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出典検索?: "原作"
原作(げんさく、英語: original work, draft)は、その派生作品のもととなった作品のこと。または、オリジナル作品における原案のこと。翻訳における元の言語の作品なども指す。オリジナル作品における著作者として制作プロダクションや制作スタッフによる共同ペンネームが「原作」としてクレジットされることもある。 著作権法では、原著作物と呼ばれ[1]、直接の定義はないが二次的著作物の定義の「著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物をいう。」にある二次的著作物の元になる先に創作された第一の著作物のことをいうとされる。 最初に小説(ライトノベル)で発表されたものが、映画・演劇・漫画・アニメ・ゲームなど複数のメディアに展開されたとすれば、小説版が「原作」となる。また小説が複数の言語に翻訳された場合には、元の言語で書かれているものが「原作」と呼ばれる[1]。 漫画などで「設定や筋を考える者」と「それを作品として仕上げる者」が分業している場合、前者を「原作者」と呼ぶ。この時、作品の原型となるコンテ・筋書き的なものが「原作」にあたる。ただし、原作の内容を忠実に再現しようと努力している派生作品もあれば、ほとんど原作と別の内容になっているものもあり、後者のように「ほとんど原作と別の内容」になっている場合は「原案」または「翻案の元作品」のように扱われることがある。『水滸伝』と『南総里見八犬伝』の関係が、これにあたる。 また、原作者と作画者が分かれている漫画作品(オリジナルストーリーに限り、小説の漫画化は除く)が映像化された場合、アニメーションはもちろん、実写作品であっても、両方の名前が原作者としてクレジットされるのが通例である。両者の共同著作物の商業的成功に依拠して映像化されることが多いということ、ストーリーだけでなくイメージ、構図やコマ割も参照して演出されるケースも少なくないことなどが理由である。この場合、作成過程により原作とその二次的著作物である漫画という関係ではなく、全体が共同著作物(著作権法の定義では「二人以上の者が共同して創作した著作物であつて、その各人の寄与を分離して個別的に利用することができないもの」)になることもある。 原作者は二次的著作物の利用について、二次的著作物の著作者と同一の権利を専有するとしている[1]。すなわち、二次的著作物の著作者が、権利の譲渡などをしても、原作者には効果が及ばない[2]。 原作からの派生作品を巡っては、「原作者」と「派生作品の製作者」(出版社、アニメ制作会社など)との間で著作権や各種知的財産権(著作隣接権、商標権など)の問題が起こる場合がある。
概要
二次的著作物との関係
著作権問題
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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