創元SF文庫(そうげんエスエフぶんこ)は、株式会社東京創元社が刊行する文庫のSF叢書。日本最古の現存するSF文庫レーベルである。これまでに800冊近い数の文庫(主に海外SF作品)を刊行している。 1963年9月創刊。第一弾はフレドリック・ブラウンの短編集『未来世界から来た男
歴史
2007年2月からは、日本作家のSF作品も刊行している。第1回配本は田中芳樹『銀河英雄伝説』と堀晃『バビロニア・ウェーブ
』。2008年?2019年には大森望、日下三蔵共編による《年刊日本SF傑作選》を刊行した[4]。また、この《年刊日本SF傑作選》の関連企画として2009年に創元SF短編賞を創設した[4]。2023年12月に初の公式ガイドブック『創元SF文庫総解説』(東京創元社編集部・編)が刊行。ISBN 4488003990 「創元SF文庫」への改称に伴って、それまで「SF部門」で刊行されていた作品の一部が「創元推理文庫F」(それまでの「怪奇と冒険部門」ないし「帆船マーク」)に移動した。 また、ジュール・ヴェルヌ作品は、「推理文庫F」と「SF」にまたがって刊行されていたが、「創元SF文庫」に統一された。 創元SF文庫を代表する刊行作品に、以下のものがある(2009年の「読者投票によるベスト20[5]」より)。
収録作品の移動
コリン・ウィルソン『賢者の石』
フリッツ・ライバー《ファファード&グレイ・マウザー》シリーズ(最初の3巻)
マイケル・ムアコック《ルーンの杖秘録》(全4巻)、《ブラス城年代記》(全3巻)
代表的な刊行作品
ジェイムズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』
エドガー・ライス・バローズ《火星》シリーズ
E・E・スミス『銀河パトロール隊』(《レンズマン》シリーズ)
アン・マキャフリー『歌う船』
ロイス・マクマスター・ビジョルド《ヴォルコシガン・サガ》シリーズ
ロバート・A・ハインライン『異星の客』
アーサー・C・クラーク『地球幼年期の終わり』
アイザック・アシモフ『銀河帝国の興亡』
J・G・バラード『結晶世界
レイ・ブラッドベリ『十月はたそがれの国
アイザック・アシモフ『わたしはロボット』
ネヴィル・シュート『渚にて』