劇場版
美少女戦士セーラームーンR
監督幾原邦彦
脚本富田祐弘
製作講談社
テレビ朝日
東映動画
出演者三石琴乃
古谷徹
久川綾
富沢美智恵
篠原恵美
深見梨加
音楽有澤孝紀
主題歌ムーンライト伝説
Moon Revenge
撮影高橋基
編集吉川泰弘
配給東映
公開1993年12月5日
上映時間60分
製作国 日本
言語日本語
配給収入13億円[1]
次作劇場版 美少女戦士セーラームーンS
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『劇場版美少女戦士セーラームーンR』(げきじょうばん びしょうじょせんしセーラームーンアール)は、1993年12月5日に公開された、『美少女戦士セーラームーンR』の劇場版アニメ。製作は東映動画。
同時上映は『メイクアップ!セーラー戦士』と、『ツヨシしっかりしなさい ツヨシのタイムマシーンでしっかりしなさい』。 シリーズ初の劇場化作品。94年邦画配給収入第7位を記録し[2]、配収13億円の大ヒットでその後のシリーズの映画化への道筋をつけた。「お祈りクリスタル」とジャンボカードダスが入場者特典。 時列的は、テレビシリーズの第88話(『R』第42話)でブラック・ムーン一族を倒してからちびうさが未来に帰るまでの間と解釈するのが妥当とされている[3]。 テレビアニメではほとんど描かれなかった主人公・月野うさぎと他のセーラー戦士や地場衛との関係を描くなど、セーラームーンの集大成となっている[3][4]。 「愛」という言葉はテレビシリーズで度々使用されているため、本作ではわずかに使用されたに留まった[5]。 メインゲスト声優として、『R』テレビアニメ版のアニメオリジナルストーリーである「魔界樹編」で、銀河星十郎 / エイルを演じた緑川光がフィオレ役、銀河夏美 / アンを演じた冬馬由美がキセニアン役で出演。 物語のクライマックスで「Moon Revenge」が映画を効果的に盛り上げている[6]。歌詞は2番目の前半で各セーラー戦士の声を担当した声優がソロで歌う構成だが、劇中で彼女たちの回想と歌のソロパートがシンクロし、スペクタクルシーンとともに絶妙なタイミングで編集されている[3]。セーラームーン・ミュージカルで音楽を担当していた作詞・冬杜花代子、作曲・小坂明子によるコンビが作詞・作曲を担当した。そのため、クライマックスはミュージカル映画のようでもあり、幾原の持ち味が強く出ているが[注 1]、それは東が制作当初から幾原の個性を全面に押し立てた作品にしたいと考えていたからである[7]。 2017年6月30日(うさぎの誕生日)、セーラームーン25周年を記念して劇場版『美少女戦士セーラームーンR』HDリマスター版の初の発声可能応援上映イベントが開催されている[8]。 2020年12月5日にNHK BSプレミアムで放送された『発表!全美少女戦士セーラームーンアニメ大投票』では、本作が「あなたの好きなエピソード」の部門で第1位に選ばれた[9][注 2]。
概要