半妖の夜叉姫
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半妖の夜叉姫
ジャンル
アクションファンタジー
アニメ
監督佐藤照雄(壱の章)
菱田正和(弐の章)
シリーズ構成隅沢克之
キャラクターデザイン高橋留美子(メイン)
菱沼義仁(アニメーション)
音楽和田薫
アニメーション制作サンライズ
製作サンライズ、小学館読売テレビ
放送局読売テレビ・日本テレビ系列
放送期間壱の章:
2020年10月3日 - 2021年3月20日
弐の章:
2021年10月2日 - 2022年3月26日
話数壱の章:全24話
弐の章:全24話
漫画:?異伝・絵本草子? 半妖の夜叉姫
作者椎名高志
高橋留美子(メインキャラクターデザイン)
隅沢克之(脚本協力)
出版社小学館
掲載誌週刊少年サンデーS
レーベル少年サンデーコミックススペシャル
発表号2021年11月号 -
発表期間2021年9月25日 -
巻数既刊7巻(2024年5月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画
ポータルアニメ漫画

『半妖の夜叉姫』(はんようのやしゃひめ)は、読売テレビを制作局として日本テレビ系列で放送されているテレビアニメ[1][2]。第1期である壱の章は2020年10月3日から2021年3月20日まで放送され、第2期となる弐の章は2021年10月2日から2022年3月26日まで放送された[3][4][5]
概要

同じく読売テレビ・日本テレビ系列にて放送された高橋留美子原作のアニメ『犬夜叉』の続編[注 1]となるオリジナルアニメ作品である。キャッチコピーは「殺生丸には、娘がいる。」「その強さ、父ゆずり。」「過去と現代を駆けろ、未来(あした)を変えろ。」。同作品の原作および完結編の最終回から15年以上が経過した時代を舞台に、同作品のメインキャラクターの子世代を中心としたストーリーが描かれる。

ストーリーは本作オリジナルのものであるが、第1話は『ヒーローズ・カムバック』や『犬夜叉ワイド版』に収録された最終回より未来を描いた読み切り「あれから」を下地としている他、『完結編』では尺の都合で省略された原作後半のエピソードを基とした話も製作されている。恋愛描写にも力を入れた作品にしていくとされており、とわ・せつな・もろはの3人には「かごめにとっての犬夜叉」と言える運命の出会いを「当然、用意しています。楽しみにしていてください。」と脚本を担当した隅沢克之は自信をのぞかせている[6]。しかし、作中では3人が誰かしらと恋愛関係に発展する事はなかった[注 2]

アニメーション制作は『犬夜叉』と同じくサンライズが担当。監督は壱の章では同作品の完結編の副監督を担当した佐藤照雄[1]、弐の章では同作品で演出を担当した菱田正和が務める[7]。また、メインキャラクターデザインを原作者の高橋が担当する[8]。『犬夜叉』から登場するキャラクターは基本的にキャストも引き継がれているが、一部のキャストは完結編終了後に死去または療養中のため変更されている[9]

なお、サンライズが同社名義で製作するテレビアニメは本作品の弐の章が最後となった[10][注 3]
あらすじ
壱の章

四魂の玉の消滅から3年半後、犬夜叉達は妖怪根の首の討伐に携わっていた。根の首は退治されたものの、その残骸は時代樹と一体化してしまう。

さらに数年の時は流れ、殺生丸はりん[注 4]との間に双子の娘・とわとせつなを、犬夜叉も日暮かごめとの間に一人娘のもろはを儲けていた。

とわとせつなは森で2人仲良く暮らしていたが、4歳のある日森の火事に巻き込まれて離れ離れとなってしまう。時代樹の時空を超えるトンネルを潜り抜けたとわは戦国時代から現代にタイムスリップし、かごめの弟である日暮草太の家で育てられる。一方、せつなは半妖の隠れ里や楓の村で成長し、琥珀が頭領を務める妖怪退治屋に加わった。

姉妹が生き別れてから10年後、虹色真珠の力を欲した根の首により、時代樹のトンネルが再度開く。せつなともろはが現代に現れたことにより、姉妹は10年ぶりに再会するも、せつなは夢の胡蝶に夢を食われ、眠りを奪われたことが原因で幼い頃の記憶を失っており、とわを姉と認めようとしなかった。それを知ったとわは、せつなの夢を取り戻すため戦国時代への帰還を決意する。もろはと根の首の交渉によって再び時空のトンネルが開くが、3人の前に時代樹の精霊が現れ、彼女らの祖父・犬の大将と並ぶ大妖怪である麒麟丸と、麒麟丸に加担する殺生丸の討伐を依頼される。とわとせつなは問答の末に依頼を突っぱねたが、どうにか3人は戦国時代に帰還する。

かくして、とわとせつな、そしてもろはの妖怪の血を引く夜叉姫たちは、妖怪退治の依頼を受けながらそれぞれの目的のために戦っていくが、その先には麒麟丸とその配下である四凶が待ち構えていた。
弐の章

麒麟丸との決戦に敗れ、せつなを喪ったとわ達だが、殺生丸から折れた天生牙を与えられる。とわは天生牙に全妖気を込めることで、せつなを蘇生させることができた。刀々斎はせつなへの冥土の土産のつもりで作成した武器「所縁の断ち切り」を蘇生したせつなに与えた後、とわに麒麟丸に対抗する武器として「吸妖魂の根」を捜すように忠告した。

吸妖魂の根があるという産霊山にたどり着いたとわ達は、りおんと名乗る少女と出会う。彼女は麒麟丸の娘であったが、既に命を落としていた。りおんは吸妖魂の根から麒麟丸が恐れるという唯一の武器「星斬りの笛」を作り出してとわに与える。りおんはせつなに父との縁を断ち切るように依頼したことにより、仮初の肉体を経て産霊山から解放される。

夜叉姫達はりおんの協力も得て、麒麟丸の陰謀を止めようとするが…。
登場人物「犬夜叉の登場人物」も参照
夜叉姫

本作の主人公たち。年齢は全員14歳。それぞれが人間と大妖怪・犬の大将の血が併さった半妖[注 5]。祖父譲りの強大な妖気を有するが、半妖の身ゆえに制御できないため各々の手段により、普段はその血を封印している。いずれも両親のことを知らずに育ち、数奇な運命をたどっている。
日暮 とわ(ひぐらし とわ)
声 -
松本沙羅[11]殺生丸とりんの長女で、せつなの双子の姉。一人称は「私」。「銀色」の虹色真珠の持ち主。父親から受け継いだ銀髪のショートカットと一房赤い前髪が特徴。特技は武道。何度も不良と喧嘩沙汰を起こし、転校を繰り返した。現在は女子校の聖ガブリエル学園に編入しているが、戦いやすいため女子校に編入後も男装をしている。10年前、森の火事からせつなと共に逃げる際彼女とはぐれ、時代樹の精霊の力で現代にタイムスリップし、そこで出会った日暮草太の娘として令和の世で育つ。実両親のことをほとんど知らずに育つが、麒麟丸に追い詰められた際に初めて父親と対面する。活発だが家族や仲間を思いやる真面目な性格で、幼少期にせつなの手を離してしまったことや喧嘩沙汰を起こす度に義父の草太に迷惑を掛けてしまっていることに負い目を感じている。犬妖怪の半妖であるため、匂いで遠方の人物の位置や精神状態を把握できる。校門をジャンプで飛び越える、ビルの屋上まで外壁を飛び石にして登るなど、身体能力も人間離れしている。しかし、草太との約束で半妖の力を人前では使わないようにしていた。ルールに縛られた現代社会の生活を内心では快く思っていなかった。殺生丸から毒への耐性も引き継いでいるが、毒霧などの気体のみに限定されている。半妖であるが故に犬夜叉同様、月に一度巡ってくる朔の日(新月)の夜には妖力が失われる[注 6]。令和での生活ではこの症状は出ていなかったが、冥加は「元々戦国時代の存在だから」と推測している。戦闘では、相手に止めを刺したりするのを躊躇うことがあり、せつなに苦言を呈されている。麒麟丸との決戦では、土地に残留した犬の大将の妖力と、せつなを殺されたことによる激しい怒りから、顔の文様や銀髪の長髪化といった殺生丸に似た外見の妖怪変化を見せる。これにより蒼龍破を「双頭の蒼龍破」へと成長させ、もろはと共に麒麟丸を唸らせる成長を見せるも力の差は歴然であり、せつなを失い慟哭する中で現れた殺生丸に折れた天生牙を貸し与えられ、全妖力をもって妖気の刃を形成してせつなを蘇らせた。刀々斎の進言で麒麟丸に対抗できるための武器を捜すことになったが、りおんとの邂逅を経て斬星剣を入手する。その後、せつなやもろはとは別々に行動していたところを是露によって彼女の元へ転移させられ、負の感情を引き出された上にせつなとの別離の原因を作った張本人である事を明かされ、是露への憎しみのあまり彼女を殺そうとしたが、せつなの介入で事無きを得る。その後、せつなが持っていた夢の胡蝶を見り涙ながら彼女を抱きしめ、和解へと至る。麒麟丸に奪われた黒真珠を取り返すためにせつなと共にもろはに加勢するも劣勢となり、殺生丸により黒真珠に封印される。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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