原 ちえこ(はら ちえこ、10月6日[1] - )は、日本の漫画家。神奈川県川崎市出身[1]。東京都在住[2]。血液型はO型[1]。 投稿時のペンネームは原智恵子[1]。1972年『シークレットドア101号』(デラックスマーガレット、集英社)でデビュー。その後『なかよし』(講談社)を主な発表の場とし、繊細な絵柄と緻密なストーリーの王道的ラブロマンスを中心とした「少女漫画」作品を多数発表、『なかよし』の一時代を担う代表作家となった。代表作に『三つのブランコの物語』『フォスティーヌ』『虹の伝説』『風のソナタ』などが挙げられる[3]。 その後、主な活躍の場を『月刊プリンセス』(秋田書店)に移し、作風も王道ラブロマンスから伝奇歴史物やサスペンス、ミステリー、ホラー作品が増える。 近年は「ハーレクイン」作品コミカライズ版の執筆を多く手掛けている。 なお、代表作の1つ『三つのブランコの物語(キャロラインの章)』を始めとした幾つかの作品は、当時の担当編集者から教えてもらった山本周五郎の短編小説からインスパイアされており、元来の時代劇好きもあり、それをきっかけに時代小説にすっかりはまったとのことである[4]。 2022年、画業50周年を迎える[5]。それを記念して、電子書籍として配信されていた作品『子爵の理想の花嫁選び』が愛蔵版として同年7月に刊行されている[5]。 ※ 短編集を含め刊行順に記載
来歴・人物
作品リスト
漫画作品
オリジナル
ロッキーの花よめ(1976年8月、講談社なかよしKC)
赤毛のキューピッド(1977年2月、なかよしKC)
そうっと…初恋(1977年10月、なかよしKC)
三つのブランコの物語(1978年2月、なかよしKCホラーMコミック文庫/1998年12月、講談社KCDX/2009年3月、講談社漫画文庫)
フォスティーヌ 全4巻(1978年7月-1979年8月、なかよしKC/1997年10月、KCDX全3巻/2001年4月、講談社漫画文庫全3巻)
風を越えて陽光を越えて?Episoden Fostine(2001年4月、KCDX/2007年4月、講談社漫画文庫「グリュン・ブラウの伝説」に収録) - 外伝
魅せられてパリ(1980年4月、なかよしKC/1999年1月、KCDX)
OH!サンシャイン(1981年3月、なかよしKC/2000年2月、講談社ポケットKC
I愛ギャル!(1981年8月、なかよしKC/2000年1月、ポケットKC)
風のソナタ 全2巻(1982年1-7月、なかよしKC/1998年9月、KCDX/2009年11月、講談社漫画文庫)
ブルーライト★コレクション(1983年3月、なかよしKC)
くせっ毛ララバイ 全3巻(1983年9月-1984年5月、なかよしKC/1999年7月、KCDX)
エリカの丘の物語 全2巻(1984年3-7月、講談社キャロルKC/1999年4月、KCDX) -
ペルシャン=ブルー(1985年2月、なかよしKC/1999年2月、KCDX)
虹の伝説 全4巻(1985年11月-1987年1月、なかよしKC/1998年2月、KCDX全3巻/2001年5月、講談社漫画文庫全3巻)
もしかして不思議! -虹の伝説番外編-(1988年1月、なかよしKC)
グリュン・ブラウの伝説(2001年5月、KCDX/2007年4月、講談社漫画文庫) - 外伝
星屑ファンタジー(1986年4月、なかよしKC)
千夜恋歌 全9巻(1987年12月 - 1992年10月、秋田書店プリンセスコミックス/2008年3月-5月、ぶんか社ホラーMコミック文庫全5巻)
千夜恋歌 Selection 全3巻(2001年1-3月、ポケットKC) - 選集
あざみ野逢歌(1988年6月、プリンセスコミックス/2008年10月、ホラーMコミック文庫)
花離宮 全2巻(1991年3月-1992年9月、プリンセスコミックス/2002年5月、講談社漫画文庫) -
シーズン 恋人たちへ(1992年4月、東京三世社)
鳶色シャドウ 全4巻(1992年12月-1994年10月、学研マーケティングピチコミックス
天も月も花も 全5巻(1993年4月-1998年11月、プリンセスコミックス/2008年8月、ホラーMコミック文庫全2巻)
白の悠久 黒の永遠 全5巻(1994年7月-1996年12月、プリンセスコミックス/2008年1月、ホラーMコミック文庫全2巻)
闇のアレキサンドラ 全4巻(1995年4月-1996年6月、ピチコミックス/1999年10月、KCDX全3巻/2005年9月、講談社漫画文庫全2巻)
あの蒼空に似ている(1995年7月、ぶんか社コミックス/2007年6月、ホラーMコミック文庫)
エルフィン・リング(1997年1月、秋田書店ホラーコミックス