十二大戦
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十二大戦
ジャンル
バトルロイヤル
小説
著者西尾維新
イラスト中村光
出版社集英社
レーベルJUMP j-BOOKS
発売日2015年5月19日
2017年12月12日(対十二大戦)
巻数全2巻
アニメ
原作西尾維新、中村光
監督細田直人
シリーズ構成村井さだゆき
脚本村井さだゆき、山田哲弥
橋龍也高木登
キャラクターデザイン嘉手苅睦
音楽椎名豪
アニメーション制作グラフィニカ
製作十二大戦製作委員会
放送局AT-XTOKYO MXMBSBS11
放送期間2017年10月 - 12月
話数全12話
漫画
原作・原案など西尾維新(原作)
中村光(キャラクターデザイン)
作画暁月あきら
出版社集英社
掲載サイト少年ジャンプ+
レーベルジャンプ・コミックス+
発表期間2017年9月23日 - 2018年5月12日
巻数全4巻
話数全29話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータル文学アニメ

『十二大戦』(じゅうにたいせん)は、西尾維新による日本小説。イラストは中村光が担当している。JUMP j-BOOKS集英社)より2015年5月19日から2017年12月まで刊行された。
あらすじ

どこかの世界。十二年に一度、十二支の戦士が集い争う「大戦」があった。その名は、『十二大戦』。今回は十二回目。頂点に立った一人は「どうしても叶えたいたったひとつの願い」を成就する事が出来る。十二人の戦士はそれぞれの想いを胸に、戦場に赴く。殺し殺される戦士達の物語。
登場人物
十二支の戦士

順番は「子」から「亥」に至る干支の一般的な記順に基づく。名前は「十二支の戦士」としての名前 / 本名の順。
寝住(ねずみ)/ 墨野 継義(すみの つぎよし)
声 -
堀江瞬[1]」の戦士。3月3日生まれ。身長170センチ。体重55キロ。欲しいものは『夢が欲しい』。肩書きは『うじゃうじゃ殺す』。A型。戦士最年少で、プロテクタースーツを着た銀髪の高校生。細身の剣を武器にする。基本は寝ており、学校でもクラスメイトに「ねずみ」呼ばわりされており、すぐそっぽを向かれる。しかし、「君には夢も希望もないのかい?」と言う女の子(声 - 本泉莉奈)とは会話を交わす仲。学校の成績は悪くはないが賢いわけでもない。戦闘能力はあまり高くなく、後述する能力の可能性の中では庭取や異能肉との交戦に当たって逃げ回った挙句に殺されている。確率世界に干渉し百通りの分岐を同時に実行し、一つを真実として確定する能力『ねずみさん(ハンドレッド・クリック)』を使用する。またシミュレートといっているが、実際は自身が知り得ないはずの情報を取得でき、相手も自分に対して既視感を覚えたりする。ある前提のもとに百回試して無理そうであればその前提自体を放棄することで101番目の可能性とすることができる。能力自体は非常に強力であるが、そもそも彼自身の能力が他の面子に比べてさして高くないのが問題であり、百回試しても不可能なものは不可能である。さらに、試行の過程で受けた苦痛や恐怖といったものは全て蓄積されてしまう上に脳の過負荷で普段から眠気に苛まれている。また、百回試してもダメだった時の絶望感への恐怖もあり、彼自身じゃんけんくらいにしか使えない能力と認識している(このため、「試行回数を千に増やす」という願いは放棄した)。達観した性格も、様々な分岐を試してきたことから正解や正しい道という概念を否定するようになったため。百通りの分岐の中で唯一生き残った、作中で描かれた世界を確定し、第十二回十二大戦に優勝した。なお、終章でのドゥデキャプルとの問答の様子や作中で迂々真が篭城した金庫内に出現したのも「ねずみさん」による擬似的な人海戦術でバリケードの隙間を探し出したという回想から、実際には百通りの分岐の中でもことあるごとに能力を使用している。「どうしても叶えたいたったひとつの願いと割とそうでもない99の願い」では99通りの願いの候補を試した後、願いを叶える権利を持っていたことを忘れるために願いを行使した。これは、彼が人の感情を無碍にできるほど無粋でもなければ人のために尽くせるほど献身的でもなく、適当な願いに飛びつくほど強欲でもなければ願ったものを途中で投げ出せるほど諦めがいい訳でもなく、叶えた後のことを考えられない無計画でもなければ有意義な願いの叶え方を思いつけるほど賢くもないという彼の「質」によるもの。結果、さしたる希望も志もない自分が、希望や志のあった者たちを葬ってまで叶える願いとして選出できなかった。そして、決まった願いは「99の願いを忘れさせたい」と心を叫んだ。それ以降は、学校では願っても無いように満ち足りた顔をして寝に来るようになる。泳げない。『十二大戦対十二大戦』では開始時点で自身が勝利したはずの記憶を有しており、「ねずみさん」を酷使したことで発生した致命的なバグのような分岐と推測している。破局を予感しつつも十二支の戦士同士の戦闘を回避できる好機と捉えていたが、しかし実は本人は大戦が開始される前に殺害されフレンド・シープに成り代わられていた。
失井(うしい)/ 樫井 栄児(かしい えいじ)
声 - 梅原裕一郎[1]」の戦士。2月2日生まれ。身長181センチ。体重72キロ。欲しいものは『助けが欲しい』。肩書きは『ただ殺す』。長身長髪で闘牛士の衣装を着ており、角のように見える部位があるが本当の角かは不明[2]。細身の割には大食漢で、禁酒をしている。5歳の頃から戦場に出ていた。使用武器は量産品のサーベル「牛蒡剣(ごぼうけん)」。語尾に「だがね」とつけることが多い。能力はなく、わけがわからないと喩えられるほど純粋に強く、「皆殺しの天才」と称されている。その戦闘力たるや、腕を骨ごと容易く両断し、サーベルの刺突で頭蓋骨を貫通させることができるほど。ただし、斬撃に特化したスペックであるため、これを無効にするような特性持ちには弱い。正しいことをただ正しく行うことを信条としており、過去に妬良と出会ったことで信条を完成させているが、戦いに巻き込まれた一般人と誤解しており、再会した後も面影を感じはしても気付いていない。十二大戦開始直後に憂城の能力に気付き、憂城が殺すよりも先に自身が他の戦士を殺すことで憂城の手駒の増加を防ぐように立ち回る。妬良と手を組み、憂城と交戦し彼を自死に追いやる。死体となった憂城と戦闘を続けるが、憂城の体内に潜んでいた砂粒に抑え込まれ膠着状態に陥り、憂城や砂粒の死体ごと自身を吹き飛ばすという寝住に賛同し、「醜怪送り」の爆発に巻き込まれ消滅した。『十二大戦対十二大戦』では、戦士達の前で名乗った直後に、寝住に擬態していたフレンド・シープに首を撥ねられ殺害された。
妬良(とら)/ 姶良 香奈江(あいら かなえ)
声 - 五十嵐裕美[1]」の女戦士。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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