南関あげ、南関揚げ(なんかんあげ)は熊本県南関町の特産油揚げ[1][2]。 20センチメートル四方の油揚げであり、見た目は揚げせんべいにも似る[1]。乾燥しているため、汁気の吸収力に優れる。また、賞味期限は常温で2か月から3か月ある[1]。 南関あげのシェアは塩山食品 発祥には諸説あるが、伊予松山(現・愛媛県)から伝わったとされる[1]。島原の乱で減った人口を補うため、乱の後に伊予松山から大勢の人々が移住したきた中に油あげの製法を知る人がいたとも[2][3]。 大正時代の南関あげは幅がもう少し狭く、身が厚かったと言われているが、夏場の腐敗防止、長期保存できるように豆腐を薄くしたものが、現在の南関あげの原形とされる[3]。 南関町内では日常の食卓に無くてはならない食材である[3]。 油あげと比べると南関あげの水分の含有量は極めて少ないため、出汁や煮汁をよく吸い、味の入りが非常に良い[1][2]。 味噌汁の具をはじめ、南関あげの用途は数多くある[3]。 南関煮しめ(なんかんにしめ)は、熊本県南関町の郷土料理[3]。野菜と南関あげを醤油、酒、砂糖で味付けした煮しめ。 南関あげ巻き寿司(なんかんあげまきずし)は、熊本県南関町の郷土料理[3][4]。海苔ではなく南関あげで巻いた巻き寿司である[5]。 南関あげは上述のように20センチメートル四方あるが、この大きさは海苔の全型(縦21センチメートル、横19センチメートル)とほぼ同じである[5]。このことから南関町の郷土料理の研究と伝承に取り組む「南関町生活研究グループ」が昭和40年代に海苔の代替にすることを考案した[5]。 南関あげは乾燥しているため、下茹でして油を抜いた後に出汁で煮込んで味を含ませる[5]。
概要
発祥
利用
南関煮しめ.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}画像提供依頼:料理の実物の画像提供をお願いします。(2024年3月)
南関あげ巻き寿司画像提供依頼:料理の実物の画像提供をお願いします。(2024年3月)
出典^ a b c d e f g h i “「南関あげ」はこうして作られるー「南関あげ」を訪ねて熊本へ-1
^ a b c d 堀田らいむ (2017年11月24日). “熊本県のソウルフード「南関あげ」とは?由来からおすすめレシピまで
^ a b c d e f “南関あげ”. 南関町 (2019年12月12日). 2024年3月6日閲覧。