原稿用紙
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出典検索?: "原稿用紙" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2020年8月)
日本語の原稿用紙
中央にある飾りを「魚尾」と呼ぶ

原稿用紙(げんこうようし、英語: genk? y?shi)は、日本語中国語韓国語文章を書くために特別に誂えられた様式を持つ用紙のこと。一字を一つのマスに書きこみ、原稿の正確な文字数が分かるように、マス目を切ってあるところに特色がある。

転じて、漫画イラストを描くための用紙も「原稿用紙」と呼ばれるようになった(#漫画における原稿用紙を参照)。
概要

原稿用紙の特色は、文字を書くためのマス目が既に印刷してあるところにある。マス目の数は、1行を20字として、これを20行連ねた400字詰のものが最も一般的かつ基本形であるとされ、20字×10行の200字詰を「ペラ」「半ピラ」と俗称したりする。通常用いられる原稿用紙は200字詰と400字詰の2種類であり、それぞれタテ書き用とヨコ書き用がある。なお、このほか特殊なものとして、新聞記者用に新聞紙面の1行字数に合わせたもの、テレビのテロップ作成用にテレビ画面に表示できる字数にあわせたものもある。

マス目は通常、正方形に近い形に作られ、行と行との間にある程度の余白を持って配置される。これは振仮名傍点を記入しやすいようにとの工夫であり、行間の余白を取らない場合にはマス目を横長にするなどしてデザインすることが多い。以上のほかに、様々な飾り・デザインを組み合わせた原稿用紙もある。

また、最も一般的な400字詰原稿用紙の場合、10行目と11行目の間にマス目を切らない一行があり、中央部分に「【」のような装飾を付すことが多い。これは「魚尾(ぎょび)」と呼び、古くから和本の折り目(版心)に付けられていた飾りを模したもので、もともと原稿用紙が二つ折りにして綴じるためのものであったことの名残である。

学生小説家などのライターが主に使用する。学生は主に読書感想文卒業文集小論文などを提出するときに使う。ワープロ・パソコン等の普及により、原稿用紙を使う小説家やライターは少なくなりつつある。

特殊な用途として、供述調書内容証明(手書きの場合)にも用いられる。
歴史

江戸時代以前においては、漢籍や経文を除くほとんどの原稿が草書連綿体で書かれていたために、それを記すための用紙が一字ごとの切れ目に対応するマス目を持つことは、無意味であるのみならず、邪魔ですらあった。したがって、この時期においては、写経などごく特殊な例外を別にすれば、せいぜい行の乱れが生じないように縦の線のみを刷った罫紙を用いる程度であった。

今日の日本における原稿用紙の起源とされているのは、鉄眼道光が開刻した黄檗版鉄眼一切経である。鉄眼は経典版木を開刻するにあたり、縦1行の字数を20字横10行と定め、これを1ページと定めている。ただし縦の罫線までは引かれてはいるが、この時点ではまだ升目にまでは発展していなかった。鉄眼一切経6,956巻が一応の完成をみたのは天和元年(1681年)である。

現存する最古のマス目様の用紙は、頼山陽が『日本外史』を記すのに用いたものとされる。同書は漢文によって記された。20字×20行の400字詰様式の起源は、塙保己一が編纂した『群書類従』の版木であるとされる。当時の例として、吉田松陰松下村塾の塾生に送った書状(1859年安政6年)5月15日付)がある。20字×20行の400字詰様式の原稿用紙に書かれている。萩博物館山口県萩市)所蔵。20字×20行かどうかは言及がないが、400字詰め原稿用紙としては藤貞幹の『好古日録』が現存する最古のものとされる[1]

原稿用紙の使用が一般的になったのは、明治時代中期に入ってからのことで、現在の原稿用紙の形状に近いものとしては、内田魯庵のつくった19字×10行の190字詰用紙が最も早い時期に属するものであると伝えられる。これは板木に変わって活版印刷が一般的になる中で、新聞・雑誌などに原稿を掲載する際、字数が正確に計量できることが最重要視されたことと関係する。魯庵の原稿用紙は作家の間で広く人気を呼び(夏目漱石も愛用者の一人であった)、これ以降、400字詰原稿用紙を使って原稿を書くことが一般的になったという。

東京神楽坂にある文具店「相馬屋源四郎商店」は、自店が現代に至る原稿用紙の発祥地であると説明している。明治時代、注文の聞き違いなどで余った紙を店頭に置いていたところ、来店した作家の尾崎紅葉から「マス目の入ったものを印刷してほしい」と頼まれた。相馬屋の原稿用紙はその後、北原白秋坪内逍遥石川啄木志賀直哉、夏目漱石らにも愛用され、その意見を取り入れながら改良されたという[2]

また一説には名編集者であった滝田樗陰が、原稿用紙の使い方がいい加減で文量が少ないことに業を煮やし、原稿用紙のマス目を守らない作家に対して、400字詰に正確に換算した分量だけの原稿料しか払わなかったところ、どの作家もいっせいに原稿用紙を使ってマス目通りに原稿を書くようになった、という文壇ゴシップもある。

作家の肉筆原稿には完成稿に至るまでの草稿もあり、本文を確定するまでの推敲や構想のメモなど、創作過程のプロセスが記録されており、作家の交友関係を示す書簡とともに、作家研究や作品研究の参考となる貴重な文学資料となっており、文学館などでも収集されている。
使用法

明治中期以降、文学者の間では400字詰原稿用紙を用いることが常識となり、これが学者などにも広がったため、現在に至るまで原稿用紙の活躍する場は多い。その間に、原稿用紙をめぐるさまざまな慣習が発生した。

たとえば文芸の分野においては、作家に対する原稿料は400字詰原稿用紙1枚あたりを基本として計算する(欧米では単語数を基本にすることが多い)。また特に断らずに「何枚」といった場合、400字詰原稿用紙換算の枚数を指す。分量に関するこの態度は、学術の場にも引き継がれ、書いたもののおおよその目安を示す単位は400字詰原稿用紙もしくは同換算であることが多い。

ただし、400字詰め原稿用紙は持ち歩きにおいて嵩張る場合もあり、200字詰原稿用紙が用いられることもある。ことに演技や移動が要求される映画テレビドラマ脚本で200字詰原稿用紙が基本となっている。脚本の各種コンクールにおいても200字詰原稿用紙の使用が必須条件となっており、400字詰原稿用紙を使用した場合は失格となることが多い。

原稿用紙を使って書くことに慣れた人が多く、上記のように分量の単位として原稿用紙換算が現役であるため、日本語ワープロソフトには原稿用紙のフォーマットがテンプレートとして入っていることが多い。
日本語での原稿用紙の書き方日本語における400字詰め原稿用紙の使い方(例)

論文の場合は学校学会)指定の書式出版社の場合は出版社指定の書式があり、必ずしも日本社会全体に通用するルールがあるとは言い難いが、ここではその中で特に一般的と思われる縦書き400字詰め原稿用紙の基本的な書き方について列記する。

原稿用紙の使い方にはルール(とされるもの)があり、入学試験などで作文小論文が課される際に、このルールが守れていないものは減点の対象とされることが多い。
ルール

段落の冒頭は1字下げる(空白を置く)。

句読点、閉じ括弧などが行頭に来ないようにする(いわゆる禁則処理。ただし「。、」などをぶら下げると見落しやすいため、文筆を業とする人々の間では、むしろこの原則を守らないことがルールとなっている)。


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