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博多弁
博多弁番付(川端通商店街)
話される国 日本
地域 福岡県福岡市周辺
言語系統日琉語族
日本語
九州方言
肥筑方言
筑前方言
博多弁
言語コード
ISO 639-3?
Glottologhaka1241[1]
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博多弁(はかたべん)は、肥筑方言の筑前方言に属する方言の一つである。 もともとは福岡市博多部を中心とする日本語の方言のことを(福岡部の福岡弁とは異なる方言として)博多弁と称していたが、現在では福岡市内全域は勿論、福岡地方の筑紫地域・糸島地域(厳密には糸島弁)・糟屋地域南部などで一般的に使われる言葉を総称している。 福岡県全域で博多弁が使われていると誤解されることもあるが、福岡県の方言は大きく肥筑方言に属する地域と豊日方言に属する地域(北九州市や京築地区などの旧豊前国)に分かれる。また肥筑方言も筑前方言(福岡市を含む旧筑前国)と筑後方言(久留米市や大牟田市などの旧筑後国)とに分かれ、筑後方言では言い回しやアクセントなどが博多弁と大きく異なる。 「?どげん」「?っちゃん」「?と?」「?やけん」を使うことが挙げられる。メディア[何の?]等で博多弁の代表としてたびたび表現される「良か」等の形容詞カ語尾や、強調の「?ばい」「?たい」は福岡地方の若者世代[いつ?]では廃れている。「?たい」に当たる言い回しは特に若者[いつ?]の間では「?ちゃん」という言い回しで表現されることが多い。 また、筑後方言や熊本方言が無アクセントに分類され、長崎方言が二型式アクセントであるのに対し、博多弁の語アクセントは東京式アクセントの変種である。 福岡弁ともに、語アクセントは東京式アクセントの変種(筑前式アクセント)であり、平板型を欠いている。一方、文レベルではこれが崩れることがある[4]。 上一段活用・下一段活用・サ行変格活用動詞の命令形の活用語尾は、標準語では「ろ」となるのに対して、博多弁では「れ」となる。五段活用化していると言える[5]。 上一段活用、下一段活用の動詞の未然形を五段活用の未然形と同様に活用する。 カ行変格活用動詞に使役の助動詞「せる」を付ける時 受け身・尊敬・自発・可能の「れる」「られる」を博多弁では「るう」「らるう」と言い、下二段活用する。「笑われるよ」→「わらーるーばい」 動詞・助動詞の終止形・連体形で「る」が長音に変化することがある。例 終止形の語尾が「う」である五段活用動詞の連用形+「て」「た」にウ音便を使う。例 しかし、若い人の間では、標準語の影響で「か」の代わりに「い」を使うことが多い
概要
特徴
発音
「せ」→「しぇ」、「ぜ」→「じぇ」と発音される。また、共通語を話そうと「せ」「ぜ」と発音することを意識しすぎる[誰?]あまり、「しぇい」「じぇい」は「せい」「ぜい」となることもある。[2]
「先生」→「しぇんしぇー」[3]「タンジェント」→「タンゼント」「ジェットコースター」→「ゼットコースター」
語中の「わ」は前の音につられて「あ」「ー」のように発音される。
「人は笑われて変わるものだぞ」→「人はわらーれてかーるもんぞ」
「だ行」と「ら行」の発音を取り違えることが多い。
「角のうどん屋」→「かろのうろんや」
アクセント
「帰るの?」などの共通語の「の」にあたる「と」がついた動詞のアクセントは尻上がりになる。
「帰ると?」低高高高「帰りよーと?」低高高高高高
動詞の補助の関係がある時、補助の関係にある二つの動詞の最初の音節と最後の音節のみ低くなる
「出てきた」低高高低「帰ってきた」低高○高高低
助詞「の」がついた文節の自立語は尻上がりになる。
「雨のあがった」低高高高高○低
動詞で言い切る、または、動詞に過去、完了の「た」がついて言い切る時、最後の音節は必ず下がる。このアクセントは東京式アクセントと関わりが強いので、(東京方言のアクセント) 、(博多弁アクセント) で表すと下記のようになる。
「見る」(高低) (高低)
「きく」(低高) (高低)
「かえる」(高低低) (高低低)
「あるく」(低高低) (低高低)
「さがす」(低高高) (低高低)
「きこえる」(低高高高) (低高高低)
文法
動詞
「着ろ」→「着れ」
「食べろ」→「食べれ」
「調べろ」→「調べれ」
「準備しろ」→「準備せれ」
「寝ない」→「寝らん」
「寝させる」→「寝らせる」
「寝よう」→「寝ろう」
「寝なければいけない」→「寝らないかん」
「来させる」→「来らせる」
知っとる→しっとー
雨の (が) 降りよー
雪の降るごたる→雪の降るごたー
教えてやる→教えちゃー
かう→こうて
こう→こうて
いう→いうて
わらう→わろうて
形容詞
ウ音便
形容詞も動詞と同様に連用形でウ音便を用いる。
「寒くなる」→「さむうなる」
「偉くなる」→「えろうなる」
カ語尾
共通語の終止形、連体形の活用語尾「い」を「か」ということがある。語源は平安時代に京都で多用されていた「カリ活用」である。しかし、福岡でカ語尾は「よか」を除くとあまり聞かれず、「よか」以外の形容詞にカ語尾を付ける時は詠嘆を表すことが多い。
「いい、いい」→「よか、よか」
「今日も暑いねえ」→「今日も暑かねえ」
助詞、語尾の変化など
格助詞
さい (さ)
動作の対象を表す。「天神に買い物に行ってくるね」→「天神さい (天神さ) 買いもんに行ってくるね」「ご主人に、その言葉を言いなさい」→「ご主人さい (ご主人さ) 、その言葉ば言いんしゃい」
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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