北千里駅
駅舎(西口)
きたせんり
Kita-senri
◄HK-94 山田 (2.0 km)
北千里駅(きたせんりえき)は、大阪府吹田市古江台四丁目にある、阪急電鉄千里線の駅。駅番号はHK-95。 千里線の終着駅で、古江台・藤白台・青山台といった千里ニュータウン北部の玄関口でもある。 ニュータウンをはじめとした吹田市民の他に、大阪市内方面へと向かう箕面市東部(今宮・外院・小野原・粟生)など吹田市外からの住民も多い。また大阪大学や千里金蘭大学、金蘭千里高等学校・中学校、大阪府立北千里高等学校等の大阪府立高校を始めとした徒歩通学圏の学生や当駅に発着するスクールバスを利用する学生の乗降が多くみられる。 1967年(昭和42年)の開業と同時に、全世界で初となる自動改札機[10](立石電機(現オムロン)製)が設置された。当初は定期券用と普通乗車券用とで改札の方式が異なり、定期券はパンチカード方式、普通乗車券は磁気券(バーコード)方式を採用していた[6]。その後定期券も磁気券方式を採用し、1972年(昭和47年)には定期券・普通乗車券共用の自動改札機に更新されている[6]。 2007年(平成19年)11月27日には、鉄道向け自動改札システムの開発・実用化に関して、電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学会であるIEEE(アメリカ電気電子学会)より『IEEEマイルストーン』に認定され、阪急は同システムを共同で研究・開発してきた、大阪大学・オムロン・近畿日本鉄道とともにこれを受賞した[6]。当駅の改札口付近には、その受賞を記念した銘板が設置されている[3]。 相対式2面2線のホームを有する高架駅。盛土の軌道の延長上に線路とホームがあるため、改札口やコンコースはホームよりも下層にあり、周辺には各種商店が入居している。駅の両端に、シーサスクロッシングが設置されているという、珍しい構造である。 終着駅なのに頭端式ホームでないのは、1970年(昭和45年)に開催された日本万国博覧会(大阪万博)への対応として行った増便により、留置線を追加したという経緯の名残である[11]。それ以前は一般的な頭端式で、2つのホームは車止めの先でも相互に行き来できた。 この留置線は、千里ニュータウンのさらに北(箕面市東部)にあり阪急グループが開発した粟生団地や間谷住宅方面への延伸を見据えたものでもあった。箕面市今宮方面へは線路用地としての土地も確保されていた。阪急は千里山線(当時)の千里山駅と箕面線の桜井駅を結ぶ「千里山延長線」の事業免許を取得していたが、1972年(昭和47年)12月に免許を返上・廃止となり、空地も多くの箇所で転用された。これは北大阪急行電鉄南北線の開業が大きく影響している。 号線路線方面行先 2022年(令和4年)の1日あたりの通年平均乗降人員は21,200人[阪急 1]である。千里線単独駅では関大前駅の次に多い。各年次の利用状況の推移は下表の通り。 1日平均乗降人員[統計 1]年次平日限定順位出典
概要
歴史
年表
1967年(昭和42年)3月1日:千里線の南千里駅 - 北千里駅間延伸により開業[3]。日本初の自動改札機設置[4]。なお、仮駅名は「北千里山駅」であった[5]。
1969年(昭和44年)12月6日:大阪市営地下鉄(現・Osaka Metro)堺筋線開業に伴い、当駅までの相互直通運転開始。
1972年(昭和47年):自動改札機を定期券と普通乗車券共用の磁気券型に更新[6]。
2013年(平成25年)12月21日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始[7][8]。
2021年(令和3年)11月30日:定期券売り場の営業を終了[9]。
世界初の自動改札機導入駅
駅構造
東口
駅構内
車止め(シーサスクロッシング)
世界初の自動改札機がIEEEマイルストーンに認定されたことを記念して設置された説明板
のりば
1■千里線京都本線直通淡路・大阪梅田・京都河原町・神戸三宮・宝塚方面
2Osaka Metro堺筋線直通淡路・天神橋筋六丁目・天下茶屋方面
付記事項
両ホーム共に、発車直前には電子ベルが鳴らされる。なお、早朝・深夜に設定されている淡路駅止まりの区間便はどちらのホームからも発車する。
到着後 一旦留置線に入り、再度折り返す列車(乗降分離)も朝夕を中心に設定されている。
淡路駅より先の各駅(京都方面を除く)へは直通列車に乗車できなくても、淡路駅で普通同士の対面接続により、同駅での乗り換えで目的の方向へ行けるように便宜が図られている[注 1]。
夜間滞泊(分散留置)は留置線で行うが当駅止まりの最終電車は留置線に入らず、京都本線の正雀駅まで回送される。
利用状況
乗降人員乗車人員降車人員
2012年(平成24年)28,77314,56714,20631位[阪急 2]
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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