只見川
只見川と蒲生岳。JR会津塩沢駅(寄岩橋)付近より
水系一級水系 阿賀野川
種別一級河川
延長145.2 km
平均流量-- m³/s
流域面積2,792.0 km²
水源尾瀬沼
(福島県・群馬県)
水源の標高-- m
河口・合流先阿賀川(喜多方市)
流域 日本
群馬県・新潟県・福島県
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第三只見川橋梁を渡るC11形蒸気機関車(1973年9月)会津蒲生岳より見る只見川と寄岩橋。奥只見湖より更に上流部の只見川。新潟・福島県境の金泉橋にて阿賀野川水系最大の支流只見川源流部
只見川(ただみがわ)は、福島県の会津地方を中心に流れる阿賀野川水系の一級河川である。阿賀野川水系最大の支川であり本川である阿賀川の上流部よりも流路が長い。 群馬県と福島県の境界にある尾瀬沼に源を発し尾瀬を西へ流れる。いくつかの滝を経て新潟県と福島県の県境を北へ流れて福島県南会津郡只見町の田子倉に至るがこの付近までが上流部である。ここから北東へ向きを変えわずかながらの平地と川辺の里山景観を作りながら伊南川、野尻川、滝谷川を合わせ、JR只見線と並行するように流れて会津坂本駅付近至るがこの辺までが中流部である。ここから下流は七折峠に遮られるよう北に流れを変え、福島県喜多方市山都町三津合で阿賀川に合流する。 流域の尾瀬沼から田子倉附近までは銀山平と大津岐以外には集落がない、人跡まばらな土地となっている。銀山平は新潟県魚沼市に属し、江戸時代に銀の採掘により栄えた集落であるが奥只見ダムの完成により大部分が水没している。大津岐は南会津郡檜枝岐村に属し、只見川に大津岐川が合流する地点にある集落で、奥只見ダムの南にあたる。田子倉附近からは、ほかの川とも合わさって若干の平地をなしているため、比較的大きな集落も存在する。雪解けの豊富な水量によりいくつかの渓谷を形作っておりライン下りも盛んである。 2021年(令和3年)10月29日、福島県の只見柳津県立自然公園が越後三山只見国定公園に編入された。只見川中下流部の周辺地域も同時に国定公園に編入されることになった[1])。 流域は主に越後山脈に属しているため起伏が激しく落差が非常に大きい。さらに流域は日本でも指折りの豪雪地帯であるため水量が豊かであり、このため只見川は非常なエネルギーを隠し持っているといえる。かつては下流の町々で増水時に氾濫を起こすなどしたが、太平洋戦争後1951年(昭和26年)に国土総合開発法に基づく只見特定地域総合開発計画の対象地域に指定された後は電源開発がすすみ、水力発電によりこのエネルギーを有効に活用できるようになった。
地理
流域の自治体
群馬県
利根郡片品村
新潟県
魚沼市
福島県
南会津郡檜枝岐村、南会津郡只見町、大沼郡金山町、大沼郡三島町、河沼郡柳津町、河沼郡会津坂下町、喜多方市
河川施設詳細は「只見特定地域総合開発計画」を参照