北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター(ほっかいどうだいがくスラブ・ユーラシアけんきゅうセンター、英: Slavic-Eurasian Research Center)は、北海道大学の研究センターで、旧ソ連・東欧研究の総合的・学際的研究を行う研究所である。シベリア・極東、中央ユーラシア、東欧、地域比較のすべてをカバーするのは、日本国内で唯一といえる。北海道大学に設置されたスラブ研究室に端を発する。
2009年6月25日に共同利用・共同研究拠点に指定されている。略称はスラ研またはスラブ研、SRC。 本センターは1953年の発足以来長い間「スラブ研究センター」として親しまれてきた[1]が、1990年代前半のソ連とユーゴスラビアの解体に伴い、国・地域でなく、「スラブ・ ユーラシア」をキーワードに研究・発信を重ね、2014年にスラブ・ユーラシア研究センターと改称した。現在、ロシアだけでなく、アメリカ、オランダ、中国、フランス、イギリス等の諸大学・研究機関とも学術交流協定を結んでいる。 世界的にも特徴的といえる研究は、2009年6月に共同利用・共同研究拠点「スラブ・ユーラシア地域研究にかかわる拠点」として指定されている。 旧ソ連・東欧研究の総合的・学際的研究の国際的な拠点であり、国際シンポジウムや研究会、講演会を多数開催している。また、重点領域研究 「スラブ・ユーラシアの変動」(1995?1997年度) 、21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」(2003?2007年度)、若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(2008?2012年度)、新学術領域研究「ユーラシア地域大国の比較研究」(2008?2012年度)、グローバルCOEプログラム「境界領域の拠点形成:スラブ・ユーラシアと世界」(2009?2013年度)などの大型プロジェクトに積極的に取り組んでいる。 2019年4月現在の研究スタッフは、専任研究員が8名(うち教授7名、准教授1名)、助教・特任助教4名という陣容である。その他、図書・編集担当の教員2名、および数名の非常勤研究員、プロジェクト研究員、外国人研究員、客員教員や日本学術振興会特別研究員がいる。また、全国に百数十名の共同研究員がいる。
目次
1 概要
2 沿革
3 研究活動
4 組織
4.1 教授
4.2 准教授
4.3 助教・特任助教
5 過去センターに在籍した研究者
6 脚注
7 外部リンク
概要
沿革
1953年6月24日 - 北海道大学にスラブ研究室を設置。
1955年7月1日 - 北海道大学法学部附属スラブ研究所を設置(後にスラブ研究施設と改称)。
1978年4月1日 - 北海道大学の共同教育研究施設となり、スラブ研究センターに改称。
1990年6月7日 - 全国共同利用施設となる。
2000年より大学院教育(文学研究科歴史地域文化学専攻スラブ社会文化論専修)を開始し、若手研究者の養成にも努めている。
2009年6月25日 - 共同利用・共同研究拠点に認定される。
2014年4月1日 - スラブ・ユーラシア研究センターに改称。
研究活動
組織
ロシア部門
シベリア・極東部門
中央ユーラシア部門
東欧部門
地域比較部門
教授
岩下明裕(ロシア外交)
宇山智彦(中央アジア研究)
デヴィッド・ウルフ
仙石学(福祉政治論)、センター長
田畑伸一郎(ロシア経済)
長縄宣博
野町素己
准教授
安達大輔(ロシア文学)
助教・特任助教
諫早庸一(中央ユーラシア前近代史、モンゴル帝国史、科学史)
高橋美野梨(国際政治学、グリーンランド・北極研究)
加藤美保子(ロシア外交)
後藤正憲(文化人類学、ロシアの文化・経済的行為)
過去センターに在籍した研究者
伊東孝之(北海道大学名誉教授、早稲田大学名誉教授)
尾形典男(立教大学元総長)
木村汎(北海道大学名誉教授・国際日本文化研究センター名誉教授)