千鳥ケ淵戦没者墓苑
Chidorigafuchi National Cemetery
千鳥ケ淵戦没者墓苑の六角堂
分類国民公園等
所在地 日本東京都千代田区三番町2番地
座標北緯35度41分24秒 東経139度44分49秒 / 北緯35.69000度 東経139.74694度 / 35.69000; 139.74694
千鳥ケ淵戦没者墓苑(ちどりがふちせんぼつしゃぼえん、英語: Chidorigafuchi National Cemetery)は、日本の戦没者慰霊施設。日中戦争および太平洋戦争の戦没者の遺骨のうち、遺族に引き渡すことができなかった遺骨を安置している[3]。公園としての性格を有する墓地公園とされており、環境省が所管する国民公園等のひとつである。千鳥ヶ淵戦没者墓苑、国立千鳥ケ淵戦没者墓苑(こくりつちどりがふちせんぼつしゃぼえん)、国立千鳥ヶ淵戦没者墓苑とも表記される。目次
1 概要
2 施設・設備
2.1 敷地
2.2 六角堂
2.3 標石・石碑
3 行事
3.1 拝礼式
3.2 秋季慰霊祭
3.3 その他の行事
4 名称
5 沿革
5.1 必要性
5.2 建設運動
5.3 建設の決定
5.4 誘致活動
5.5 その後の沿革
6 拡充計画
7 脚注
8 関連項目
9 外部リンク
概要 前屋と掲揚された国旗
千鳥ケ淵戦没者墓苑は、日本国政府が設置した戦没者慰霊施設である。日中戦争および太平洋戦争の折に[3]国外で死亡した日本の軍人、軍属、民間人の遺骨のうち、身元不明や引き取り手のない遺骨を安置する施設である[4]。閣議決定「『無名戦没者の墓』に関する件」に基づき[5]、1959年に創建された[4]。政教分離の原則により、特定の宗教宗派に属さない施設とされている。
東京都千代田区の千鳥ヶ淵のほとりに立地し、苑内には六角堂などの施設が建てられている[4]。昭和天皇から下賜された骨壺に各地の遺骨を少しずつ納め、それを全戦没者の象徴として六角堂に安置している[6]。また、納骨室や増設納骨室には、およそ35万8000柱以上の遺骨が安置されている[4]。皇居外苑などの国民公園と同様に国が直接管理しており、敷地の維持運営を環境省が担っている[7][8]。なお、苑内の増設納骨室は厚生労働省によって管理されている[9]。
例年、厚生労働省によって戦没者を慰霊する拝礼式が挙行されており[4]、皇族や内閣総理大臣などが参列する[10]。また、毎年終戦の日には、内閣総理大臣が参列するのが恒例となっている[11]。
施設・設備
敷地 2009年4月27日に撮影された航空写真
東京都千代田区三番町2番地に位置し、敷地面積は1万6063平方メートルである。国が維持管理する戦没者の納骨施設であり、公園としての性格を有する墓地公園とされている[12]。そのため、皇居外苑などの国民公園に、千鳥ケ淵戦没者墓苑と戦後強制抑留及び引揚死没者慰霊碑苑地を加えて「国民公園等」と総称されており、それらの維持管理は環境省が所管している[7]。