古市駅(ふるいちえき)は、大阪府羽曳野市古市一丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)の駅。駅番号は南大阪線がF16、長野線がO16。 羽曳野市の代表駅で、南大阪線と長野線の2路線が乗り入れる主要駅。 柏原駅や道明寺駅と並び、現在の近鉄に属する駅では最古の歴史を有する[1]。 島式ホーム2面4線を持つ地上駅で、南大阪線と長野線が方向別にホームを共有する構成。ホーム有効長は8両分で、ホームの河内長野寄りに橋上駅舎が存在する。改札口は1か所のみ。 のりば路線方向行先備考
概要
利用可能な鉄道路線
近畿日本鉄道
南大阪線
長野線 ※始発駅(南大阪線大阪阿部野橋方面と直通あり)
歴史
1898年(明治31年)
3月24日:河陽鉄道として柏原駅 - 道明寺駅 - 当駅間が開業した際に、その終点として設置[1]。
4月14日 - 当駅から富田林駅まで路線延伸、途中駅となる[1]。
1899年(明治32年)5月11日:河陽鉄道の路線を河南鉄道が承継、同社の駅となる[1]。
1919年(大正8年)3月8日:社名変更により大阪鉄道の駅となる[1]。
1929年(昭和4年)3月29日:当駅から久米寺駅(現在の橿原神宮前駅)が開業し分岐駅となる[1]。
1943年(昭和18年)2月1日:関西急行鉄道が大阪鉄道を合併、関西急行鉄道の駅となる[1]。
1944年(昭和19年)6月1日:戦時統合により関西急行鉄道が南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身。後に再独立)と合併、近畿日本鉄道の駅となる[1]。
1969年(昭和44年)10月:大阪阿部野橋駅方に0.2キロメートル移設[2](現在の古市1号踏切南側から北側に移設)。同時に橋上駅舎化する。
1971年(昭和46年)4月1日:定期券専用自動改札機を設置[3]。
1993年(平成5年)3月17日:8両編成対応にホームが延伸される[4]。
2007年(平成19年)4月1日:ICカード「PiTaPa」使用開始[5]。
2012年(平成24年)3月20日:一部の特急が停車するようになる。
2024年(令和6年)1月25日:羽曳野市市制65周年を記念して、 「羽曳野市 市制65周年記念入場券」を同年2月29日(予定)まで発売。なお、同市内の恵我ノ荘、高鷲駅でも発売しているがそれぞれデザインが異なる。発売額は900円。1人5セットまでで、売切次第発売終了[6][7]。
駅構造プラットホーム
のりば
1・2O 長野線-河内長野方面[8]臨時列車は3・4番のりばからの場合あり
F 南大阪線下り橿原神宮前方面[8]早朝と夜間には御所行き普通もあり
3・4上り大阪阿部野橋方面[8]
付記事項
奇数番線(1番線と3番線)・4番線には主に橿原神宮前方面発着の列車が、偶数番線(2番線と4番線)には主に河内長野線方面発着の列車および古市止まりの列車が入線する。
4番線から河内長野方面へ発車することが可能で、一部回送列車や臨時列車などが使用している。
特徴
駅設備・営業面
駅長が置かれ、南大阪線の当駅と上ノ太子駅間と長野線の各駅を管理している[9]。
PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
特急券は専用の自動販売機および窓口(朝夕のみ)にて即時購入が可能[10]。定期券は黒の券売機で購入が可能で、窓口(朝夕のみ)による定期券サポートにも対応する[11]。
ダイヤ面
急行以下の全一般列車が停車しており、朝と夕方以降には一部の特急列車も停車する[12]。
停車する特急列車の詳細:大阪阿部野橋駅を20時以降に発車する橿原神宮前方面行き、大阪阿部野橋駅に9時台までに到着する大阪阿部野橋行きの全列車が停車する[12]。
2012年3月20日のダイヤ変更でラッシュ時に一部の特急が停車するようになったが[13]、それ以前も正月の終夜運転時には特急の臨時停車が実施されていた。
当駅発着列車が多数設定されており、普通列車の大多数は運転系統が当駅を境に分割されている[12]。
大阪方面へは、平日夜間に当駅始発の準急が1本と当駅終着の準急が2本、早朝と日中に当駅始発の普通列車が設定されている[12]。