印籍(いんせき)とは、篆刻に関する書籍全般を差す。印書・印本ともいう。
印籍は印譜、印論、印人伝に分類できる。印譜は印影を中心にその研究あるいは美術的鑑賞を目的とする。
印論は更に印章論、篆刻論、印籍論に分けられる。日本においては曽之唯『印籍考』がユニークな印論として特筆できる。曽之唯は別に印文、印語を集めた『印語纂』を著している。
代表的な印人伝としては、中国では周亮工『印人伝』・汪啓淑『続印人伝』、日本では中井敬所の遺稿『日本印人伝』や伏見冲敬編『印人伝集成』などが挙げられる。
関連項目
篆刻
印章
側款
中国の篆刻家一覧
日本の篆刻家一覧
出典
水田紀久『日本篆刻史論考』<日本書誌学体系43>青裳堂 昭和60年
更新日時:2009年6月23日(火)20:48
取得日時:2020/07/12 17:45