司祭
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

1994年のイギリス映画については「司祭 (映画)」をご覧ください。

司祭(しさい、英語: Priest、ラテン語: Sacerdos, Presbyter、ギリシア語: Ιερ?α?, Πρεσβ?τερο?)とは、キリスト教における聖職者位階の一つ。正教会東方諸教会カトリック教会聖公会に存在する。

プロテスタントには、「万人祭司」の教理により司祭がおらず、指導者(教役者、教職者)として牧師がいる。「神父」および「牧師」も参照
教派ごとの比較対照
呼称と役職の教派別対照表

以下の対照表は教派ごとに異なる聖職者教役者の呼称についてのものであるが、そもそも司祭と牧師は位置づけ・理解が異なるものであり、日本語以外の言語でも異なる名称が用いられている。他言語では同じ言葉を使っていても、日本語では教派ごとに別の訳語を用いているようなもの(例: 英語の"deacon"につき、正教会は「輔祭」、カトリック教会は「助祭」、聖公会は「執事」の訳語をあてている)とは違い、例えば英語では牧師は"Pastor"であり、司祭は"Priest"である。Pastorはカトリック教会では主任司祭であることにも、両者について等しい役割を持つ者とは捉えられていないことが表れている。

呼称と役職の教派別対応表教派正教会カトリック教会聖公会プロテスタント学校に喩えると
職位/資格司祭司祭司祭(正教師[* 1]教諭
役職管轄司祭主任司祭牧師[* 2]
(Rector, Vicar)牧師[* 3]
(Pastor)担任
呼称神父[* 4]神父[* 5]司祭/先生/
[* 6]/(神父[* 7])牧師/先生/師[* 6]先生
^ 日本基督教団などにおいて[1]聖職位ではなくあくまで「資格」であり、概念は司祭(Priest)とは全く異なる。
^ 聖公会における「牧師」の概念および原語(Rector, Vicar)はプロテスタントの牧師(Pastor)とは異なり、一個教会の司牧責任者たる司祭または主教のことを指す。
^ 聖公会における「牧師(Rector, Vicar)」が一時的な「役職」であるのに対して、プロテスタントにおける「牧師(Pastor)」は基本的には一生保たれる、「職位」に近い面もある[2][3]
^ コンスタンティノープル総主教庁系列などの一部の正教会では輔祭の敬称としても用いられる[4]
^ 聖公会の司祭やプロテスタント教会の牧師が「先生」という敬称で呼ばれるのはあくまで口頭の呼びかけなど非公式な敬称であるが、カトリック教会において神父という敬称は公の文書などにも用いられる正式な敬称である[5]
^ a b かしこまった文書において、名前の後に敬称として付加する。
^ 英語圏では神父を意味する「Father」という敬称は比較的広く使われる[6]が、日本では稀で、修道司祭を神父と呼ぶケースにほぼ限られる[7][8]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:44 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef