加賀山之雄
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ライダーの「加賀山就臣」とは別人です。

日本政治家加賀山 之雄かがやま ゆきお
生年月日 (1902-12-30) 1902年12月30日
出生地福井県大野郡大野町
没年月日 (1970-08-07) 1970年8月7日(67歳没)
出身校東京帝国大学法学部法律学科(英法)卒業
所属政党緑風会
称号正三位
勲一等瑞宝章
参議院議員
選挙区全国区
当選回数2
在任期間1953年 - 1965年
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加賀山 之雄(かがやま ゆきお、1902年明治35年)12月30日 - 1970年昭和45年)8月7日[1])は、昭和期の鉄道官僚政治家位階正三位

第2代日本国有鉄道総裁(在任1949年-1951年)、参議院議員
来歴・人物

福井県大野郡大野町(現在の大野市)生まれ。大野中学一高を経て、1927年(昭和2年)東京帝国大学法学部法律学科(英法)を卒業し、鉄道省に入省した。

1932年(昭和7年)10月17日十河信二の娘と結婚。

その後、運輸省鉄道総局長官などを経て1949年(昭和24年)6月1日の国鉄発足時、副総裁に就任する。当初は総裁の予定だったが、GHQが「戦中にベルリンの滞在が長かった」として難色を示し、アメリカ視察の経験があり、GHQが米国通と評価していた下山定則が初代総裁となった[注釈 1]。しかし、同年7月6日に下山が轢死体で発見される下山事件が発生すると、急遽総裁代行に就任し、その後、同年9月24日総裁に就任した。

だが、労使の対立が先鋭化していた国鉄ではその後も下山事件に続いて、三鷹松川事件が起き、1951年(昭和26年)4月24日に発生した桜木町事故で、国鉄は世論から轟々たる非難を浴び、国会で証人喚問に呼ばれ[2]、加賀山は責任を取って、同年8月24日に辞任した。

1952年(昭和27年)9月には鉄道会館社長となった。

1953年(昭和28年)4月に行われた第3回参議院議員通常選挙全国区に無所属で立候補し当選[3]。当選後は緑風会に所属し、1959年(昭和34年)6月の第5回通常選挙(全国区、緑風会)でも再選され[4]1965年(昭和40年)に引退するまで2期務めた[1]

力道山の後援者としても知られ日本プロレス協会理事を務めた。

1970年(昭和45年)8月7日死去、68歳。死没日をもって勲一等瑞宝章追贈(勲四等からの昇叙)、正五位から正三位に叙される[5]。墓所は大野市大雄院。

甥に加賀山朝雄、遠縁に岡田啓介などがいる。
国鉄スワローズ設立

国鉄総裁在任中の1950年1月25日、国鉄スワローズ(現・東京ヤクルトスワローズ)を設立した。背景には当時の暗い世相を明るくするため、1949年のプロ野球シーズンオフに新球団乱立の煽りで国鉄野球部より選手が引き抜かれる事態が起きたため、下山事件勃発に象徴される労使対立の解消に向けた国鉄職員に対するレクリエーション、加賀山自身が野球好きだった?などが指摘されている。ただ桜木町事故の発生で世論からは「野球に興じている場合でない」と加賀山の責任を追及される材料にもなった。
脚注
注釈^ 実際には両者とも1936年から1937年まで同じ期間外遊しており、ベルリンにぎりぎりまで滞在していた加賀山と島秀雄に誘われて南アフリカや南米を回っていた下山とは数ヵ月の旅程の違いでしかない。高橋団吉『島秀雄の世界旅行』技術評論社。

出典^ a b 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』277頁。
^ 第10回国会 衆議院 行政監察特別委員会 第10号 昭和26年5月23日
^ 『国政選挙総覧:1947-2016』543頁。
^ 『国政選挙総覧:1947-2016』547頁。
^ 『官報』第13096号11-12頁 昭和45年8月13日号

参考文献

有賀宗吉『鉄路の心 加賀山之雄』「加賀山之雄雄伝」刊行会、1982年。
東京都立中央図書館

衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。

鉄道ジャーナル1999年11月号別冊No.39『日本国有鉄道 大いなる旅路』(別冊No.18改定再版)、鉄道ジャーナル社、1999年11月1日、雑誌コード06552-11

『国政選挙総覧:1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

議会
先代
飯島連次郎 参議院文教委員長
1956年次代
岡三郎










参議院文教委員長 (1956年)


田中耕太郎

笹森順造

飯島連次郎

加賀山之雄

岡三郎

秋山長造

湯山勇

竹中勝男

相馬助治

清澤俊英

平林剛

大矢正

北畠教真

中野文門

野本品吉

山下春江

二木謙吾

大谷藤之助

中村喜四郎

久保勘一

楠正俊

高橋文五郎

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