞。2010年、『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞を受賞。2019年、『国宝』で第69回芸術選奨文部科学大臣賞と第14回中央公論文芸賞を受賞。2016年、芥川龍之介賞の選考委員に就任。
台湾へたびたび渡航し同地を舞台とした長編『路(ルウ)』を執筆するなど台湾好きを自認し、台湾でも絶大な人気を誇る[1]。
「金ちゃん」ことベンガルの金太郎と「銀ちゃん」ことスコティッシュフォールドの銀太郎の2匹のネコとともに生活する愛猫家であり、2017年にはNHK Eテレのドキュメンタリー番組『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』に愛猫と出演した[2]。
文学賞受賞・候補歴[ソースを編集]
1996年 - 「Water」で第82回文學界新人賞候補。
1997年
「最後の息子」で第84回文學界新人賞受賞。
「最後の息子」で第117回芥川龍之介賞候補。
1998年 - 「破片」で第118回芥川龍之介賞候補。
2000年 - 「突風」で第122回芥川龍之介賞候補。
2001年
「熱帯魚」で第124回芥川龍之介賞候補。
『熱帯魚』で第23回野間文芸新人賞候補。
2002年
『パレード』で第15回山本周五郎賞受賞。
「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞受賞。
2007年
『悪人』で第61回毎日出版文化賞受賞。
『悪人』で第34回大佛次郎賞受賞。
2008年 - 『悪人』で第5回本屋大賞候補。
2010年
『横道世之介』で第7回本屋大賞候補。
『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞受賞。
2015年 - 『怒り』で第12回本屋大賞候補。
2019年
『国宝』で第69回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
『国宝』で第14回中央公論文芸賞受賞。
2022年
『ミス・サンシャイン』で第29回島清恋愛文学賞受賞。
作品一覧[ソースを編集]
「AN通信エージェント・鷹野一彦」シリーズ[ソースを編集]
『太陽は動かない』(2012年4月 幻冬舎 / 2014年8月 幻冬舎文庫)
『PONTOON』 2011年5月号 - 2012年1月号 連載
『森は知っている』(2015年4月 幻冬舎 / 2017年8月 幻冬舎文庫)
『PONTOON』 2013年12月号 - 2014年10月号 連載
『ウォーターゲーム』(2018年5月 幻冬舎 / 2020年8月 幻冬舎文庫)
『北海道新聞』、『東京新聞』、『中日新聞』、『西日本新聞』 2015年12月 - 2016年11月 連載
「横道世之介」シリーズ[ソースを編集]
『横道世之介』(2009年9月 毎日新聞社 / 2012年11月 文春文庫)
『毎日新聞』2008年4月1日 ‐ 2009年3月31日 連載
『続 横道世之介』(2019年2月 中央公論新社)
【改題】『おかえり横道世之介』(2022年5月 中公文庫)
『小説BOC』vol.1 2016年4月 - vol.10 2018年7月 連載
『永遠と横道世之介』(2023年5月 毎日新聞出版【上・下】)
『毎日新聞』2021年11月17日 ‐ 2023年1月20日 連載
長編[ソースを編集]
『パレード』(2002年1月 幻冬舎 / 2004年4月 幻冬舎文庫)
『ランドマーク』(2004年7月 講談社 / 2007年7月 講談社文庫)
『群像』2004年5月号
『7月24日通り』(2004年12月 新潮社 / 2007年6月 新潮文庫)
『小説新潮』2004年10月号、11月号
『ひなた』(2006年1月 光文社 / 2008年6月 光文社文庫)