吉宗_(パチスロ)
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吉宗
アニメ
原作
大都技研
監督佐藤博暉
シリーズ構成佐藤博暉
キャラクターデザイン堀内博之
音楽多田彰文
アニメーション制作銀画屋
AICスピリッツ
ゴンジーノ
製作吉宗製作委員会
放送局テレ玉ほか
放送期間2006年4月5日 - 9月
話数全24話
テンプレート - ノート
プロジェクトパチンコ・パチスロアニメ
ポータルアニメ

吉宗(よしむね)は、大都技研が2003年6月に発売したパチスロ機で、業界初のシャッター付き液晶搭載機。ここでは、2013年に発売された仕様および本機をモチーフにしたアニメ作品についても解説する。
概要

名前の由来は徳川将軍徳川吉宗から。ピーク時の設置台数は約26万台(2005年11月)と言われ、これはパチスロ機としては『北斗の拳』(約60万台)に次ぎ、当時歴代第2位の記録であった(その後、『北斗の拳SE』・『押忍!番長』等に抜かれている)。また、大量獲得機の中では歴代最大の設置台数。

2004年12月にはPlayStation 2用のソフト『大都技研公式パチスロシミュレーター 吉宗』も発売されており、こちらも販売本数が50万本を超えるヒット作品となっている。2006年6月8日にはPSP(PlayStation Portable)用のソフト『大都技研公式パチスロシミュレーター 吉宗PORTABLE』が、2006年7月には『大都技研公式パチスロシミュレーター 吉宗』をバージョンアップさせた『大都技研プレミアムパチスロコレクション 吉宗』が発売されたほか、2007年4月26日には後継機の『押忍!番長』・『秘宝伝』も収録されたニンテンドーDS用ソフト『大都技研公式パチスロシミュレーター 秘宝伝・押忍!番長・吉宗DS』(発売は株式会社パオン)も登場した。

また、ゲーム中で使用されている音楽を収録したサウンドトラックCDも3作品発売され、なかでも第1作の『ヨシムネ サウンドトラック』は累計30万枚を売り上げ、パチスロ機のサウンドトラックとしては異例の大ヒットとなった。ビッグボーナス中に流れる曲(吉宗BIG「大盤振舞じゃ!」、姫BIG「そこにあるかも知れない…」)が、パチスロ機のオリジナルソングであるにも関わらず通信カラオケDAMなど)に収録されたことも、過去に例のないことである。

2006年4月からは本パチスロ機を元にしたテレビアニメも製作・放送された。検定切れのため、2006年7 - 8月までに順次ホールから撤去された(撤去期限は都道府県により異なる)。

2013年12月16日、10周年を記念して復活した。
特徴

711枚が獲得出来るBIGボーナス中に内部では次のボーナス放出を抽選し、当選すれば、ボーナス終了後1ゲーム目に再びBIGボーナスが確定(1G連)するという連チャン仕様(元々は同社のパチスロ機・『シェイク』から受け継いだもの)が本機最大の特徴で、またたく間に数千枚単位のコインを放出する。ツボにはまったときの出玉性能は4号機の中ではトップクラス。その半面、最大天井が1921Gと非常に深いので、ハイリスクハイリターンな機種である。

成立したボーナスを一旦内部に溜めるストック機能を搭載。主にボーナス終了後に振り分けが行われる規定ゲーム数消化がボーナス放出のメインとなる。放出テーブルの異なる3つのモードがあり(後述)、出玉の波を演出する。

内部モードの種類は通常A、通常B、天国の3つがあり、ボーナスの振り分け率や天井G数が異なる。通常Aと通常Bは天井G数に差はなく、共通の1921Gだが、ボーナス当選時のビックボーナス(以下BB)とレギュラーボーナス(以下RB)の振り分け率が異なる。通常AはBB:RB=6:4だが、通常BはBB:RB=4:6と逆転する。天国はボーナス振り分け率は変わらないものの、天井G数が193Gとボーナスが非常に浅く振り分けられるモードである。内部モード移行の契機はボーナス終了と同時もしくはレア役(この機種ではチェリー、松、チャンス目)成立時となる。

パネルは家紋パネル・吉宗パネル・姫パネル・悪代官パネル・爺パネル・ラブリーパネルの6種類が実際に発売されたほか、未発表のパネルが2種類存在する(『大都技研公式パチスロシミュレーター 秘宝伝・押忍!番長・吉宗DS・大都技研プレミアムパチスロコレクション 吉宗』に収録。

筐体には初期型の「ヨシムネ」(家紋パネル)と中・後期型の「ヨシムネS」(吉宗パネル以降)の2種類が存在する。見た目の違いは液晶画面が「ヨシムネ」ではSTN液晶だったものが「ヨシムネS」ではTFT液晶になっていること、リールを固定する金具が変更されリールのブレが抑えられていることがある。ゲーム性そのものは変わらないが、ゴト対策のために内部の仕様を一部変更している。検定時期が異なるため「ヨシムネ」の方が先に検定切れとなった。
主な演出パターン

選択率・厳密な信頼度等については条件により変化するため、本稿では大まかな流れとパターンのみ解説する。

前兆演出:小役の告知、姫や忍者、奥方などが頻繁に登場すると、一定の割合で特定演出に発展。そのままの状態でボーナスが確定することもある。ガセ前兆も存在するが、この場合は30G以内で通常演出頻度へ戻る。

やぶさめ演出:障子が一旦全閉した後、馬に乗った吉宗が、的の当たりをめがけて矢を射る演出。当たり部分の大きさで信頼度が変化。当たればボーナス確定。1Gのみ。

飲み比べ演出:継続型演出。吉宗と爺が酒の飲み比べを競い、最終的に爺がダウンすればボーナス確定となる。

剣豪演出:継続型演出。剣豪とその手下を倒し、最終的に剣豪を倒せばボーナス確定。

姫連れ去り演出:姫を連れ去った敵を倒せばボーナス確定。キャラによって信頼度が変化。この演出で、ある程度の滞在モード判別も可能。

追っかけ演出:継続演出型。越後屋、もしくは越後屋と代官の2人を最終的に捕縛すればボーナス確定。

高確率演出:ボーナス放出における前兆演出としての意味合いが強い。この間は「小役告知」・「キャラ告知」・「家紋アタック」などが発生。何かしらの演出に発展すれば期待は持てるが、そのまま通常画面に戻り、終了することもある。また、高確率演出中にボーナス確定となるパターンもある。

鷹狩り演出:吉宗が鷹狩りを行う演出。演出の中で突入条件が厳しく、突入したときの期待度はかなり高い(ただし突入=ボーナス確定ではない)。BGMに加え、「ピ?ヒョロロロロ……」という効果音が頻繁に発生する。ボーナスが確定した場合、ほぼ天国モード(193G以内のボーナスが確定)への突入も確定するという大きな特徴を持つ。15G以内に演出が頻発すれば激熱(ほぼボーナス確定)、15G以上は期待が薄くなる(最長ゲーム数は高確率演出同様32G)。『吉宗』で一番目立つ演出。なお、ガセであってもこの演出中に強制解除(単チェリーなど)を引けば天国モードに突入する(ただし前兆終了時にすでにチャンスゾーンを抜けていた場合は除く)。

プレミアム演出

以下に挙げる演出は、発生した時点でボーナス確定となるもの。

携帯電話:スタート時、着信音が鳴り吉宗が
携帯電話を持つ。

忍者が逆さま:忍者通過時、天井を逆さまに走り抜ける。

くのいちが逆さま:高確率演出中、くのいち通過時、天井を逆さまに走り抜ける。

烏龍茶:飲み比べ演出で、吉宗の隣に紙パックの烏龍茶が登場。

海パン爺:剣豪との決戦時に、爺が海パン一丁で手助けに参上。

バイク:追っかけ演出で、吉宗がハーレーダビッドソンに乗っている。比較的発生しやすい。復活演出の中で唯一の確定パターン。追っかけに失敗し逃走されてからの復活が多いが、追っかけ途中またはいきなりハーレーに乗る確定演出もある。

奥方連れ去り:姫と間違えて、奥方が連れ去られる。

サボハニ、鶴:高確率演出中に登場。サボハニは「シェイク」からのゲスト。鶴は松絵柄に書かれている鶴。

ゴルゴ爺:高確率演出中に登場。銃声の後、「デューク東郷」を模した爺が「爺じゃ」「断る!」と言う。漫画『ゴルゴ13』のパロディである。

「ガンガン」の効果音:松が菱形に揃うなどの際に、フラッシュと共に「ピギャー」と効果音が発生。左リール中段に松停止からの菱形はBIG確定。

ボーナス放出契機

通常RT消化:天井(1回のハマリの上限回転数)は1921G。ボーナス放出当選の大半がこのパターン。

小役解除:チェリー成立の1/32、松成立の1/160で解除に当選。松で解除した場合は次回天国モード(最大193ゲーム以内に必ず次回大当たりが来る、特別なRTテーブルのモード)への突入が確定する。チェリーにおいては、揃った形(単チェリーなど)で判別も可能。

BIG・REGの内部成立時、解除抽選に当選すれば解除(チャンス目解除):チャンス目出現時の1/13程度で解除。

純ハズレ解除:ストック機の場合、一見ハズレ目に見える出目であっても内部的にはリプレイが揃っている状態になっているが、制御で揃わないようにしている(いわゆる「揃わないリプレイ」)。純ハズレは「揃わないリプレイ」でもない、純粋な「ハズレ目」である。当選すれば100%解除。1/3276(設定1)?1/1092(設定6)と設定差が大きい。また純ハズレはBIGボーナスの小役ゲーム中に発生すればその後の1G連3回が(1G連のリミットに引っかからなければ)確定するが、BIGボーナス中の純ハズレ確率は1/20000を超え、当選(名称は「ハズレ」だが)するのは至難の業である。

BIGボーナス

BIGボーナス消化時は、キャラクターを選択することで異なる3種類の演出を楽しむことができ、単調になりがちなボーナス中の遊技の幅を大きくしている。キャラクターに合わせ、BETボタンで決定。
吉宗
BGM演歌調の「大盤振舞じゃ!」。チャンス告知演出型。小役ゲームは舞台から吉宗が民衆に次々と俵を投げる演出だが、チャンス予告は「チャキッ!」という短めの高音の予告音と共に千両箱を投げようとする。そのままBIG絵柄が揃うか、俵が揃わなければ1G連(もしくはそれ以上の連チャン)が確定する。小役ゲーム時にチャンス予告が発生した時の1G連当選率は1/20程度。発生しない場合はノーチャンス。告知ランプはリール上での当選が確定した場合のみ(例:BIG絵柄揃い、JACハズレ時など)点灯する。JACゲームは吉宗・爺・姫を乗せた輿を民衆が担ぐ演出。7揃い連チャン確定フラグはレバーを叩いた時点で確定しているので、7を揃えなくても連チャンは確定している。揃えなくてBIGを終了した場合は即高確率演出が始まり揃えられるが7揃いかダブルか否かは判別できない。

BGMはハワイアン調の「フラウエム」。完全告知演出型。小役ゲーム中に1G連に当選した場合は、レバーONで必ず派手な告知音(「キーン」とも「キャーン」とも言われる)が発生し、告知ランプが点灯する(ウエイトをかけている状態の場合は音が鳴る前にランプが点灯する)。通常の小役ゲーム演出は、爺が自室でハワイ旅行のパンフレットを読んでいるというものだが、1G連が当選すると砂浜のビーチベッドでくつろぐ演出に移行する。更に複数個のBIG放出が確定している場合、ビーチ演出の背景が夕陽に変化。夕陽の状態から更に1G連に当選すると、背景の海で強敵デカ太郎が泳ぐ演出が発生する。JACゲームは夜のビーチで爺と「くの一」がデートをする演出。


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