北陸代理戦争
Proxy War in Hokuriku
監督深作欣二
脚本高田宏治
出演者松方弘樹
音楽津島利章
撮影中島徹
編集堀池幸三
『北陸代理戦争』(ほくりくだいりせんそう、Proxy War in Hokuriku )は、1977年の日本映画。98分。製作:東映。 深作欣二監督による実録映画最終作。福井市・三国町・敦賀市・輪島市・金沢市を舞台に、関西・名古屋を巻き込んだ地元ヤクザの抗争を描く。ラストには「俗に北陸三県の気質を称して越中強盗、加賀乞食、越前詐欺師と言うが、この三者に共通しているのは生きるためにはなりふり構わず、手段を選ばぬ特有のしぶとさである」のナレーションが流れる。
概要
予告編のBGMには、「狂った野獣」、「実録外伝 大阪電撃作戦」、「暴動島根刑務所」、「暴走パニック 大激突」の一部が使われており、「仁義なき戦い 頂上作戦」の映像が使われている[要出典]。 福井市にある暴力団富安組の若頭・川田登は、組長の安浦が競艇場利権を譲渡する約束を破ったため、安浦をリンチ。おびえた安浦が弟分・万谷を介して大阪浅田組・金井に相談したため、金井は手打ちの仲介名目で北陸進出にのり出すことになる。 企画、及びタイトル命名は、岡田茂東映社長[6]。当時岡田が漢字の題名を先に考え、出来たタイトルで映画を作れと現場に指示していた[6]。『資金源強奪』『強盗放火殺人囚』等も同じで[6]、本作も岡田が先にタイトルを作り、高田宏治に脚本を発注した[6]。 当初は『新仁義なき戦い』シリーズの一編として制作が予定されていたが、同シリーズを主演していた菅原文太が、「実録としての仁義なき戦いはもう終わったと思う」などと発言し[7]、実録映画出演拒否の姿勢を打ち出していたことから[1][7][8]、別作品として制作・公開された。深作は「彼(菅原)も飽き飽きしていたんじゃないですか[9]」と回顧している。
あらすじ
出演者
松方弘樹 - 川田登 モデルは川内弘
野川由美子 - 仲井きく
伊吹吾郎 - 谷中組幹部・竹井義光
高橋洋子 - きくと隆士の妹・仲井信子
地井武男 - 金井組組員・仲井隆士
矢吹二朗 - 川田の若衆・花巻伝
中原早苗 - 安浦の妻・安浦あさ
天津敏 - 名古屋竜ケ崎一家組長・元村武雄
織本順吉 - 金沢谷中組組長・谷中政吉
中谷一郎 - 浅田組幹部・吉種正和
林彰太郎 - 馬場幸吉
曽根将之 - 金井組幹部・大崎軍次
牧冬吉 - 金井組幹部・能田孝雄
西田良 - 麻生常司
榎木兵衛 - 金井組組員・梁文男
小林稔侍 - 金井組組員・朴竜国
平沢彰
鈴木康弘 - 波川
有川正治 - 河島平吉
野口貴史 - 植村厚志
白川浩二郎 - 西本昭
片桐竜次 - 金井組組員・黄東明
五十嵐義弘 - 岸達之助
成瀬正 - 村田国平
阿波地大輔 - 守田一夫
蓑和田良太 - 富山刑務所の看守
秋山勝俊 - 利本保治
笹木俊志 - 神明松男
松本泰郎 - 野中徹三
広瀬義宣 - 小泉邦彦
国一太郎 - 草壁警部
高並功 - 橋口京一
木谷邦臣 - 赤土良男
勝野賢三
司裕介 - 山下
奈辺悟 - 津賀忠
福本清三 - 押坂仙吉
藤長照夫 - 幹部
小田正作 - 布施静雄
小峰一男 - 隅田祥二
藤沢徹夫 - 桑原長吉
岩尾正隆 - 杉谷洋
紅かおる - ウエイトレス
奥村裕子 - あんま
宮城幸生
森谷譲
志茂山高也 - 佐藤
白井孝司 - 上原
山田良樹
矢部義章
森源太郎
酒井哲 - ナレーター
ハナ肇 - 万谷喜一
遠藤太津朗 - 浅田組幹部・岡野信安 モデルは菅谷政雄
成田三樹夫 - 浅田組幹部・久保利夫
西村晃 - 安浦富蔵 モデルは津原雅也こと岩佐政治
千葉真一 - 大阪浅田組系金井組組長・金井八郎 モデルは柳川次郎
スタッフ
監督 : 深作欣二
脚本 : 高田宏治
企画 : 日下部五朗・橋本慶一・奈村協
撮影 : 中島徹
音楽 : 津島利章
美術 : 井川徳道
編集 : 堀池幸三
製作 : 東映京都撮影所
製作
企画
キャスティング