台湾鉄路管理局EMU500型電車
汐止駅にて停車中のEMU500型電車
基本情報
運用者台湾鉄路管理局
製造所大宇重工
製造年1995年 - 1997年[1]
製造数86編成344両[1]
主要諸元
編成4両編成(2?2T)
軌間1,067 mm
電気方式交流25,000V/60Hz
最高運転速度[1]110 km/h
起動加速度2.88 km/h/s
全長[1]20,330 mm
全幅[1]2,853 mm
全高[1]3.964m
[1]4.219m(EP)
車体ステンレス鋼
主電動機かご形三相誘導電動機(1TB2021[2])
主電動機出力250 kW
駆動方式中空軸可撓吊り掛け駆動方式
WNドライブ(更新車両)
歯車比122/28(4.36)[2]
編成出力[1]2,000 kW
制御方式シーメンスGTO素子VVVFインバータ制御
(未更新車)
三菱IGBT素子VVVFインバータ制御
(機器更新車)
制動装置発電ブレーキ
電気指令式ブレーキ
(未更新車)
回生ブレーキ
電気指令式ブレーキ
(機器更新車)
留置ブレーキ
保安装置ATP
テンプレートを表示
EMU500型電車(EMU500がたでんしゃ)は、台湾鉄路管理局(台鉄)の交流電車で、東部幹線、西部幹線の電化区間で運用されている。 EMU500型は従来の通勤電車(現・区間車)より、輸送能力、加速性能を向上させる事を目的として導入した車両である。韓国・大宇重工製で1993年に発注、1995年?1997年に順次4両編成86本(344両)が導入された。電装品はドイツのシーメンス製である。 この車両の導入により、当時バスに奪われつつあった通勤客を取り返す事に成功し、台鉄の収支をある程度改善させる事につながった。 2001年、大宇重工がロテム社と統合されて以降、部品調達が困難となり、保守環境が悪化した。そのため故障が頻発し、他形式での代車運用もしばしばあった。 2015年3月以降、台北、新竹、彰化、嘉義、花蓮の各運転所に配置され、主に区間車として運用されている。 EMU500← (逆行)(順行) → 編成図 客用扉には挟み込み防止の安全装置が備えられており、もし人が挟まれたりして扉が閉まりきらなかった場合には電車が発車できないようになり、車掌の小開扉操作のあと完全に扉が閉まるまで発車ができない。 車内のトイレ個室内に設けられた蛇口は感応式となっており、蛇口に手を差し出すと自動的に水が出るので衛生的である。 EMU400型と同じように車椅子スペースがあり、安全ベルトで車椅子を固定できる。また電車とホームとの段差がある為、扉付近に渡し板が用意されている。 後継車の入札が遅れたことと現行型式の故障が多いこと、台中市内や高雄市内での新駅を中心にホームの嵩上げが進んでいることから2015年以降に全編成を対象として、ドア付近の段差解消や[3]、LEDの旅客案内装置追加の改造工事が施されている[4]。 屏東県では永らく台湾高速鉄道(高鉄)の県内延伸や新左営駅での新在接続改善を要求してきた。蔡英文政権発足後の公共インフラ投資事業である前瞻基礎建設計画において前者は実現可能性調査の対象となり、後者も高鉄延伸計画が実現した場合でも開通には長期間を要することから、それまでの一時的な対応としても必要性が高まり、客室設備改造に中央政府の予算が投入されることになった[5]。屏東線を走行する当形式15編成60両は大幅リニューアルされる[6]。落成した改造車第1編成は「優化編成」として2018年9月3日より屏東線内の区間車に[7]、高雄市内において新駅が開業する2018年10月改正後は、高屏間の時短のため増発となる区間快車に優先投入される[6]。外装は2019年に屏東県で開催される台湾ランタンフェスティバル
概要
編成
号車1234
形式
45EMC500
(Mc) <
45EP500
(T)
45ET500
(T)
45EM500
(Mc)
搭載機器VVVF VVVF
凡例
VVVF:主制御器(VVVFインバータ装置)
EMC500型(1号車)
EP500型(2号車)
ET500型(3号車)
EM500型(4号車)
設備内装
安全設備
感応式自動水栓
身体障害者用スペース
改造工事
無段化工事など
ドア上に追加された案内装置
無段化されたドア付近
ドア横に追加された非常用インターホン
屏東仕様
バリアフリー対応トイレ
2+1アブレストの転換クロスシートとなった客室(ET車)
2+2アブレストのセミクロスシートとなった客室
大型荷物置き場
Size:34 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef