双葉町
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この項目では、福島県浜通りの現存する「双葉町」について説明しています。その他の用法については「双葉」をご覧ください。

ふたばまち 
双葉町
2009年の双葉海水浴場


双葉町旗
1985年9月1日制定双葉町章
1972年10月1日制定

日本
地方東北地方
都道府県福島県
双葉郡
市町村コード07546-9
法人番号8000020075469
面積51.42km2

総人口-人 [編集]
推計人口、2024年4月1日)
人口密度-人/km2
隣接自治体双葉郡大熊町浪江町
町の木栴檀
町の花
町の鳥
双葉町役場
町長[編集]伊澤史朗
所在地979-1495
福島県双葉郡双葉町大字長塚町西73番地4[1]

外部リンク公式ウェブサイト

■ ― 市 / ■ ― 町・村

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双葉町(ふたばまち)は、福島県浜通りにある双葉郡1896年以前は標葉郡)に属する。

2011年東日本大震災に伴い発生した東京電力福島第一原子力発電所事故で全町避難を強いられ、2022年8月30日に一部地域で避難指示が解除され、住民の帰還が始まった[2]
概要

浜通りのほぼ中央に位置し、東は太平洋に面する。町の南北に国道6号常磐自動車道JR常磐線が縦貫して福島県いわき市宮城県南部と、東西は国道288号により福島県内陸部(中通り)の郡山市と繋がれている。

古代から町域を勿来関多賀城を結ぶ東海道(あづま海道)が縦貫しており、海道沿いや沿岸部には古くから集落があった。古代の遺跡や文化遺産として清戸迫横穴をはじめ、山城国稲荷大明神から勧請された前田稲荷神社には御神木として樹齢約1,200年の前田の大スギ蝦夷討伐の際に坂上田村麻呂が安置したと伝わる十一面観世音菩薩像などが現在も残っている。

鎌倉時代末期に新山城築城されると城下町が形成された。江戸時代に新山城が廃城となった後も、長塚宿と新山宿は浜街道の宿場町として、また町域は相馬中村藩の米どころとして栄えた。

その後も第二次世界大戦後まで農業中心の産業形態であったが、1970年代から東京電力福島第一原子力発電所の立地により関連企業への就業が増加し、農業の兼業化が進み、就業構造が大きく変化した。その後も新たな雇用の場として企業などの誘致に工業団地を整備した。

2011年3月11日の東日本大震災およびそれに伴う福島第一原発事故により町域が一部を除いて帰還困難区域に設定されていたが、2022年8月30日に特定復興再生拠点区域での避難指示が解除された[3]
東日本大震災

福島第一原子力発電所の5号機と6号機が立地しており、計画されていた7号機・8号機も立地の予定だったが、東日本大震災で被災し、これに誘発されて発生した福島第一原発事故の影響で、北東部と双葉駅周辺のそれぞれ一部を除いたほぼ全町域が「帰還困難区域」(除染・復旧工事関係者以外の一般住民の自由な行き来が終日制限される)に指定されていた[4][5]が、2022年8月30日以降は「特定復興再生拠点区域」内での避難指示が解除され、終日人が居住することができるようになった。

東京電力の福島復興本社などが入る双葉町産業交流センター(エフ・ビック)、東日本大震災・原子力災害伝承館が整備され[6]、復興の拠点になっている。

しかしながら、震災から10年以上経った2022年1月現在でも、災害救助法に基づき東日本大震災および福島第一原子力発電所事故による仮設住宅みなし仮設住宅)の供与を大熊町と双葉町の2町のみが受けており[7][8]、うち、建設型の仮設住宅(プレハブ仮設住宅)の当初の供与期間は工事完了から2年3か月間であったところ、いまだ仮設住宅から住民の退去の見通しがたたない唯一の東日本大震災被災市町村である[8][9][10]。また、多くの町民は医療費の一部負担金(療養の給付)や介護給付費、介護保険料、後期高齢者医療保険料国民年金保険料の免除[11][12][13]住民税国民健康保険税の減免[14]、賃貸住宅の家賃のほぼ全額の補助[7][15]高速道路料金の一部区間の無料化[16]など様々な支援を国や福島県などから受けている状態である。2020年(令和2年)の住民意向調査では、回答者の62.1%が双葉町に戻らないと決めていると回答した。理由の一番の多くは、避難先で自宅を購入・建築し将来も継続的に居住する予定のためである。一方で、戻りたいと考えていると回答したのは10.8%にすぎない[17]
地理

阿武隈山系の東に開けた浜通り地方の中部に位置し、東は太平洋に開ける[18]。行政上では、北の浪江町と南の大熊町に挟まれた位置にある。面積は51.40 km2[18]。東北地方にありながら温暖な気候で、冬でも降雪日数は年間5日程度のため、福島第一原発事故の発生前はカーネーションスイートピーホウレンソウなどの栽培が盛んであった。また、下水道の普及率も9割近く全国的にも高い水準であった。

「双葉」という町名は、標葉郡(夜ノ森以北、相馬氏領)と楢葉郡(夜ノ森以南、岩城氏領)の合併にちなんだ名称である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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