十万分の一の偶然
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十万分の一の偶然
作者
松本清張
日本
言語日本語
ジャンル長編小説
発表形態雑誌連載
初出情報
初出『週刊文春1980年3月20日 - 1981年2月26日
出版元文藝春秋
挿絵濱野彰親
刊本情報
刊行『十万分の一の偶然』
出版元文藝春秋
出版年月日1981年7月5日
装幀伊藤憲治
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
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『十万分の一の偶然』(じゅうまんぶんのいちのぐうぜん)は、松本清張の長編小説。『週刊文春』に連載され(1980年3月20日号 - 1981年2月26日号、連載時の挿絵は濱野彰親)、1981年7月、文藝春秋から単行本として刊行された。アマチュア・カメラマンの撮影した一枚の報道写真をめぐって、現代社会の犯罪像を描く、クライム・ミステリー。

1981年2012年にテレビドラマ化されている。
あらすじ小説中の事故現場となる
沼津インターチェンジ周辺の遠望
(写真右側、愛鷹山の裾野に位置)小説中、正平と恭介の対決の舞台となる、
東京・品川区の大井埠頭周辺.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2014年12月)(使い方

夜間の東名高速道路下り線・沼津インターチェンジ近くのカーブで、自動車が次々に大破・炎上する、玉突き衝突事故が発生した。アルミバン・トラックが急ブレーキをかけ、横転したことに始まったと推測されるも、事故直後の警察現場検証では、ブレーキをかける原因となるような障害の痕跡は、まったく発見されなかった。

一方、大事故の瞬間を捉えた山鹿恭介の写真「激突」は、カメラの迫真力を発揮した作品として、A新聞社主催の「ニュース写真年間最高賞」を受賞、決定的瞬間の場面に撮影者が立ち会っていたことは奇蹟的、十万に一つの偶然と評された。

しかし、事故で婚約者・山内明子を喪った沼井正平は、状況に不審を抱き、調査を開始する。「十万分の一の偶然」は作られたものなのか。いったい、どのような方法で?

探索の末、「事故」の正体を突き止めたと思い、正平は行動に出るが…。
主な登場人物

原作における設定を記述。

沼井正平
東京・
祐天寺に住む、元・P大学経済学部助手。婚約者・山内明子の死を契機に大学を辞職。
山鹿恭介
報道写真に強い関心を示すアマチュアカメラマン。本職は、福寿生命保険藤沢支店の外務員。
山内みよ子
山内明子の姉。職業は通訳で、明子の死を知りスイスから帰国。
西田栄三
藤沢のアマチュア写真団体「湘南光影会」の中心メンバーの一人。
米津安吉
事故の際、山内明子の後ろを走っていたライトバンの同乗者。
古家庫之助
報道写真の権威として知られる大家。A新聞社の公募ニュース写真の審査委員長を務める。
エピソード

藤井康栄によれば、本作のアイデアのきっかけになったのは、1955年5月の紫雲丸事故であり、連載の打ち合わせの時、著者は、同事故の際の報道写真問題を例に出しながら構想を話していたという[1]

本作の担当編集者の鈴木文彦は、作中のトリックが実行可能な、すべての条件を満たす地点を、東名高速上で探すよう、著者から求められ、東京から同道路上をたどり、ようやく見つけたのが沼津インターチェンジ手前であった[2]

著者は、イギリスの作家・ロイ・ヴィカーズの迷宮課シリーズを好み、特に「百万に一つの偶然」に感心したと発言している[3]。推理小説研究家の山前譲は、本作が生まれたのは同作のタイトルからと推定している[4]

本作で描かれる犯罪に関して、劇作家の別役実は、本作刊行後に発生した、韓国のアマチュア・カメラマンが、若い女性をだまして山中に連れ込み、毒を飲ませ、苦悶して死亡するまでの様子をカメラにおさめた事件を取りあげ、「世界は単なる映像に過ぎないと感じ、「死」の映像が必要だったがために、人を殺した」点で、本作のアマチュア・カメラマンと極めてよく似ている、と指摘している[5]

テレビドラマ

この節の加筆が望まれています。

1981年版

10万分の1の偶然
ジャンル
テレビドラマ
脚本田辺泰志
石田芳子
監督黒木和雄
出演者関根恵子
泉谷しげるほか
エンディング岩崎宏美
聖母たちのララバイ
製作
制作日本テレビ

放送
放送国・地域 日本
放送期間1981年12月29日
放送時間21:02 - 22:54
放送枠火曜サスペンス劇場
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1981年12月29日日本テレビ系列の「火曜サスペンス劇場」枠(21:02-22:54)にて放映。恋人の男性を失った女性・山内明子を主人公に設定している。
キャスト


山内明子:関根恵子

山鹿恭介:泉谷しげる

古家庫之助:岸田森

亜湖

米津安吉:梅津栄

沼井正平:伊藤敏八

根本和史

湯沢勉

和田周

松本由香里

スタッフ


脚本:田辺泰志、石田芳子

監督:黒木和雄

音楽:大谷和夫

音楽協力:日本テレビ音楽

制作:日本テレビ、トリッセン・エンタープライズ(三船プロダクションのダミークレジット[6]

2012年版

松本清張没後20年 ドラマスペシャル
十万分の一の偶然
ジャンルテレビドラマ
脚本
吉本昌弘
監督藤田明二
出演者田村正和ほか
ナレーター石坂浩二
音楽沢田完
製作
チーフ・プロデューサー五十嵐文郎
プロデューサー内山聖子(テレビ朝日)、
河瀬光(東映)、
江平光男
制作テレビ朝日
東映

放送
映像形式文字多重放送


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