南砂町駅
3番出入口(2019年3月27日撮影)
みなみすなまち
Minami-sunamachi
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南砂町駅(みなみすなまちえき)は、東京都江東区南砂三丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)東西線の駅である。駅番号はT 15。 2面2線を有する地下駅。開業当初は1つのホーム(島式1面2線)であったが、2面3線化に向けて、2024年に中野方面のホームを増設した。東西線の快速通過駅では唯一の地下駅である[注 1]。 曲線上にあり、ホームから西船橋方面を望むとトンネル出口が見える。トンネルの出口に近く、周辺の宅地化も進んでいるため、線路には地上区間の駅と同様に騒音を抑えるためのバラストが敷かれている。 出入口は、西側に1ヶ所と中央に2ヶ所、併用休止中の東側に3ヶ所、計6ヶ所ある。エレベーターやエスカレーター、バス・タクシー乗り場などは出口3または出口5[注 2] にあり、駅事務室は出口1にある。 建設当時、当駅の大部分が洲崎川(後年に埋め立て)の直下に位置しており、河底下の極軟弱層での施工が困難であったため、中野寄りの一部分を開削工法で、中央部から西船橋寄りの大部分を地上で構造物を構築し、掘削しながら地下に沈めていくニューマチックケーソン工法(潜函工法)で施工が行われている[8][9]。 潜函施工部は、河川内に締切築島を設けて13函のケーソン(潜函、1函の長さ23.5 - 26.5 m)を構築したが、駅中央付近(7号・8号潜函の間、延長21.25 m)の放流渠(ほうりゅうきょ)がある場所は潜函工法が使用できないため、開削工法(逆巻工法)で施工した[8]。 番線路線行先[10] (出典:東京メトロ:構内図 2015年6月5日から向谷実作曲の発車メロディ(発車サイン音)を使用している。 曲は1番線が「A Day in the METRO」、2番線が「Beyond the Metropolis」である(詳細は東京メトロ東西線#発車メロディを参照)。 2011年3月に、東京メトロは現行のホームの南側にホーム1面と線路1線を増設し、駅の構造を中線を備えた島式2面3線構造に改める計画が発表された[注 3][12]。2面3線化工事が行われることにより、朝ラッシュ時間帯に中野方面行き列車の相互発着を実施して後続列車への遅延波及を防止することや異常時に当駅での折り返し運転を可能にして不通区間の短縮を図る[9]。この工事では、線路とホームの増設だけでなく、既存ホームの拡幅や、現在ホームの両端の上階にある改札口を中央に移設するとともにコンコースを大幅に拡張する計画となっている[12][13][14]。着工前の段階では2020年度完成予定とされていたが[15]、江戸以来の埋立地である江東区は超軟弱地盤であり、工事中に既設トンネルの沈下、隆起を防ぐための地盤改良工事が難航したことに加え、地中に工事の障害となる廃材が多数埋まっていたことから工事が遅れ[16][17]、後に2027年度完成予定へ変更されている[7]。 2014年3月に広報施設「メトロ・スナチカ」(北緯35度40分7.4秒 東経139度49分56.6秒 / 北緯35.668722度 東経139.832389度 / 35.668722; 139.832389 (メトロ・スナチカ) なお、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響による輸送人員の減少を受けて、当初予定していた動く歩道の設置の中止や出入口の増設数を一部見直している[19]。
歴史
1969年(昭和44年)3月29日:開業。
2001年(平成13年)8月:3番出入口の供用開始。
2002年(平成14年)4月1日:3番出入口前に新砂あゆみ公園が開園。廃車となった営団5000系電車のモニュメントも設置[2]。
2004年(平成16年)4月1日:帝都高速度交通営団(営団地下鉄)民営化に伴い、当駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される[3]。
2007年(平成19年)3月18日:ICカード「PASMO」の利用が可能となる[4]。
2015年(平成27年)6月5日:発車メロディを導入[5]。
2024年(令和6年)5月13日:新設された2番線ホームの供用開始[6]。
2027年(令和9年)度:大規模改良工事が終了(予定)[7]。
駅構造
のりば
1 東西線西船橋・津田沼・東葉勝田台方面
2中野・三鷹方面
2b番出入口(工事に伴い現在供用休止中[11])
改札口(2024年5月10まで供用、現在は廃止[11])
ホーム(工事前)
第一回切り替え工事後の1番線ホーム(2024年5月24日)
第一回切り替え工事後の2番線ホーム(2024年5月12日)
発車メロディ
大規模改良工事メトロ・スナチカ