劇場版 仮面ライダーオーズ
WONDERFUL
将軍と21のコアメダル
監督柴ア貴行
脚本小林靖子
原作石ノ森章太郎
(石森章太郎プロ)
製作
武部直美
高橋一浩
本井健吾(テレビ朝日)
製作総指揮
杉山登(テレビ朝日)
加藤和夫(東映ビデオ)
ナレーター中田譲治
出演者
渡部秀
三浦涼介
高田里穂
岩永洋昭
君嶋麻耶
酒井美紀
荻野可鈴
松平健
音楽中川幸太郎
主題歌松平健feat.映司&アンク(C.V.渡部秀・三浦涼介)
「手をつなごう?マツケン×仮面ライダーサンバ?」
撮影倉田幸治
編集長田直樹
制作会社東映テレビ・プロダクション
製作会社劇場版「オーズ・ゴーカイジャー」製作委員会
配給東映[注釈 1]
公開2011年8月6日
上映時間
66分(劇場公開版)
73分(ディレクターズカット版)
製作国 日本
言語日本語
興行収入17億6,000万円[1]
前作オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
次作仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX
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『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』(げきじょうばん かめんライダーオーズ ワンダフル しょうぐんと21のコアメダル)は、2011年8月6日より東映系で上映された、日本の映画作品。同時上映作品は『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』。
キャッチコピーは「ヒーローが日本を元気にする!」[2]、「かつてない熱い夏がやってくる!!」[3]、「コアメダルの秘密! 世界の終末を前に、オーズが時空を超えた大冒険!」[4]。 特撮テレビドラマ『仮面ライダーオーズ/OOO』初の単独劇場版作品にして、仮面ライダー生誕40周年記念作品[5]。前年に続き、デジタル3Dと2Dの2バージョンが同時公開された。 本作品は時代劇的要素が採り入れられた作品作りがなされており、仮面ライダーシリーズと同じくテレビ朝日系列で放送された時代劇『暴れん坊将軍』とのコラボレーションが行われている。ゲストには同作品にて主演を務めた松平健が起用され、主題歌も担当した。本作品における「徳川吉宗」の人物設定は『暴れん坊将軍』におけるそれと全く同じであり、劇中で吉宗がナイト兵と戦うシーンにも、同作品のメインテーマを中川幸太郎がアレンジしたBGMが使われている。オファー当初、「何で仮面ライダーに?」と大層困惑したという松平であるが、後にインタビューで「久々に『暴れん坊将軍』を見ていただける」「『暴れん坊将軍』の世界に仮面ライダーがやってきたみたいな感じ」ともコメントしている[6]。 本作品は徹底してファミリー映画にする、という意見が決まったのと同時に、『オーズ/OOO』のテーマとしてアンクに代表される「手や腕」に象徴されるような「絆」を描くものとなり、東日本大震災が起こったことを受けて「明るく楽しい」映画を描くこととなった[7]。 前年に引き続き、劇場版限定および初登場フォーム(仮面ライダーオーズ ブラカワニコンボ・ガタトラーター)の登場、そして次作の主役ライダーの先行登場が踏襲されており、本作品では『仮面ライダーフォーゼ』の主人公である如月弦太朗 / 仮面ライダーフォーゼに加え、メインキャラクターの一人である城島ユウキも登場している。江戸時代のシーンでは、『仮面ライダーW』の劇中劇「風の佐平次」の佐平次も登場している[8]。 一部にテレビシリーズの展開との相違点も見られるものの、本作品にて描かれる物語は冒頭のテロップで明示されている通り、2011年6月に起きた出来事として位置付けられている[注釈 2]。またテレビシリーズの後日譚にあたる『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』では、フォーゼとオーズが本作品にて対面済であることを踏まえた描写がなされている。 2011年6月、ヨーロッパのドイツ・テューリンゲン州にある森の奥深く。そこにはかつて、オーメダルを生み出した800年前の錬金術師が創りだした「失われたメダル」が封印されていた。 鴻上光生会長の指揮により、研究チームはある錬金術師が封じられた円形の石板の封印を解いた。だがその途端、地面がメダルのように“裏返り”、封印の地が日本に現れる。復活した錬金術師の名はガラ。復活したガラはオーズやグリードたちからコアメダルを次々と奪い、「この世界を終わらせて自分が新しい世界の王(オーズ)になる」ことを宣言する。 ガラは人々からも欲望を奪い、その力で次々と各地を恐竜時代をはじめとした過去の地球の時空間と入れ替えていく。それに巻き込まれ、火野映司・アンク・泉比奈は現代の少年・若葉駿とともに江戸時代へタイムスリップしてしまう。
概要
あらすじ
本作品オリジナルの登場人物『仮面ライダーオーズ/OOO』の登場人物は仮面ライダーオーズ/OOO#登場人物参照『仮面ライダーフォーゼ』の登場人物は仮面ライダーフォーゼ#登場人物参照
ガラ
800年前にコアメダルを生み出した錬金術師の一人で、橙色の衣服を身に纏っている。後世には「最も強いメダルを作ることができた」と伝えられており、その力を疎まれ仕えていた王によって封印されてしまう。800年の眠りから王の子孫である鴻上が封印を解いたことで現代に復活、欲望の減らない今ある世界を破壊し新世界の王=オーズになるため、オーメダルを集め始める。肉体は既に失われているため、復活後は若葉五月に憑依して行動する。テレビシリーズ第44話にも、本作品の映像を流用した形で姿のみが登場している。『小説 仮面ライダーオーズ』では錬金術師でありながら豊富に生い茂っていた薬用植物で、戦争で傷ついた兵士の傷をたちまち癒す最高級の薬品を作っており、外交によって小国ながら大国と対等以上に渡り合える手腕を持つ王と共に国を支えていたことが判明する。
東日本大震災があったことから、正義と悪の対立を、人々が亡くなる姿や、街の破壊などで描かないように見せるため、怖さを前面に出したキャラではなく、メルヘンチックなテイストのある設定の敵ということとなり、ラストシーンありきの五月の身体を使うガラというキャラクターの逆算から母親像を上手に演じられる酒井がキャスティングされた[10]。
身長が高いことから、歩く際には吹き替えとなっているが、それ以外は酒井本人が演じており、スカートの中は座れるように工夫されている[11]。
ベル
ガラが生み出した使い魔で、道化のような衣装をまとった少女の姿をしている。作中では複数体が存在し、あるものと引き換えに人間の欲望を叶える「チャンスタイム」と呼ばれる二択を人間たちに迫り、集めた人間の欲望から大量のセルメダルをもたらした。