吉村美栄子
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日本政治家吉村 美栄子よしむら みえこ
2022年6月16日
生年月日 (1951-05-18) 1951年5月18日(73歳)
出生地 日本 山形県西村山郡大江町
出身校お茶の水女子大学
前職行政書士
所属政党無所属
配偶者独身(1996年に死別)
親族吉村和夫(夫の叔父)
公式サイト吉村みえこ official website
第17・18・19・20代 山形県知事(公選)
当選回数4回
在任期間2009年2月14日 - 現職
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吉村 美栄子(よしむら みえこ、1951年5月18日 - )は、日本政治家山形県知事(公選第17・18・19・20代)。
来歴

山形県西村山郡大江町沢口に生まれる。旧姓は鈴木[1]山形県立山形西高等学校を経て、お茶の水女子大学に進学。大学では教育心理学を専攻。卒業後の1974年4月、リクルート入社[2]

1976年結婚、翌1977年退社。夫の母親が病気となり夫は司法試験を受けるために東京に残り、吉村は1978年長女を連れて山形に帰郷[1]。義父母と同居しながら子育てに専念。46歳の時に夫が病死[3]。以後社会復帰し、山形市総合学習センターで非常勤教育相談員として勤務。1998年県の教育委員に就任。その後、総合政策審議会、入札監視委員会など多くの委員を担った。

2000年行政書士を開業。2008年スペシャルオリンピックス日本冬季ナショナルゲーム・山形でボランティアスタッフとして活動。
2009年山形県知事選挙

2009年1月25日に投開票が行われた山形県知事選挙に立候補。ちなみに、この選挙は同年に初めて行われた選挙で(同日に岐阜県知事選挙なども行われた)、また麻生内閣成立後初となる与野党対決の大型選挙となった。

当時、現職であった齋藤弘は2期目の当選へ向け、前回同様自民党公明党といった与党側からの事実上の支持を得て、無所属での出馬を表明した。これに対して吉村は、齋藤県政に不満を抱いていた自由民主党の岸宏一参議院議員(当時)、民主党社会民主党日本共産党などの野党連合山形や自治労山形県本部などの支援を受け無所属での出馬を表明した。リーマン・ショック後の雇用危機を受けて『雇用創出1万人プラン』、農林水産業を再生するための『農業産出額3,000億円』、義務教育の『少人数学級完全実施』などを掲げ、対話を重視する「あたたかい県政」を主張し、事前の予想を覆す形で現職を破り、初当選を果たした[4][5]。2月14日、第50代山形県知事に就任。全国では歴代6人目、東北地方では初めての女性知事となった[6][7][8][9]国土交通省中央建設業審議会委員等も務めた[10]

※当日有権者数:966,786人 最終投票率:65.51%(前回比:+6.19pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
吉村美栄子57無所属新320,324票50.85%(支援)民主党社会民主党日本共産党
齋藤弘51無所属現309,612票49.15%

2013年山形県知事選挙

2013年1月10日、山形県知事に無投票で再選。県内で知事選が無投票となったのは1959(昭和34)年、安孫子藤吉が再選されて以来54年ぶり。吉村は政党に推薦願を出していないが、ともに吉村県政誕生の原動力となった民主党が支援、社民党が一歩踏み込んだ支持、共産党も前回に続く支援の方針を決定した。一方、前回知事選ではほとんどの議員が前職の齋藤を推した自民党は自主投票としたが、県議会自民党会派32人のうち22人が、公明党、無所属の県議と共に「吉村美栄子知事を支援する県議有志の会」を結成し、支援を表明した[11][12]
2017年山形県知事選挙

2017年1月5日告示の知事選には、吉村以外の立候補の届けがなく無投票で3選が決まった。出馬にあたって吉村は前回と同様「県民党」を掲げ、民進党社民党共産党が支援を表明したほか、山形県町村会や連合山形などの約1,000の企業や団体などの推薦を受けた[13]
2021年山形県知事選挙「2021年山形県知事選挙」も参照

2021年1月24日に投開票が行われ、立憲民主党、共産党、国民民主党のそれぞれの県組織が自主支援し[14]、自由民主党・公明党山形県本部が推薦する大内理加を大差で破り、4選。
取組みと主な成果・公約

初当選の翌年、2010年3月に、「第3次山形県総合発展計画」を策定。

この「総合発展計画」は概ね10ヵ年の今後の県づくりの基本方向と基本目標を定めた「長期構想」と、その目標を実現するために向こう4ヵ年の間に重点的に取り組む事業の方向性やその推進工程を定めた「短期アクションプラン」から成り、特に「短期アクションプラン」には吉村の選挙公約に謳われた政策の方向性が反映されている。

1期目の「短期アクションプラン」における重点項目1. 医療・福祉・子育て支援などの充実周産期医療、医師・看護師の確保対策、自殺対策、介護職員の育成支援、ドクターヘリの運航、認可外保育施設への助成、学童保育利用料の助成、障がい者の雇用確保などに取り組む。2. 地域産業の振興・活性化山形大学の有機EL研究開発や慶応大学先端生命科学研究所のバイオ研究など地域発の高度な技術開発を支援し、それが地元企業に還元されて、産業振興・雇用創出に結びつくことを目指す。3. 農林水産業の再生農林水産業の現場の知恵を活かした意欲的なプロジェクトの実現を支援するため「オーダーメード型の支援」を展開する。4. 教育・人づくりの充実「教育山形さんさんプラン」を推進し、小学1年から中学3年までの少人数学級の完全実施を目指す。私立学校への支援を手厚くする。5. 県土環境の保全・創造・活用

[15]
2期目の「短期アクションプラン」における重点項目2つの視点と4本の成長戦略

視点1「産業の振興」
山形県の経済を牽引する力の源泉である中小企業の振興や6次産業化を含めた農業、林業、漁業の振興が、安定雇用の創出、人口減少の抑制、県民生活の安心実現、将来の税収拡大による安定的で持続可能な行財政運営にも大きく貢献する成果を生み出す。

視点2「地域の再生」
総合的な少子化対策や次代の担い手となる若者への総合的な支援が、活力低下が懸念される地域社会を根本から支え、東日本大震災で重要性が改めて強く認識された「防災・減災」対策や広域交通ネットワークの形成により県民の生活の安心を取り戻すとともに、地域資源を活用した再生可能エネルギーの導入促進により地域社会を豊かにする。

成長戦略1 中小企業の振興、世界最先端の技術による産業形成、企業誘致の推進、「観光立県山形」の実現

成長戦略2 「食産業王国やまがた」の実現

成長戦略3 エネルギーで地域経済活性化・産業振興

成長戦略4 福祉・医療・教育を充実

[16]
2期8年間の主な実績県勢の発展を担い、未来を築く子育て支援・人づくりの充実

3年連続待機児童ゼロを実現

「山形県ひとり親家庭応援センター」を開所

「マザーズジョブサポート山形」を設置


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