古ラテン語
[Wikipedia|▼Menu]

古ラテン語

Lingua Latina archaica
発音
IPA: [li?gwa lati?na]
話される国古代ローマ
消滅時期紀元前2世紀頃まで。紀元前1世紀頃から古典ラテン語が話される。
言語系統インド・ヨーロッパ語族

イタリック語派

ラテン・ファリスク語群

古ラテン語



表記体系ラテン文字
言語コード
ISO 639-1la
ISO 639-2lat
ISO 639-3lat
テンプレートを表示

古ラテン語(こラテンご、英語: Early Latin、Archaic Latin、Old Latin)は、古典期より前のラテン語をいう。

古ラテン語の特徴がみられる後代の作家として大カト紀元前234年 - 紀元前149年)やプラウトゥス紀元前3世紀 - 紀元前2世紀)があげられる。
特徴

格語尾の -os, -om (古典期には -us, -um になる)

二重母音の oi と ei (古典期には ?, oe と ? になる)

古典期に見られるロータシズムと呼ばれる母音間の s の変異(s > z > r)が起きていない

アルファベット「en:Latin alphabet」も参照

古ラテン語では最初期は以下の21文字のアルファベットラテン文字)が使われた。下段には現在の字形を記している。これはほぼ西方ギリシア文字・初期のエトルリア文字古イタリア文字)のアルファベットを踏襲した。ただしΘΞΦΨ?(サン)の文字を取り除いている。CΓの異体字形)は /g/ の音を表す。

?????????????????????
ABCDEF[1]Z[2]HIKLMNOPQRSTV[3]X

五つの母音字 (A, E, I, O, V) は長短両方を表したが、文字の綴りでは長短の区別はなかった。
母音字兼半母音字

母音字兼半母音字は二つの音価を持った:

I は /i/ と /j/ の音を表す。

V は /u/ と /w/ の音を表す[4]

紀元前3世紀

紀元前3世紀になるとエトルリア語の影響[5]により、C が /k/ の音を表す主要な文字となり、それまでの文字 K の使用は少数の語中で KA として残るのみとなった[6]。また /g/ の音を区別して表すためにそれまでのCを元にして新たな G の文字が作られ、アルファベットの7番目の位置に置かれた(それまでの Z[2]は不要として取り除かれた)。

ABCDEFGHIKLMNOPQRSTVX
古ラテン語碑文、但し1列は右から左、2列目は左から右、3列目は再び右から左へと交互に表記されている。
最古の史料

文学上の史料が現れるのは前3世紀以降であるが、碑文や遺物に記された断片は前7世紀のものまで出土している。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:26 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef