この項目では、製造に使う型について説明しています。哲学用語については「元型」を、その他の用法については「プロトタイプ (曖昧さ回避)」をご覧ください。
原型(げんがた)は、鋳造やプレス加工などで、製品とほぼ同形の、最初に用意される雄型。正確には原型模型と呼ばれる。フィギュアについては「げんけい」とも読む。
原型から、原型や製品と凹凸が逆の雌型(鋳型、金型、あるいは単に型などと呼ばれる)が作られ、雌型から製品が作られる。なお、原型→雌型→製品ではなく、原型→雌型→雄型→雌型→製品という工程をとる製法もある(レコードなど)。
原型は製品とほぼ同形ではあるが、鋳造の場合、製品(鋳造品)の素材によっては固化時に収縮するため、鋳造品が原型より少しだけ小さくなるので、伸尺(のびじゃく)といって、収縮分を見越して大きくした物指しを昔は使用した。
通常、1つの原型から1つないし少数の雌型が作られ、それから製品が大量生産される。ただし、原型と雌型を1回のみの使用で破壊し、製品を1つしか作らない製法(砂型)もある(大仏など)。 原型は、最終製品と違い耐久性
原型素材の例
原型を作るのではなく、人体、生物などすでにあるものを原型として利用することもある。その場合には、現型(げんがた)という漢字を用いる。
土粘土(原型について単に「土」と言った場合、土粘土のことである)
油粘土