北小島外交紛争のある島
大正島の写真。北にある島が北小島。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)
北小島(きたこじま)は、尖閣諸島の大正島の北にある無人島である。日本が実効支配し、中華人民共和国及び中華民国も領有権を主張している。日本の行政区分では沖縄県石垣市に属する。 日本の排他的経済水域(EEZ)の基点となる島である。EEZの基点となるにもかかわらず名称が不明であったが、2012年1月16日、日本政府は本島を含む39のEEZの基点となる無名の無人島について、沖縄の地元自治体などに呼称を照会した上で、同年3月末までに命名する方針を示した[2]。 同年1月30日には、そのうち本島の名称が北小島に内定したと報じられ[3][4]、3月2日には内定通りに名称が決定したことが発表された[5]。また、本島と同時に、久場島付近の3島も北小島、北東小島、北西小島と命名された[5]。電子国土ポータルにおいては決定した名称が記載されており、紙ベースの地図については版の更新に合わせて順次名称を掲載していく予定[5]。 なお、日本政府は本島を国有地である大正島の一部であると位置付けていたが、命名にともなって2012年3月23日に本島を国有財産台帳に記載し、国有地であることを明示している[6]。 なお、尖閣諸島には、すでに他に同諸島の主島である魚釣島付近に北小島という無人島があり、今回の命名により、同諸島内には計3つの北小島が存在することになる。魚釣島から見て、魚釣島付近の北小島は東南東約3キロメートル、久場島付近の北小島は北東約30キロメートル、大正島付近の北小島(本項の北小島)は東北東約110キロメートルにそれぞれ位置する。 さらに、今回の命名では、石川県輪島市舳倉島付近の島、沖縄県久米島町硫黄鳥島付近の島も北小島と命名される予定とされたが[4]、地元自治体への確認の結果、舳倉島付近の島については小瀬と命名された[5]。 本島を含む尖閣諸島は、日本が実効支配しているが、中華人民共和国及び中華民国も領有権を主張している。中国では、赤背北?と呼ばれる。 [脚注の使い方]
概要
脚注
^ ただし中華人民共和国の主張としては、当該地域は中華民国(中華人民共和国に属する台湾省)が実効支配している地域であり、行政権は中華人民共和国の直轄ではなく、中華人民共和国に属する「台湾省」に存在するとしている。詳しくは台湾省 (中華人民共和国)を参照。
^ ⇒尖閣周辺、39の無名離島に命名 EEZ基準で官房長官 Archived
^ ⇒EEZ基点39離島の名称内定 尖閣周辺「北小島」など MSN産経ニュース、2012年1月30日
^ a b ⇒名称不明離島の名称決定・地図等への記載について 総合海洋政策本部
^ a b c d ⇒名称不明離島の名称決定・地図等への記載について 総合海洋政策本部、2012年3月2日
^ ⇒「北小島」を国有化=官房長官 時事ドットコム(時事通信)、2012年3月26日
表
話
編
歴
尖閣諸島
島嶼
魚釣島
久場島
大正島
北小島
南小島
沖の北岩
沖の南岩
飛瀬
北西小島
北小島(久場島付近)
北東小島
北小島(大正島付近)
自治体
沖縄県石垣市登野城尖閣
尖閣諸島問題
第三清徳丸襲撃事件
南小島不法占拠事件
1971年尖閣諸島反日デモ
保釣運動
2005年の沖縄近海における台湾漁船の抗議行動
聯合号事件
尖閣諸島中国漁船衝突事件
2010年尖閣諸島抗議デモ
尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件
香港活動家尖閣諸島上陸事件