十二支
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十二支に対応する動物については「生肖」をご覧ください。

十二支(じゅうにし)は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の総称である(それぞれ音訓2通りの読み方がある:下表参照)。十干を天干というのに対して、十二支を地支(ちし)ともいう。十二支と太極の彫刻。上のから時計回りに下が
種類

十二支は、「」の12種類からなっている。

十二支は戦国時代(中国)に作られた陰陽五行説よりもはるかに古い起源をもつので、陰陽五行説による説明は後付けであり、占いの道具としての設定にすぎない。また十二支を生命消長の循環過程とする説[1]もあるが、これは干支を幹枝と解釈したため生じた植物の連想と、同音漢字を利用した一般的な語源俗解手法による後漢時代の解釈[2]であって、ともに学問的な意味はない。

西暦2024年の十二支は辰である。
十二支
各国での名称

十二支日本語中国語広東語台湾語韓国語ベトナム語概要[3]
音読み[注 1]訓読み?音粤?白話字ハングル字国語
シ()ねz?zi2chu? (ja)ty「孳」(し:「ふえる」の意味)。

新しい生命種子の中に萌し始める状態を表しているとされる。
チュウ(チウ/漢・呉)うしch?ucau2thiu? (chuk)s?u「紐」(ちゅう:「ひも」「からむ」の意味)。

芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を表しているとされ、指をかぎ型に曲げて糸を撚ったり編んだりする象形ともされる。
イン(漢・呉)とらyinjan4in? (in)d?n「?」(いん:「動く」の意味)。

が来て草木が生ずる状態を表しているとされる。
ボウ(バウ/漢)うm?omaau5bau? (myo)mao/m?o「冒」、『史記』律書によると「茂」(ぼう:「しげる」の意味)。

草木が地面を蔽うようになった状態を表しているとされる。
シン(漢)たつchensan4sin? (jin)thin「振」(しん:「ふるう」「ととのう」の意味)。

草木の形が整った状態を表しているとされる。
シ(漢・呉)みsizi6ch?? (sa)t?「已」(い:「止む」の意味)。

草木の成長が極限に達した状態を表しているとされる。
ゴ(漢・呉)うまw?ng5ngo?? (o)ng?「忤」(ご:「つきあたる」「さからう」の意味)。

草木の成長が極限を過ぎ、衰えの兆しを見せ始めた状態を表しているとされる。
ビ(漢)ひつじweimei6b?? (mi)mui「昧」(まい:「暗い」の意味)。

植物が鬱蒼と茂って暗く覆う状態を表しているとされる。『説文解字』によると「味」(み:「あじ」の意味)。

果実が熟して滋味が生じた状態を表しているとされる。
シン(漢・呉)さるsh?nsan1sin? (sin)than「呻」(しん:「うめく」の意味)。

果実が成熟して固まって行く状態を表しているとされる。
ユウ(イウ/漢・呉)とりy?ujau5iu? (yu)d?u「?」(しゅう:「ちぢむ」の意味)。

果実が成熟の極限に達した状態を表しているとされる。
ジュツ()いぬx?seot1sut? (sul)tu?t「滅」(めつ:「ほろぶ」の意味)。

草木が枯れる状態を表しているとされる。
ガイ(呉)いhaihoi6h?i? (hae)h?i「?」(がい:「とざす」の意味)。

草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しているとされる。

配当

西暦年を12で

割った余り十二支十二生肖十二時辰十二辰方位
新暦五行陰陽
動物時刻名称天区
0申猿(猴)015:00-16:59哺時実沈獅子宮
処女宮西南西0新暦8月上旬-新暦9月上旬金陽
1酉017:00-18:59日入大梁処女宮
天秤宮西0新暦9月上旬-新暦10月上旬金陰
2戌犬(狗)019:00-20:59黄昏降婁天秤宮
天蝎宮西北西0新暦10月上旬-新暦11月上旬金・土陽
3亥)021:00-22:59人定娵?天蝎宮
人馬宮北北西0新暦11月上旬-新暦12月上旬水陰
4子023:00-0:59夜半玄?人馬宮
磨羯宮北0新暦12月上旬-新暦1月上旬水陽
5丑01:00-2:59鶏鳴星紀磨羯宮
宝瓶宮北北東0新暦1月上旬-新暦2月上旬水・土陰
6寅03:00-4:59平旦析木宝瓶宮
双魚宮東北東0新暦2月上旬-新暦3月上旬木陽
7卯05:00-6:59日出大火双魚宮
白羊宮東0新暦3月上旬-新暦4月上旬木陰
8辰07:00-8:59食時寿星白羊宮
金牛宮東南東0新暦4月上旬-新暦5月上旬木・土陽
9巳09:00-10:59隅中鶉尾金牛宮
双児宮南南東0新暦5月上旬-新暦6月上旬火陰
10午011:00-12:59日中鶉火双児宮
巨蟹宮南0新暦6月上旬-新暦7月上旬火陽
11未013:00-14:59日?鶉首巨蟹宮
獅子宮南南西0新暦7月上旬-新暦8月上旬火・土陰

備考

天区は
十二次十二宮と領域を同じくするが、逆方向に配されている。

生肖は、実物では亥に当てられる動物が中国ではブタ、日本ではイノシシと異なっている。また漢字では申に中国が「猴」、日本が「猿」を当てていて、戌に中国が「狗」、日本が「犬」を当てて異なっているが、意味はほぼ同じである。本来は、「猿」はテナガザルを、「猴」はマカク属のサルを表す文字であり、「犬」は「狗」以外のイヌを、「狗」は小型犬や子犬を表す漢字である。

ベトナムにおいては年にあたる年が兎の年ではなく、の年となる[5]

時刻の異称は『春秋左氏伝杜預注による[6]

概説二十四方表子の像(愛知県新城市鳳来寺山

十二支は古く甲骨文では十干と組み合わされて日付を記録するのに利用されている。戦国以降、だけでなく、時刻方位の記述にも利用されるようになる。

戦国時代の中国天文学において天球の分割方法の一つであった十二辰は、天球天の赤道帯に沿って東から西に12等分したもので、この名称には十二支が当てられた。また、木星が約12年で天球を西から東に1周することから、十二次という別の天球分割法における木星の位置がの記述に利用されていたが、十二辰の方向と順序に対しては逆方向であるため、紀元前4世紀頃、十二辰の方向に合わせるべく木星とは1直径を境に逆回りに天球を巡る太歳という架空の星を考え、太歳十二辰における位置で年を示す紀年法が使われるようになった。


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