口腔前庭
[Wikipedia|▼Menu]

口腔前庭(こうくうぜんてい、Vestibulum oris)とは、口腔内における前方部をさす。外方からは口唇とその後外側へのつづきであるにより境される。頬の深部には頬脂肪体がある。

口腔前庭は、内方からは上下両顎の歯槽突起を被っている粘膜及び歯列弓によって境され、全体として馬蹄形をなしており、歯列が完全な場合には口を閉じると、その後内方にある狭義の口腔からはっきりと分かれる。

口腔と頬は哺乳動物において初めて完全に発達し、従って口腔前庭も出来上がって乳の吸収が可能となる。

上下の両唇の縁で粘膜が皮膚に移行する部は特に赤くて、外面に露出している。これを赤唇縁(唇紅、Rubor labiorum)といい、その存在は人類の特徴である。

口唇内面の粘膜は歯槽突起前面に移る所には、人中線において縦走のヒダをつくる。これを上唇小帯 (Frenulum labii superioris) 及び下唇小帯 (Frenulum labii inferioris) という。また、歯槽突起を被う粘膜は厚く、かつ骨膜と密着する。これを歯肉 (Gingiva) という。
関連項目

//歯周組織口腔咽頭唾液

歯学歯科医学

齲蝕歯周病口腔乾燥症

免疫学生化学口腔生化学)/生理学口腔生理学)/細菌学口腔細菌学)/解剖学口腔解剖学

歯学部医学部

歯科医師医師歯科衛生士歯科技工士言語聴覚士専門医










呼吸器系の正常構造・生理
気道

解剖学的構造

上気道

鼻孔 | 鼻腔 | 鼻甲介 | 副鼻腔

口腔前庭 | 口腔 | 口蓋

咽頭 - 喉頭

下気道

気管
気管支

主気管支 - 葉気管支 - 区域気管支 - 亜区域気管支
細気管支

小気管支 - 細気管支 - 終末細気管支

呼吸細気管支

ガス交換器

- 肺胞管 - 肺胞嚢 - 肺胞
顕微解剖学

I型肺胞上皮細胞 | II型肺胞上皮細胞 | 杯細胞 | クララ細胞 | 気管軟骨輪

生理学生化学

生理学

肺気量 | 肺活量 | %肺活量 | 残気量 | 死腔 | 1回換気量 | 1秒率 | 肺サーファクタント | SP-A
生化学

PaCO2 | PaO2 | AaDO2 | FiO2 | SpO2 | 呼吸係数および酸素化係数


血管

肺循環系

(右心室 -) 肺動脈 - 毛細血管 - 肺静脈 (- 左心房)
気管支循環系

(胸部大動脈 -) 気管支動脈 - 毛細血管 - 気管支静脈 (- 奇静脈/副反奇静脈)

運動器

骨格

肋骨 | 胸骨
呼吸筋

横隔膜 | 内肋間筋 | 外肋間筋 | 胸鎖乳突筋 | 前斜角筋 | 中斜角筋 | 後斜角筋 | 腹直筋 | 内腹斜筋 | 外腹斜筋 | 腹横筋

神経系

中枢神経系

呼吸中枢 | 呼吸調節中枢 | 前頭葉
末梢神経系

横隔神経 | 肋間神経

カテゴリ

典拠管理データベース


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:13 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef