卵テンペラ
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2012年12月)

テンペラは、乳化作用を持つ物質を固着材として利用する絵具、およびこれによる絵画技法。テンペラは、混ぜ合わせるという意味のラテン語 temper?re を語源とするイタリア語 tempera からの借用語である[1]

西洋の絵画で広く行われてきたテンペラには、油彩画のような黄変・暗変を示さないという特徴があり、経年による劣化が少なく、数百年前に制作された作品が今日でも鮮明な色彩を保っている。
種類

乳化剤として鶏卵を用いる卵テンペラ、蜜蝋カルナウバ鑞を鹸化した鑞テンペラカゼインを使うカゼインテンペラなどがある。
卵テンペラ

代表的なテンペラ技法が卵テンペラである。絵具が乾けばすぐに塗り重ねていくことができ、数日間乾燥すると水に溶けなくなる。

板にボローニャ石膏で地塗りをしているものが古典的なテンペラ画技法であるが、近代になって油彩の仕上げに卵を混入させたものもテンペラ画と通称で呼ぶようになった。これは卵黄レシチンアルブミンという乳化作用がある物質が含まれているため、マヨネーズのように水と油を混ぜても分離しないことを応用したものである。
卵テンペラの分類テンペラでは、卵黄は膜の中身の液を用い、卵白は泡立てて静置後の底の液を用いる[2][3]

卵黄テンペラ(卵黄+顔料)- 不透明で顔料本来の明るい色味を呈するが、厚塗りには適さない[2]油絵具の普及以前のヨーロッパでは最も一般的な処方であり、特に金地テンペラ画に使われた[4]

卵白テンペラ(卵白+顔料)- 卵黄の色味を避ける場合に使われる[2]。アイロンをかけることで堅牢な画面となる[3]。写本のミニアチュールに使われた[5]

テンペラ・グラッサ(卵黄+油+顔料)- 油分の多いテンペラ。油分により光沢や濡れ色、柔軟性が増し、画面がより堅牢になる[4][6][2]

混合技法メディウム(全卵+油+顔料)- 卵黄テンペラとグラッサの中間的な油分を含むテンペラ[6]。現代の日本では最も一般的な処方であり、油絵具との混合技法に適する[4][2]

練り込みテンペラ(卵黄+油+接合材+顔料)- 追加の接合材としてや小麦粉などを加えたテンペラ。明るい色味を呈し、油絵具との混合技法や厚塗りに適する[2][4]

媒材の処方

14世紀のチェンニーノ・チェンニーニ(英語版)の技法書『絵画術の書』には、卵黄1個に対して等量の水という処方が記されている。時代が下ると、乾性油樹脂の添加が行われるようになった。20世紀初頭のマックス・デルナー(英語版)が『絵画技術体系』で「水と混ぜられる卵脱脂テンペラ」として示した処方は以下のとおり。

全卵

卵と等量の油、または油と樹脂ワニス

卵と等量から三倍程度の水

また卵黄テンペラや練り込みテンペラには防腐剤としてなどが加えられる[2][4]。卵白テンペラにはグリセリンも加えられる[3]。古くは乾きを遅らせたり伸びを良くするためにイチジクの乳液や白ワインを加えたとされる[3]


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