北海道連鎖殺人_オホーツクに消ゆ
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北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆジャンルコマンド選択式アドベンチャー
対応機種PC-6001 (PC60)
PC-8801 (PC88)対応機種一覧

PC-9801 (PC98)
FM-7
MSX
ファミリーコンピュータ (FC)
iアプリ
Windows (Win)
ezplus
Javaアプリ

開発元ログインソフト
発売元アスキー
プロデューサー塩崎剛三
シナリオ堀井雄二
プログラマー上野利幸
美術本山重人
のせみのる
人数1人
メディアカセットテープ2本組 (PC60)
5インチフロッピーディスク2枚組 (PC88)
発売日 198412211984年12月21日
発売日一覧

PC98,FM-7
198502081985年2月8日
MSX
198510181985年10月18日
FC
198706271987年6月27日
PC98 (DISK&BOOK)
1992091992年9月
iアプリ
200110152001年10月15日
Win
200304012003年4月1日
ezplus
200304032003年4月3日
Javaアプリ
200305062003年5月6日
EZアプリ(リニューアル版)
200506302005年6月30日
iアプリ(リニューアル版)
200509142005年9月14日


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『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』(ほっかいどうれんささつじん オホーツクにきゆ)は、堀井雄二がシナリオを手がけたアドベンチャーゲーム。同じく堀井雄二がシナリオを手がけた『ポートピア連続殺人事件』『軽井沢誘拐案内』と本作を合わせて「堀井ミステリー三部作」とも呼ばれた。

ログインソフト(アスキー)から1984年PC-6001版とPC-8801版が、翌1985年にはPC-9801版(1代目)とFM-7版・MSX版が発売された。なお1985年にはプロローグにあたる「東京編」のみの収録ながらキャプテンシステム版も公開されている。1987年には全面的にリメイクされたファミリーコンピュータ(以下、ファミコン)版が発売された。

1992年には、ログインソフトからファミコン版のシナリオを下敷きにグラフィックを刷新したPC-9801版(2代目)が、ムック形式(LOGiN DISK&BOOKシリーズ)で発売された。 

後年、iアプリEZアプリなどの携帯電話上のアプリケーション配信もされた。また、プロジェクトEGGによるパソコン用の復刻版も配信された。

2024年夏にはジー・モードから、2024年を舞台にした堀井監修の新作エピソードも収録したリメイク版『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ?追憶の流氷・涙のニポポ人形?』がNintendo SwitchSteam向けに発売予定[1]
概要

北海道を舞台とし、摩周湖屈斜路湖を始め、網走刑務所北浜駅夕張炭鉱などの実在の観光スポット、網走刑務所で作成されているニポポ人形など実在の風物が登場する。

ファミコン版では一転、作画を『べーしっ君』の荒井清和が手がけ漫画的表現に変わった。後年のPC-9801用リメイク版では写実表現に回帰し、またさらに後のiアプリ版では漫画的表現に再回帰しているが、EZアプリ版ではまたも写実的表現となっている。

ファミコン版のBGMはゲヱセン上野こと上野利幸が担当。2005年にはサウンドトラックの復刻が実現している。なお、上野はPC-6001版およびMSX版のメインプログラマーでもあった。
ゲーム内容
システム

「コマンド選択方式」を採用している。従来のアドベンチャーゲームはプレイヤーが行動コマンドを考えてキーボードからコマンドを直接入力する必要があったが(「シンカイチ イケ」等と入力する)、プログラム側はあらかじめ登録されているコマンド以外は反応しないため、プログラムが反応する単語を試行錯誤することでゲームの進行が妨げられる場合が多かった。しかし、本作ではプログラムされている単語があらかじめ全て表示されているため、そのような問題は解消された。

ただし全部のコマンドを順番に選ぶだけで終わってしまわないように、ダミーのアイテムを拾ったり、ある特定のコマンドを選択してしまうとハマり状態になってクリアできないトラップが、意図的に設置されている[注釈 1]。なおファミコン版以降の後期版(後述)ではこのハマリ状態は起きないようになっている。

キーボードが存在しない家庭用ゲーム機に適した方式でもあり、以降のアドベンチャーゲームでは同様のコマンド選択方式が主流となった。

後期版ではトランプのブラックジャックをするコマンドがあり、実際にシュンを相手に対戦することになる。勝つと物語進行のためのヒントをくれる。

なお、このコマンド選択方式を採用した経緯については、当時、堀井と共に『週刊少年ジャンプ』でライターを務めており堀井と個人的にも親交のあったさくまあきらが、「コマンドをキーボードで直接入力するのは面倒くさい」として、堀井にその問題を解消するように強く主張したことが開発の動機になっているという[2]
コマンド一覧

コマンド選択式になっており、基本的な動作は以下のコマンドによって行われる。
初期版

No.コマンド名解説
1いけ場所移動する。
2しらべろ周辺を調査する。
3さがせ人を探す。
4ききこみ周辺の人物に聞き込みする。
5きけ目前の人物に話を聞く。
6とれ証拠品などの対象物を取る。
7みろ証拠品などの対象物を見る。
8みせろ対象物を人に見せる。
9よべ人を呼び出す。
10でんわ電話を掛ける。

後期版

No.コマンド名解説
1ばしょいどう場所移動する。
2あたりを みろ周辺を調査する。
3ひとに きけ目前の人物に話を聞く。
4ひと しらべろ目前の人物や、周辺の人物を調査する。
5ひとに みせろ持ち物を目前や周辺の人に見せる。
6ひと さがせ特定の人物や不審な人物がいないか探す。
7だれか よべ特定の人物を呼び出す。
8なにか しらべろ証拠品や対象物を調査する。
9なにか とれ証拠品などを取る。
10しゃしんとれ被害者や状況の写真を撮る。
11もちものみろ所持品を確認する。
12でんわ かけろ電話を掛ける。
13トランプを するシュンとブラックジャックをする。勝った場合にヒントが貰える場合がある。
14そうさメモ捜査を中断し、パスワードを聞く。

設定
ストーリー

東京湾、晴海埠頭にて男の死体が発見される。主人公である警部は部下の黒木と共に被害者の身元を調査し、事件に北海道が関与している事を知る。北海道に渡った主人公は、釧路署刑事である猿渡俊介と共に捜査を始めるが、第二、第三の殺人事件が次々に起こってしまう。犯人の目的は一体何なのか。被害者たちの関連性を調べていくうちに、ある重大な過去が浮かび上がる。

中盤以降のストーリー展開には以下の2種類がある。それぞれのストーリーで登場する人物も異なっている。

初期版(PC-6001、PC-8801、PC-9801、FM-7、MSXキャプテンシステム

後期版(ファミリーコンピュータ、各種携帯アプリ、PC-9801(ムック版))

共通ストーリー

東京湾、晴海埠頭に男の死体が上がったとの連絡を受けた主人公は、部下の黒木を連れて現場に駆けつける。男の名前や身元は不明、主人公は遺体のポケットから発見されたキャバレー『ルブラン』のチラシを頼りに高田馬場、栄通りへと向かう。ルブランのホステスの証言により、被害者が高田旅館に宿泊していた事が判明し、部屋を調べたところ、カバンの中から葉書が発見され、被害者の住所と名前が特定される。被害者の名前は増田文吉、住所は北海道の釧路市とあり、主人公は北海道へと向かった。

主人公は北海道警の刑事、猿渡俊介と同行することになる。早速葉書に書かれた住所に行ってみると、増田の妻より北浜の飯島幸男から金を受け取っていたとの情報が入る。北浜の駅に着くと、駅員から飯島の死体が上がり、騒ぎになっているとの情報を得たため、現場に行ってみると、飯島の息子である信二の証言により飯島が脅迫されていた事が判明。また増田の写真を見せたところ札幌すすきのにある炉端焼きの店、コロポックリの店員である源さんと類似しているとの情報を得る。札幌すすきのへと向かう主人公一同であったが、コロポックリの源さんは店で働いており、増田とは別人であると発覚する。

その後、網走港にて男の死体が上がったとの連絡が入り、遺体から発見された財布と名刺から東京都目黒区在住の白木雄九朗であると判明する。


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