博士と彼女のセオリー
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博士と彼女のセオリー
The Theory of Everything
監督
ジェームズ・マーシュ
脚本アンソニー・マッカーテン
原作ジェーン・ホーキング『無限の宇宙 ホーキング博士とわたしの旅』
製作ティム・ビーヴァン
リサ・ブルース
アンソニー・マッカーテン
エリック・フェルナー
出演者エディ・レッドメイン
フェリシティ・ジョーンズ
エミリー・ワトソン
音楽ヨハン・ヨハンソン
撮影ブノワ・ドゥローム
編集ジンクス・ゴッドフリー
製作会社ワーキング・タイトル・フィルムズ
Dentsu Motion Pictures
フジテレビジョン
配給ユニバーサル・ピクチャーズ
フォーカス・フィーチャーズ
東宝東和
公開2014年11月7日
2015年3月13日
上映時間124分[1]
製作国 イギリス
言語英語
製作費$15,000,000[2]
興行収入 $123,726,688[3]
$35,893,537[3]
2億2,400万円[4]
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『博士と彼女のセオリー』(はかせとかのじょのセオリー、The Theory of Everything)は、2014年イギリスで製作された伝記映画で、理論物理学者スティーヴン・ホーキング博士と彼の元妻であるジェーン・ホーキング(Jane Wilde Hawking)の関係を描き出している。監督はジェームズ・マーシュ、主演はエディ・レッドメインフェリシティ・ジョーンズが務める。第87回アカデミー賞では5部門にノミネートされ、エディ・レッドメインが主演男優賞を受賞した。
あらすじ

1960年代のケンブリッジ大学物理学を学んでいたスティーヴン・ホーキングは、同じ大学で文学を学んでいるジェーン・ワイルドと恋に落ちる。スティーヴンは体が次第に自由に動かなくなり、倒れて医者から筋萎縮性側索硬化症(ALS)で余命2年とされる。スティーヴンの親も反対するが、2人は結婚する。

男児が生まれ、ブラックホールに関する博士論文を教授たちから絶賛されるが、体も不自由になってきて、電動の車椅子を使うようになる。「ビッグ・バン」に関する発表は馬鹿馬鹿しいと退場する学者もいたが、喝采を送る学者もいた。ジェーンは勧められて教会の聖歌隊に入るが、指導をしているジョナサンがピアノ教師として家庭に入り、妻を亡くして子もいないことから家庭を支援し、父親の代理のように子どもからも慕われる。3人目の子どもが生まれるが、誰の子かと噂されるようになり、立ち聞きしたジョナサンが「君が好きだ」というとジェーンも「私も貴方が」といいながら離れる。

スティーヴンが仏ボルドーでのオペラに招待され、子どもたちのキャンプのためにジョナサンが呼ばれる。公演の最中に倒れ、死か気管切開かと医者に迫られ、声が出なくなる後者を選択する。「スペリングボード」を使うために有能な看護師エレインを雇い、その後、埋め込みの音声合成器を使うようになる。『ホーキング、宇宙を語る : ビッグバンからブラックホール』が世界的なベストセラーになる。「アメリカでの授賞式にエレインを連れていく」と突然話したことから、2人は離婚することになり、ジェーンはジョナサンと結婚する。

エリザベス2世女王からスティーヴンとジェーンが一緒にバッキンガム宮殿に招待され、自由社会主義者であるスティーヴンは大英帝国勲章(CBE)を受勲する。『宇宙を語る』は「難しいけど売れている本なのね」と言われる。宮殿の庭でスティーヴンはジェーンに「私たちが作ったものを見て」と言う。その前で大きくなった3人の子どもたちが遊んでいる。
キャスト

※括弧内は日本語吹替

スティーヴン・ホーキング - エディ・レッドメイン福田賢二

ジェーン・ワイルド・ホーキング - フェリシティ・ジョーンズ佐古真弓

エレイン・マッソン - マキシン・ピーク(英語版)
スティーヴンの2番目の妻。

ジョナサン・ジョーンズ - チャーリー・コックス鈴木幸二
ジェーンの2番目の夫。

ベリル・ワイルド - エミリー・ワトソン(早野ゆかり)
ジェーンの母親。

ジョージ・ワイルド - ガイ・オリヴァー=ワッツ
ジェーンの父親。

フランク・ホーキング - サイモン・マクバーニー坂部文昭
スティーヴンの父親。

イソベル・ホーキング - アビゲイル・クラッテンデン(英語版)(定岡小百合
スティーヴンの母親。

フィリパ・ホーキング - シャーロット・ホープ(英語版)
スティーヴンの妹。

メアリー・ホーキング - ルーシー・チャペル
スティーヴンの妹。

デニス・シャーマ - デヴィッド・シューリス伊藤和晃
スティーヴンの師。

キップ・ソーン - エンゾ・シレンティ(英語版)

アイザック・カラトニコフ(英語版) - ゲオルグ・ニコロフ

ダイアナ・キング - アリス・オル=エウィング(英語版)
バシル・キングの妹でスティーヴンの友人。

ブライアン - ハリー・ロイド西健亮
スティーヴンのルームメイト。

なお、映画の中で使用されているホーキング博士の電子音声は本人が提供したものである。
製作
構想

本作の脚本を書いたアンソニー・マッカーテン1988年に出版されたホーキング博士の『ホーキング、宇宙のすべてを語る』を読んで以来、博士に関心を持ち続けていた。2004年、マッカーテンはジェーン・ホーキングの回顧録『無限の宇宙 ホーキング博士とわたしの旅』を読んだ。そして、映像化される保証がないまま脚本の執筆に取り掛かった。自身の企画について話し合うために、マッカーテンは何度もジェーンのもとを訪ねた。何回か脚本を書き直した後に、ICMのエージェント、クレイグ・バーンスタインを通して、プロデューサーのリサ・ブルースと会った[5]

マッカーテンとブルースは3年かけてジェーン・ホーキングから回顧録の映画化の承諾を得た。ブルースは当時を振り返って「幾度となく話し合いを設け、何杯ものシェリー酒紅茶を飲んだ。」と述べている[6]。2013年4月18日、ジェームズ・マーシュが監督に内定し、撮影はイギリスを中心にして行われることが決まった。また、主役のホーキング博士を エディ・レッドメインが演じることになった[7]


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