南極大陸
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テレビドラマについては「南極大陸 (テレビドラマ)」をご覧ください。


面積14,000,000 km2[1]
人口定住0(7位
夏季約5,000-冬季約1,000
保護領

ブーベ島

フランス領南方・南極地域

ハード島とマクドナルド諸島

サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島

その他地域

アデリーランド

チリ領南極

アルゼンチン領南極

オーストラリア南極領土

イギリス領南極地域

ドロンニング・モード・ランド

ピョートル1世島

ロス海属領

標準時該当なし
UTC-3 (グレアムランド)
使用TLD.aq

南極大陸(なんきょくたいりく、: Antarctica、([ant???rt?k?] ( 音声ファイル)または[an?t??kt?k?]) [注 1]西: Antartica、: Antarctique、: Antarktika、: Antartica)は、地球の最もにあり、南極点を含む大陸

南半球南極地方にあり、南氷洋に囲まれた南極圏に位置する。5番目に大きな大陸であり約1400万km2の面積は、オーストラリア大陸のほぼ2倍に相当する。約98%はで覆われ、その厚さは平均2.00325kmに及ぶ。

南極大陸は、平均気温が最も低く、乾燥し、強風に晒され、また平均海抜も最も高い大陸である[4]。年間降水量が海岸部分で200mm、内陸ではさらに少ない砂漠と考えられる[5]。南極大陸で観測された最低気温は、2018年7月に記録した-97.8°Cである。

この気温では人間が定住することは難しいが、約1000-5000人が大陸中に点在する研究所に年間を通して滞在している。

自然状態では、寒冷な環境に適応可能な生物のみが生存し、多くの藻類ダニ線虫ペンギン鰭脚類節足動物などの動物類、バクテリア菌類植物および原生生物が繁殖している。植生ツンドラである。

かつて、「南の地」を意味するテラ・アウストラリス (Terra Australis) という大陸が空想されていた南極域に、公式に大陸が存在する事が確認されたのは1820年にロシアの探検家ファビアン・ゴットリープ・フォン・ベリングスハウゼンとミハイル・ラザレフ(英語版)がボストーク号(en)とミールヌイ号(en)で行った遠征に端を発する。しかし、厳しい自然環境や、当時は資源が見つからなかった事、そして孤立的な地理条件から、19世紀中はほとんど注目されなかった。

1959年、12ヶ国の批准で始まった南極条約は、その後加盟国が53ヶ国[6]にまで増えた。条約は、軍事的活動や鉱物採掘や核爆発や核廃棄物の発生の禁止、各国家による領域主権主張の凍結、科学的研究の支援と生物地理区としての保護を定めた。多くの国から派遣された科学者たちが、研究や実験を行っている。
語源

大陸の名称として単語「Antarctica」を公式に初めて使ったのは、1890年代のスコットランド人地図学者ジョン・ジョージ・バーソロミュー(英語版)である[7]。「Antarctica」は、北極またはの反対という意味である[8]ギリシア語の複合語 ?νταρκτικ?? (antarktikos) を女性名詞化した ?νταρκτικ? (antarktike) を元に、ラテン文字化したものである[9]









歴史氷床の下に眠る南極大陸の岩盤地形これは、氷床がすべて除かれ、その圧力からの解放による地盤の上昇と海面の上昇を計算した南極の地図である。この地図は氷床の形成を阻むほど温暖だった3,500万年前の南極大陸の状態を示唆するものである。

約2億年前、南極大陸は超大陸ゴンドワナの一部であった。1億8000万年前頃からゴンドワナは徐々に分裂し[10]、南極大陸の現在の形は約2500万年前に形成された。南極大陸は常に寒冷で渇き氷に覆われていた訳ではなく、大陸は現在よりもはるかにに位置し、熱帯または温帯の気候であった時期が長く、当時は森林で覆われ[10]多様な生物が生きていた。
古生代(5億4000万?2億5000万年前)

カンブリア紀にゴンドワナは穏やかな気候にあり、現在の西南極に相当する地域は北半球に位置した。この時期、砂岩石灰岩または頁岩の堆積が進行した。東南極に相当する地域は赤道上にあり、熱帯の海には無脊椎動物三葉虫などが繁殖していた。デボン紀初期(4億1600万年前)ゴンドワナは南へ移動を始め、当時の陸上植物の化石を分析した結果から、気候は寒冷になっていったことが分かった。シルトが堆積し、今日のエルスワース山脈ホーリック山脈ペンサコーラ山脈の地層を形成した。デボン紀末(3億6000万年前)にはカルー氷河時代が始まり、南極大陸部分は南極点を中心とする位置まで移動し、気温は低下したが、植物は南極植物相(英語版)として生き残っていた。ペルム紀には湿地帯に繁殖するグロッソプテリスのようなシダ植物門系の植物が優勢になり、後に南極横断山脈の石炭層を形成した。ペルム紀の終わり頃までは、地球温暖化の影響からゴンドワナは暖かく乾燥した状態が保たれていた[11]
中生代(2億5000万?6500万年前)

温暖な環境の中、極氷冠は溶けた状態にあり、ゴンドワナ系の大陸では砂漠化が進んでいた。東南極ではシダ種子類が繁殖し、この頃には砂岩や頁岩の堆積が大量に進んだ。後ペルム紀から三畳紀初期にはリストロサウルスなど哺乳類型爬虫類として知られる単弓類が繁殖した。ジュラ紀(2億600万-1億4600万年前)には南極半島形成や島々の隆起が始まった。この頃にはイチョウの木やソテツ類が旺盛に繁殖した。西南極では球果植物門の森が形成されていたが、白亜紀(1億4600万-6500万年前)の終わり頃にはナンキョクブナ科が優勢になりつつあった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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