北米4大プロスポーツリーグ(ほくべいよんだいプロスポーツリーグ、英: Big Four)は、北アメリカのアメリカ合衆国とカナダにおいて人気・経営規模で団体競技の頂点に位置する4つのプロスポーツリーグである。アメリカンフットボールのナショナルフットボールリーグ(NFL)、バスケットボールのナショナルバスケットボールアソシエーション(NBA)、ベースボールのメジャーリーグベースボール(MLB)、アイスホッケーのナショナルホッケーリーグ(NHL)がこれに該当する。NFL・NHLには32チーム、NBA・MLBには30チームが加盟している。
なお、「競技全体としての人気では、アメリカ合衆国内においてサッカーがアイスホッケーを既に上回っており[1][2]、アイスホッケーに取って代わり、サッカーを4大スポーツの一つに数えてもよい」という意見もあるが[3]、メジャーリーグサッカー(MLS)は、世界的な競技レベルや収益などの点で上記4大プロスポーツリーグにはまだ遠く及ばないのが現状である。また、この用語を使用するのは通常スポーツリーグチームの時に限定されているため、個人競技であるゴルフ、テニス、自動車競技などに用いることはないが、ゴルフのPGAツアーや自動車競技のNASCARはファンの多さや競技レベルの高さから4大プロスポーツリーグ並みの主要な競技として扱われ、匹敵する報道量を誇っている。
4大プロスポーツリーグ
メジャーリーグベースボールMLBの試合風景
メジャーリーグベースボール(MLB)は野球の世界最高峰リーグであり、1876年創設のナショナルリーグと1901年創設のアメリカンリーグの2リーグ制で構成されている。毎年、両リーグの覇者がワールドシリーズで対戦し、チャンピオンチームを決定している。
主要リーグの中で最長の歴史を誇り、野球はアメリカで最初のプロスポーツでもあった(1869年
にシンシナティ・レッドストッキングスが最初のプロ野球チームとして創設され、ナショナルリーグが創設された1876年がMLBの始まりとされている)。そのために伝統的な人気スポーツとして「国民的娯楽」「国技」と呼ばれてきた。1920年に八百長が発覚(ブラックソックス事件)して信用を失い、人気に陰りが出てきた危機をベーブ・ルースが本塁打ブームを巻き起こして救い、より人気を高めることに成功した。その後も世界恐慌や第二次世界大戦時の不況による存続の危機を乗り越えてきた。1903年以降は数年を除いて両リーグ成立時の8チームずつの16チーム制が維持されてきたが、1961年に球団拡張が始まり、1998年にはタンパベイ・デビルレイズとアリゾナ・ダイヤモンドバックスの2チームを新たに加え、30チームにまで増加した。両リーグは別法人としてそれぞれ運営されてきたが、2000年にコミッショナー主導で単一の組織に統合された。2013年はアメリカ合衆国に29チーム、カナダに1チーム存在している。
表
話
編
歴
メジャーリーグベースボール(MLB)
現在のシーズン
アメリカンリーグ
東地区
ボルチモア・オリオールズ
ボストン・レッドソックス
ニューヨーク・ヤンキース
タンパベイ・レイズ
トロント・ブルージェイズ
中地区
シカゴ・ホワイトソックス
クリーブランド・ガーディアンズ
デトロイト・タイガース
カンザスシティ・ロイヤルズ
ミネソタ・ツインズ
西地区
ヒューストン・アストロズ
ロサンゼルス・エンゼルス
オークランド・アスレチックス
シアトル・マリナーズ
テキサス・レンジャーズ
ナショナルリーグ
東地区
アトランタ・ブレーブス
マイアミ・マーリンズ
ニューヨーク・メッツ
フィラデルフィア・フィリーズ
ワシントン・ナショナルズ
中地区
シカゴ・カブス
シンシナティ・レッズ
ミルウォーキー・ブルワーズ
ピッツバーグ・パイレーツ
セントルイス・カージナルス
西地区
アリゾナ・ダイヤモンドバックス
コロラド・ロッキーズ
ロサンゼルス・ドジャース
サンディエゴ・パドレス
サンフランシスコ・ジャイアンツ
1年の流れ
スプリングトレーニング
開幕戦
インターリーグ
ジャッキー・ロビンソン・デイ(英語版)
公民権試合(英語版)
ドラフト会議(全体1位指名選手)