千葉県立東葛飾中学校・高等学校(ちばけんりつひがしかつしかちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、千葉県柏市旭町三丁目二番一号に所在する県立中学校・高等学校。併設型中高一貫校。通称は「東葛」(とうかつ)か「東葛飾」(ひがしかつしか)。中学校は定員80人、高等学校は320人(内進生80人)。千葉県立千葉中学校・高等学校、千葉県立船橋高等学校と共に千葉公立御三家と称される。 JR常磐線・東武野田線(東武アーバンパークライン)柏駅から徒歩10分[2]、国道6号沿いに位置する。茨城県・埼玉県の県境に近いため、隣接県特例により茨城県や埼玉県からの入学が可能(中学校は千葉県内のみ)。 2007年(平成19年)度には千葉県進学指導重点校に指定され、大学との連携講座や教師陣による講演を行う「東葛リベラルアーツ講座」の実施や「進路の日」設置など、様々な発展的活動を展開している。この学校の特色は、生徒からの要求書により中間試験を行わず、学期間を通じて考査を期末試験(一斉テストという)しか行わないことであったが、2009年度(平成21年度)に2学期制への移行により前期・後期それぞれ中間テストと期末テストを1回ずつ、計4回の定期テストが実施されている。 校則よりも生徒が作り上げた自主規約である「自治要綱」の方が多く、生徒手帳に全文が記載されている。この自治要綱は2007年度に生徒総会での長い審議の末に大幅改正することが決定し、2008年度から施行となる。校是は「自主自律」[3]。 学校行事は実施形態の決定や器具の準備なども含め、一から生徒主体で作り上げている。特に三大祭と呼ばれるスポーツ祭、合唱祭、文化祭ではそれぞれの行事委員会の下で入念な準備がなされている。また行事を実施して終わり、ではなく反省点や次年度への課題などをまとめた「総括」の提出が求められ、それらをもとにより良い行事の開催を作れるよう努めている。 また、討論会には特に力を入れており、生徒会拘束をかけてまで話し合うことがある。 1970年代の学生運動の影響を受けそれ以後、服装については「学習の場にふさわしい服装」を定めているのみの、千葉県内唯一の私服校である。卒業式では、3年間の学校生活を服装で表せるよう卒業生に正装の義務付けをしておらず、多種多様な服装で出席する姿が見受けられた。 校歌のほかに「緑葉歌」が歌い継がれており、生徒にも親しまれている。 2016年に開校。千葉県下2番目の県立中学校である。千葉県立東葛飾高校に併設し、6年間の中高一貫教育を行うために設立された。併設している東葛飾高校には入学者選抜なしで入学することができる。 教育理念としては”「揺るぎない学力」と「自己規律力」を高めることで、「学力」、「人間力」、「教養」とグローバル社会で活躍するための基礎を涵養し、6年間の一貫教育を通じて、生涯キャリアを見据えた「世界で活躍する心豊かな次代のリーダー」を育成する。”[4]と位置付けている。 副校長により毎日給食についてHPで紹介されている[5]。
概観
高等学校概要
中学校概要
高等学校の設置学科
全日制課程
普通科
医歯薬コース
定時制課程
普通科
施設[6]
中学棟
中1・中2・中3の普通教室や家庭科室、技術科室、理科室、少人数教室、中学職員室などがある。
1号棟
大講義室や自習室や進路相談室、校長室、定時制職員室などがある。2014年9月竣工。
2号棟
高1・高2・高3の普通教室や生徒相談室、購買などがある。1963年10月31日竣工。