古川 日出男
(ふるかわ ひでお)
古川日出男
誕生 (1966-07-11) 1966年7月11日(57歳)
日本・福島県郡山市
職業小説家・劇作家
言語日本語
国籍 日本
最終学歴早稲田大学第一文学部中退
活動期間1998年 -
ジャンル小説・戯曲
代表作『アラビアの夜の種族』(2001年)
『LOVE』(2005年)
『女たち三百人の裏切りの書』(2015年)
主な受賞歴日本推理作家協会賞(2002年)
日本SF大賞(2002年)
三島由紀夫賞(2006年)
野間文芸新人賞(2015年)
読売文学賞(2016年)
デビュー作『13』(1998年)
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古川 日出男(ふるかわ ひでお、1966年7月11日 -)は、日本の小説家、劇作家。 福島県立安積高等学校卒業。 早稲田大学第一文学部中退後[1]、編集プロダクションに勤務。 高校で演劇部に所属して以降演劇に関わり、1991年より舞台演出家として活動、戯曲も30本以上書いたという。 1994年、『砂の王(ウィザードリィ外伝)』(現在未完)で小説家としてデビュー[2]。 2002年、『アラビアの夜の種族』で第55回日本推理作家協会賞・第23回日本SF大賞を受賞。 2005年、『ベルカ、吠えないのか?』で第133回直木三十五賞候補。 2006年、『LOVE』で第19回三島由紀夫賞受賞。 2006年に入って「朗読ギグ」と呼ばれる自作の音読イベントを積極的に行っており、ZAZEN BOYS向井秀徳や吉増剛造と競演するなど、活動の幅を広げている。2011年の東日本大震災以降は宮沢賢治をテーマとした鎮魂のための朗読ライブを展開し、詩人の管啓次郎や音楽家の小島ケイタニーラブとともに朗読劇『銀河鉄道の夜』ツアーを行った。 2014年、書き下ろし戯曲『冬眠する熊に添い寝してごらん』が蜷川幸雄演出で上演され、第59回岸田國士戯曲賞候補にも挙がり、劇作家としての活動も本格化している。 2015年11月5日、『女たち三百人の裏切りの書』で第37回野間文芸新人賞受賞。2016年2月1日、同作で第67回読売文学賞小説部門受賞。 20代後半から村上春樹に傾倒。若手作家が村上作品をトリビュートした「村上春樹RMX」シリーズ(ダヴィンチ・ブックス)の発起人となり、自身は「中国行きのスロウ・ボートRMX(のち『二〇〇二年のスロウ・ボート』に改題)」を手がけた。2009年には村上に対してインタビューを行った。同インタビューは『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集 1997-2009』(文藝春秋、2010年9月)に収録された[3]。 2013年から年一回の開催で始まった文学講座「ただようまなびや 文学の学校」の学校長を務める。2015年11月28日 - 29日に行われた同講座には村上春樹が参加[4]。古川が前年春に村上に打診したことにより参加が実現したという[5]。 影響を受けた作家として村上の他に劇作家の清水邦夫や詩人の吉増剛造、ガルシア=マルケスやボルヘスなどのラテンアメリカ文学を挙げている。 爆笑問題の太田光や成海璃子、アジアン・カンフー・ジェネレーションの後藤正文、上述の向井秀徳など、芸能人やミュージシャンにもファンが多い。
経歴
人物
作品リスト
単行本
『ウィザードリィ外伝II 砂の王(1)』(1994年3月 ログアウト冒険文庫)※公式プロフィールでは記載されておらず、下記『13』がデビュー作となっている。
『13』(1998年3月 幻冬舎 / 2002年1月 角川文庫)
『沈黙』(1999年8月 幻冬舎)
『アビシニアン』(2000年7月 幻冬舎)
【改題】『沈黙/アビシニアン』(2003年7月 角川文庫)
『アラビアの夜の種族』(2001年12月 角川書店 / 2006年7月 角川文庫【全3巻】)
『中国行きのスロウ・ボートRMX』(2003年7月 ダ・ヴィンチブックス)
【改題】『二〇〇二年のスロウ・ボート』(2006年1月 文春文庫)
『サウンドトラック』(2003年9月 集英社 / 2006年9月 集英社文庫【上・下】)
『ボディ・アンド・ソウル』(2004年8月 双葉社 / 2008年10月 河出文庫)
『小説推理』2003年2月号 - 10月号
『gift』(2004年10月 集英社 / 2007年11月 集英社文庫)
『小説すばる』2001年6月号 - 2003年1月号にかけて「かわいい壊れた神」として掲載した16編と書き下ろし3編を収録
『ベルカ、吠えないのか?』(2005年4月 文藝春秋 / 2008年5月 文春文庫)
『LOVE』(2005年9月 祥伝社 / 2010年4月 新潮文庫)
『ロックンロール七部作』(2005年11月 集英社)
『小説すばる』2004年1月号、5月号、8月号、11月号、2005年2月号、5月号、8月号
『ルート350』(2006年4月 講談社 / 2009年4月 講談社文庫)
お前のことは忘れていないよバッハ(『小説現代』2006年2月号)
カノン(『小説現代』2003年5月号)
ストーリーライター、ストーリーダンサー、ストーリーファイター(『小説現代』2003年8月号)
飲み物はいるかい(『小説現代』2005年9月号)
物語卵(『SF Japan』2003年春季号)
一九九一年、埋め立て地がお台場になる前(『小説現代』2005年2月号)
メロウ(『小説現代』2003年2月号)
ルート350
『僕たちは歩かない』(2006年11月 角川書店 / 2009年11月 角川文庫)
『サマーバケーションEP』(2007年3月 文藝春秋 / 2010年6月 角川文庫)
『ハル、ハル、ハル』(2007年7月 河出書房新社 / 2010年7月 河出文庫)
ハル、ハル、ハル(『文藝』2006年春号)
スローモーション(『文藝』2006年秋号)
8ドッグズ(『文藝』2007年夏号)
『ゴッドスター』(2007年11月 新潮社 / 2010年11月 新潮文庫)
『新潮』2007年4月号
『聖家族』(2008年9月 集英社 / 2014年1月 新潮文庫【上・下】)
複数の雑誌及びWebへの発表作品に書き下ろしを加え再構成した小説
狗塚らいてうによる「おばあちゃんの歴史」(『すばる』2006年6月号)
地獄の図書館・白石(『小説すばる』2006年4月号)
地獄の図書館・大潟(『小説すばる』2006年7月号)
地獄の図書館・郡山(『小説すばる』2006年10月号)
「見えない大学」附属図書館(『すばる』2007年3月号)
聖兄弟(『青春と読書』2006年6月号 - 2007年3月号)
聖兄妹(『小説すばる』2007年7月号 - 9月号)
記録シリーズ・鳥居(『早稲田文学フリーペーパーWB』vol.09 2007年3月)
記録シリーズ・天狗(集英社WEB文戟BRENZABURO)
『MUSIC』(2010年4月 新潮社 / 2012年11月 新潮文庫)
『4444』(2010年7月 河出書房新社)