このページ名「卍 (映画)」は暫定的なものです。
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『卍(まんじ)』 は、1928年に発表された谷崎潤一郎の同名小説『卍』を原作とした日本映画。
女性同士の同性愛をテーマとした作品で、これまで何度もリメイクされている。
1964年7月25日公開、増村保造監督、若尾文子と岸田今日子の主演。
1983年2月12日公開、横山博人監督、樋口可南子と高瀬春奈の主演。
1998年3月6日公開、服部光則
ふとしたことから人妻・園子が、若く美しい娘・光子と出会う。小悪魔のような光子に次第に魅了されて、やがて熱い同性愛関係に嵌まり込んでいく。しかも妻とのノーマルな愛の生活を望む園子の夫・剛までが、女2人の関係にひきこまれて、異常なセックスのるつぼにのめりこんでいく。レズビアンに始まって、文字通り卍(まんじ)がらみの官能関係に発展、3人の男女は破滅と背中合わせで身を焦がし続ける。 卍
1964年版
製作会社大映
配給大映
公開1964年7月25日
上映時間90分
製作国 日本
言語日本語
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キャスト(1964年版)
徳光光子
演 - 若尾文子織物会社の社長令嬢。美術学校の洋画コースで絵を習っている。園子と親しくなり、彼女を『姉ちゃん』、孝太郎を『パパさん』と呼び始める。普段はモダンな服を好んで着ている。小悪魔的な性格で時に子猫のように園子に甘え時に彼女の心を試すように接する。
柿内園子
演 - 岸田今日子人妻。光子と同じ美術学校の日本画コースで絵を習っている。いつも和装姿なため一見古風な女性らしい雰囲気を持っているが、意外と感情的になりやすい性格で激しい情念を持つ。口達者で喋りが上手い。綺麗な物を観るのが好き。美術学校で光子と出会ってすぐに魅力に惹かれ、のめり込んでいく。
柿内孝太郎
演 - 船越英二園子の夫。1年前に大阪に弁護士事務所を構えるが、それまでは園子の実家に夫婦で身を寄せていた。園子と光子の関係を友達以上の関係ではないかと疑う。夫としては少々頼りない性格で、夫婦生活は園子に押され気味。
綿貫栄次郎
演 - 川津祐介光子に好意を寄せる男性。なかなか頭の冴える人物で行動力も備わっており、周りの人に取り入るのが上手い。また、やたらと約束や証書などにこだわる性格で、光子と親しくする園子とある誓約書を交わす。
校長
演 - 山茶花究女子美術院の校長。光子と園子が通う美術学校。ある時、楊柳観音の格好をした女性モデルを描いた園子の絵について、「絵はそこそこ上手いが顔が似ていない」と批評する。
梅子
演 - 村田扶実子光子の女中。50代ぐらいの女性。光子がちょっとしたトラブルを起こしたため、園子に会って助けてもらう。
清子
演 - 南雲鏡子柿内家の家政婦。
春子
演 - 響令子旅館の仲居。後に園子と光子が時々利用するようになり、顔見知りとなる。
先生
演 - 三津田健何の先生かは不明だが、園子が親しくしている先生。本作は、園子が以前経験した出来事を自身に語る現在のシーンと出来事の詳細(回想シーン)が交互に描かれる、という演出が取られている。
スタッフ(1964年版)
監督:増村保造
脚本:新藤兼人
音楽:山内正
配給:大映
上映時間:90分
1983年版
監督横山博人
脚本馬場当
原作谷崎潤一郎
出演者樋口可南子
高瀬春奈