危険度分布
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危険度分布(きけんどぶんぷ)とは、気象庁が発表する防災気象情報の1つ。大雨による土砂災害・浸水害・洪水災害の危険度の高まりを面的に地図上で確認できるシステムである[1]。災害の危険度を5段階で色分けして地図上にリアルタイムに表示する。愛称は、「危機が来る」に由来した「キキクル」(一般公募により2021年3月に決定)[2][3]。気象庁ホームページのほかにも、テレビ気象情報スマホアプリなどから届く「危険度通知」にも使用されている[4]
警戒レベルの配色と統一

2022年令和4年)6月30日より、警戒レベル4相当の危険度分布「うす紫」( /非常に危険)と「濃い紫」( /極めて危険)を統合して「紫」( /危険)とし、特別警報の基準値を超過した警戒レベル5相当の危険度分布「黒」( /災害切迫)が新設された[5][6][7][8][9]警戒レベルのカラーコードと一致させることで、より明確で分かりやすい危険度の伝達を目指している[6][7]
危険度分布の種類
大雨警報 (土砂災害) の危険度分布

大雨警報(土砂災害)の危険度分布(土砂キキクル)は、大雨による土砂災害発生の危険度の高まりを地図上で1km四方の領域(メッシュ)ごとに、5段階に色分けして示す情報である。常時10分毎に更新しており、大雨警報(土砂災害)や土砂災害警戒情報等が発表されたときには、大雨警報(土砂災害)の危険度分布により、どこで危険度が高まっているかを把握することができる[10]

気象庁ホームページ上で2013年平成25年)6月より「土砂災害警戒判定メッシュ情報」として情報の提供が開始され[11]2019年(令和元年)6月より判定領域をこれまでの5q四方から1km四方に細分化(高解像度化)し、浸水害と洪水の危険度分布(後節参照)に合わせる形で、呼称を「大雨警報(土砂災害)の危険度分布」に変更した[12]

特に「災害切迫」(黒)が出現した場合、大雨特別警報(土砂災害)の指標に用いる基準に実況で到達しており、土砂災害警戒区域等では、過去の重大な土砂災害発生時に匹敵する極めて危険な状況となっており、命に危険が及ぶような土砂災害がすでに発生していてもおかしくない。このため、避難にかかる時間を考慮して、土壌雨量指数等の2時間先までの予測値を用いて「危険」(紫)、「警戒」(赤)、「注意」(黄)、「今後の情報等に留意」(無色)の危険度を表示している[10]

土砂災害警戒区域等に住む人々は、可能な限り早めの避難を心がけ、高齢者等は遅くとも「警戒」(赤:警報基準に達すると予想)が出現した時点で、一般の方は遅くとも「危険」(紫:土砂災害警戒情報基準に達すると予想)が出現した時点で避難する必要がある(「災害切迫」(黒)は避難がすでに難しい状況となるため、この情報の出現まで待たない)[10]

内閣府の「避難情報に関するガイドライン」では「土砂災害に関するメッシュ情報において危険度が高まっているメッシュと重なった土砂災害警戒区域等に避難情報を発令することを基本とする」とされている。市町村から発令される避難情報にも留意し、土砂災害警戒区域等の外の少しでも安全な場所への早めの避難を心がける必要がある[10]

危険度の色と避難行動[13]色が持つ意味住民等の行動の例内閣府のガイドラインで発令の目安とされる避難情報相当する警戒レベル
災害切迫
大雨特別警報(土砂災害)の指標に用いる基準に実況で到達命に危険が及ぶ土砂災害が切迫。土砂災害がすでに発生している可能性が高い状況。
(立退き避難がかえって危険な場合)命の危険があり、ただちに身の安全を確保。
この状況になる前に土砂災害危険箇所や土砂災害警戒区域の外の少しでも安全な場所への避難を完了しておく必要がある。緊急安全確保[注 1]5相当
危険
2時間先までに土砂災害警戒情報の基準に到達すると予想命に危険が及ぶ土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況。速やかに土砂災害危険箇所や土砂災害警戒区域の外の少しでも安全な場所へ避難する。避難指示4相当
警戒(警報級)
2時間先までに警報基準に到達すると予想高齢者等は土砂災害危険箇所や土砂災害警戒区域の外の少しでも安全な場所へ避難する。高齢者等以外の方も、普段の行動を見合わせ始めたり、避難の準備をしたり、自ら避難の判断をする。高齢者等避難3相当
注意(注意報級)
2時間先までに注意報基準に到達すると予想ハザードマップ等により避難行動を確認する。今後の情報や周囲の状況、雨の降り方に注意する。危険度分布をこまめに確認する。?2相当
今後の情報等に留意今後の情報や周囲の状況、雨の降り方に留意する。??

大雨警報 (浸水害) の危険度分布


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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