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北極点(ほっきょくてん、英: North Pole)とは、自転する天体の最北端、北緯90°の地点のことである。自転軸と天体表面が交差する2点のうち1つである。以下、特に断らないかぎり地球の北極点について述べる。
北極点は、歴史時代においては北極海の氷上に位置しており、現在においてはカフェクルベン島の北713.5kmの海上(氷上)とされており、水深は4,261 m (13,980 ft)とされている(北極点に一番近い陸地については地球最北の陸地を参照のこと)。人工衛星テラのMODISから観測した北極点 現在では観光船ツアーなどにより12,000人以上の人が訪れているとも言われるが、過去さまざまな探検家によって到達が試みられた。 夏には太陽が常に水平面上を移動し白夜が続き、冬には極夜となる。 地球上のほとんどの場所で、現地時間は経度によって、つまり空の太陽の位置にあわせて決められる。しかしこの方法は、経度の存在しない特異点である北極点および南極点においては適用することが不可能である。さらに、北極点には南極点と違い常住人口が存在しない。そのため、北極点には特定のタイムゾーンが割り当てられていない。このような理由により、北極点訪問のときには、訪問者は任意のタイムゾーンを使用することができる。
歴史
北極点到達を目指した最初の探検隊のひとつがウィリアム・エドワード・パリーの1827年の探検であり、北緯82度45分に到達した。
1876年にはイギリス海軍のアルバート・ヘイスティングス・マーカム
1879年から1881年にかけてはアメリカ海軍のジョージ・W・デロング率いるジャネット号が北極点を目指したが遭難し、デロング含む19名が死亡した。
1893年、ノルウェーのフリチョフ・ナンセンがフラム号で北極を目指し、北緯86度14分に到達。
1897年にはスウェーデンのサロモン・アウグスト・アンドレーが気球による北極点を目指したが、途中で不時着して死亡した。
1900年にはイタリアの王族であるルイージ・アメデーオ・ディ・サヴォイア=アオスタがゼムリャフランツァヨシファから北進し、彼の隊のウンベルト・カーニが北緯86度34分にまで到達[1]。
1908年4月21日、アメリカのフレデリック・クックが北極点に到達したと(ロバート・ピアリーの帰還後に)主張したが、実際は数百km手前までしか到達していなかった。
1909年4月6日、アメリカのロバート・ピアリーらがカナダ・エルズミア島のコロンビア岬から犬ぞりで北極点初到達した[2]。ただし、厳密には北緯89度57分までの到達だった。また、1990年代ごろから捏造の可能性が指摘されている。捏造であるならば、1926年のアムンセン、ノビレ、エルズワースによる飛行船ノルゲ号での北極海横断飛行が最初の北極点「到達」となる。
1926年、アメリカのリチャード・バードが、ノルウェー・スピッツベルゲン島から北極点まで飛行機による往復飛行に成功(1996年に大幅な誤差があったことが発覚)。
1937年、ソ連の科学者イワン・ドミトリーヴィッチ・パパーニン(ロシア語版)が北極点に飛行機で氷上着陸することに成功。そのまま氷上で世界初の漂流越冬観測を行った。
1958年8月3日、アメリカの原子力潜水艦『ノーチラス号』が北極点を潜航したまま通過して北極海を横断。
1959年3月17日、アメリカの原子力潜水艦『スケート号』が北極点に初浮上。
1969年、イギリスの探検家ウォリー・ハーバート(英語版)が北極点に徒歩で到達し初の公式認定。
1977年、ソ連の原子力砕氷船『アルクティカ』が、水上船として初めて北極点に到達。
1978年4月26日、日本大学山岳部が日本人初の北極点到達。犬ぞりを使用。
同年4月29日、日本の冒険家・植村直己が世界初の単独行で北極点到達。犬ぞりを使用。
1986年、アメリカのアン・バンクロフト(Ann Bancroft)(英語版)が、女性初の北極点到達[3][注釈 1]。
1989年5月10日、日本の女優・和泉雅子が北極点到達。日本人女性では初で、世界の女性でも2人目。スノーモービルでそりを曳いた。
2006年4月16日、モナコ公のアルベール2世が国家元首としては初の北極点到達。また、2009年1月に南極点にも到達している。
2007年8月2日、ロシアの有人潜水艦『ミール』が北極点の海底を世界で初めて探査し、北極点の海底にロシアの国旗を設置した。
時刻