加水分解酵素
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加水分解酵素(かすいぶんかいこうそ、: hydrolase)とはEC第3群に分類される酵素で、加水分解反応を触媒する酵素である。ヒドロラーゼと呼ばれる[1]。代表的な反応はタンパク質脂質多糖炭水化物〉をアミノ酸脂肪酸ブドウ糖などに消化分解する生化学反応に関与する。あるいはコリンエステラーゼ環状ヌクレオチドホスホジエステラーゼプロテインホスファターゼのような生体内のシグナル伝達に関与するものも多い。
概略

加水分解酵素は、エステル結合〈エステラーゼ〉、グリコシド結合〈グリコシダーゼ〉、エーテル結合、チオエーテル結合、ペプチド結合〈ペプチダーゼ〉などの加水分解を触媒する物の他に、アミドC-N結合、C-C結合、C-ハロゲン結合、P-ハロゲン結合およびP-N結合の一方にHを、他方にOH基をつけて切断する反応を触媒するものが存在する[2]。またATPアーゼのようにシグナル伝達や筋収縮などに関与する酵素も加水分解酵素に分類される。
EC.3.-(加水分解酵素)
EC.3.1.-(エステル結合に作用)
EC.3.1.1.-(カルボン酸エステル加水分解酵素)

EC 3.1.1.1 カルボキシルエステラーゼ

EC 3.1.1.2 アリールエステラーゼ

EC 3.1.1.3 トリアシルグリセロールリパーゼ

EC 3.1.1.4 ホスホリパーゼA2

EC 3.1.1.5 リゾホスホリパーゼ

EC 3.1.1.6 アセチルエステラーゼ

EC 3.1.1.7 アセチルコリンエステラーゼ

EC 3.1.1.8 コリンエステラーゼ

EC.3.1.1.9 欠番 削除

EC 3.1.1.10 トロピンエステラーゼ

EC 3.1.1.11 ペクチンエステラーゼ

EC.3.1.1.12 欠番 削除

EC 3.1.1.13 ステロールエステラーゼ

EC 3.1.1.14 クロロフィラーゼ

EC 3.1.1.15 L-アラビノノラクトナーゼ

EC.3.1.1.16 欠番 削除, EC 5.3.3.4とEC.3.1.1.24の混合

EC 3.1.1.17 グルコノラクトナーゼ

EC.3.1.1.18 欠番 → EC.3.1.1.17統合

EC 3.1.1.19 ウロノラクトナーゼ

EC 3.1.1.20 タンナーゼ

EC 3.1.1.21 レチニルパルミチン酸エステラーゼ

EC 3.1.1.22 ヒドロキシ酪酸二量体ヒドロラーゼ

EC 3.1.1.23 アシルグリセロールリパーゼ

EC 3.1.1.24 3-オキソアジピン酸エノールラクトナーゼ

EC 3.1.1.25 1,4-ラクトナーゼ

EC 3.1.1.26 ガラクトリパーゼ

EC 3.1.1.27 4-ピリドキソラクトナーゼ

EC 3.1.1.28 アシルカルニチンヒドロラーゼ

EC 3.1.1.29 アミノアシルtRNAヒドロラーゼ

EC 3.1.1.30 D-アラビノノラクトナーゼ

EC 3.1.1.31 6-ホスホグルコノラクトナーゼ

EC 3.1.1.32 ホスホリパーゼA1

EC 3.1.1.33 6-アセチルグルコースデアセチラーゼ

EC 3.1.1.34 リポタンパク質リパーゼ

EC 3.1.1.35 ジヒドロクマリンヒドロラーゼ

EC 3.1.1.36 リモニンD環ラクトナーゼ

EC 3.1.1.37 ステロイドラクトナーゼ

EC 3.1.1.38 トリ酢酸ラクトナーゼ

EC 3.1.1.39 アクチノマイシンラクトナーゼ

EC 3.1.1.40 オルセリン酸デプシドヒドロラーゼ

EC 3.1.1.41 セファロスポリンCデアセチラーゼ

EC 3.1.1.42 クロロゲン酸ヒドロラーゼ

EC 3.1.1.43 α-アミノ酸エステラーゼ

EC 3.1.1.44 4-メチルオキサロ酢酸エステラーゼ

EC 3.1.1.45 カルボキシメチレンブテノリダーゼ

EC 3.1.1.46 デオキシリモン酸A環ラクトナーゼ

EC 3.1.1.47 1-アルキル-2-アセチルグリセロホスホコリンエステラーゼ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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