朝鮮民主主義人民共和国の国旗
用途及び属性?
縦横比1:2
制定日1992年
使用色
赤、青、白
テンプレートを表示
朝鮮民主主義人民共和国の国旗
各種表記
チョソングル:????
????(?)
??????
漢字:共和國旗
藍紅色旗(?)
紅藍五角?旗
発音:コンファグッキ
ラモンセッキ(ッパル)
ホンナモガッピョルギ
マッキューン=ライシャワー式:Konghwagukki
Ramhongsaekki(tpal)
Hongramogakp?lgi
テンプレートを表示
朝鮮民主主義人民共和国の国旗(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくのこっき)は、朝鮮民族の伝統色とされる青色と赤色を基調とし、白い円と2本の白線、および赤い星を配した旗である。朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)建国に先駆けての1948年9月8日に制定され、1992年に細部のデザインが変更された。 北朝鮮国内では自国のことを一般的に「共和国」と呼ぶことから共和国旗(????、コンファグッキ)と通称されるが、色や意匠から藍紅色旗(?????、ラモンセッキッパル)、あるいは紅藍五角星旗(??????、ホンナモガッピョルギ)とも呼ばれる。 一方で南側(以下、韓国)では、「人民共和国旗」を略して「人共旗(???、インゴンギ)」と呼んでいる。かつての冷戦時代には、北傀旗(???、プッケギ[1])とも呼ばれていた[2]が、朝鮮統一に向けた南北対話の流れが本格化してきた1990年代以降はあまり使われていない。 国旗の構成要素は朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法第7章第170条で規定され、詳細な製作方法は「国旗法」(???、1992年10月22日制定)によって規定されている。 朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法第7章第170条[3]: 1986年に日本で出版された書籍『朝鮮を知る事典』にて、朝鮮史の歴史学者である梶村秀樹は「赤い星は共産主義に向かう未来を、中央の赤は人民の不屈の精神と力を、上下の青は平和乃至国際連帯を、白い円と2本の線は光明・清浄を尊ぶ民族的特質を象徴している」と解説している[4]。 一方、北朝鮮国営ポータルサイト・ネナラでは、国旗の各部が持つ意義について次のように意義付けを行っている。 オリンピックや国際連合用には縦横比2:3の修正版が使われる。また、五芒星の頂点が真上と左右対称に来るように角度を18°調節した縦長掲揚用もあり、2012年ロンドンオリンピックでも縦長掲揚用が併用された。 後に「朝鮮民主主義人民共和国」の国土となる北朝鮮(北緯38度線以北の朝鮮地域)では、1883年に李氏朝鮮が太極旗を国旗と定めてから1945年の第二次世界大戦終結後にソ連が占領統治を開始するまで、南朝鮮(北緯38度線以南の朝鮮地域、のちの韓国政府統治領域)と同様に太極旗が扱われていた。 日本の降伏後、米国との取り決めでソ連占領軍は北朝鮮を軍政下に置いたが、その際に占領当局(後のソビエト民政庁)は朝鮮人民共和国の地方組織である各地の人民委員会と協力関係を築いた。
概説
名称
構成構成図縦掲揚用の国旗
朝鮮民主主義人民共和国国旗は、旗の中央に幅の広い赤地があり、その上下に細い白地、さらに青地があり、赤地の旗竿寄りの白い円の中に赤い5角の星がある。
旗の縦横の比は1対2である。
赤い5角星(赤い星)は、金日成主席が組織・指導した抗日革命闘争の革命伝統と祖国の展望を象徴し、赤地の部分は党(朝鮮労働党)と領袖(金日成)への朝鮮人民の忠誠心、社会主義的愛国主義、百折不撓の闘争精神、一心団結した不抜の力を象徴する。
白い円と白地の部分は、朝鮮民族が単一民族であり英雄的人民であることを象徴する。
二つの青地の部分は、反帝・自主の旗のもとに、世界の革命的人民と固く団結して、平和と民主主義、民族の独立と社会主義偉業の勝利のために断固戦おうとする朝鮮人民の熱烈な志向を象徴する。[5]
沿革
?大韓民国登録文化財第382号:「デニーの太極旗」(1890年)
現存する史料で確認できる最古の太極旗(1882年?)
1882年11月に描かれた太極旗の作成図(イギリス国立公文書館所蔵)
大韓帝国で使われた太極旗の一例(1897年 - 1910年)
?朝鮮人民共和国の国旗?[6](1945年)
?朝鮮駐留のソ連軍・ソビエト民政庁の旗(1945年 - 1948年)
当時のソ連国旗を使用。
?北朝鮮人民委員会の太極旗(1946年 - 1948年)
?「国旗法」制定以前の国旗(1948年 - 1992年)
「国旗法」規定の国旗と比べて赤い星がやや小さい。
?現在の国旗(縦横比2:3の別タイプ)
ソ連解放軍歓迎平壌市民大会(1945年10月)で、背広姿の金日成と赤軍将校達の背後に掲揚された太極旗。
朝鮮人民軍の創設記念式典(1948年2月)で、金日成の肖像画と共に掲げられた太極旗
詳細は「大韓民国の国旗#北朝鮮の太極旗」を参照