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この項目では、武器の一種について説明しています。その他の用法については「剣 (曖昧さ回避)」、「つるぎ」をご覧ください。
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出典検索?: "剣" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2014年9月)
15世紀-16世紀のスイスのロングソード

剣(つるぎ、けん、.mw-parser-output .lang-ja-serif{font-family:YuMincho,"Yu Mincho","ヒラギノ明朝","Noto Serif JP","Noto Sans CJK JP",serif}.mw-parser-output .lang-ja-sans{font-family:YuGothic,"Yu Gothic","ヒラギノ角ゴ","Noto Sans CJK JP",sans-serif}旧字体:劍)とは、長い諸刃の剣身を持つ手持ちの武器の1種である。現代の長剣は儀礼用としてのみ使われる。諸刃である点でと区別するが、文脈で広義に刀を含むこともある。なお、刃の両側に角度がつけてあり、左右両側から研ぐ刃物(断面がV字状)の刃物も両刃と言われるため、本項では刀身の両側に付けられた刃については「諸刃」と統一する。
概要ツヴァイヘンダー青銅剣

剣は武器(または武具)として利用するためのもので、機械要素としての(狭い範囲に圧力を集中する楔構造)によって対象に損傷を与える。

史実的には刃物としてではなく質量を生かして鈍器として用いられるか刺突の機能に期待されるとの印象が大きいが、現代に伝わる西洋剣術の指南書を見る限り、斬撃用途も十分に考慮されていた[1]。基本的に損耗しやすい刃の研磨(英語版)加工は重要視されなかったが、両手持ちの大型の剣の場合、あえて鍔元に研磨しない箇所を設けることで剣身を握れるようにし、武器としての用途を増やすなどの工夫がなされることもある(例:ツヴァイヘンダー[2])。また素手で剣身を握り込んで扱う技法も存在したが、剣身の握り方は失伝してしまっている[3]

一般的に60cm程度より長大なものを指し、より短く軽量のものは刃を研磨され短剣などと呼ばれ区別される。素材に関しては、後述するようにその地域で得られる様々なものが利用された。その発達の歴史では常に最新の素材を利用する傾向も見られる。

ただし、その制作には使用する素材にも拠り一定以上の冶金技術が不可欠であり、また工業が限定的な時代や地域(例えば工芸との区別が曖昧な時代)では量産が難しく、大型のものではコストも高くついたため稀少で、訓練でも相応の時間を費やす必要があるなどの傾向も見出せる。このため各々の剣に対する特別の意味付けがあるものも散見され、歴史的記念物として保存されたものや、象徴として装飾されたものが現代に伝わっている。

今日では、戦争の形態が火器(個人装備では自動小銃自動拳銃)を用いる形態が主流であるため、剣を使う戦闘も銃剣など補助要素的なものに変化し、その中では中世の銃の登場以前に発達した多種多様な刀剣類を見ることは無い。しかし歴史的に権力(いわゆる力全般)の象徴としてや、なにがしかのシンボルとして剣のモチーフが登場するほか、フィクションの分野でも歴史的な題材のみならずファンタジーからサイエンスフィクションにまで幅広くその類型が見出せる。

短いものでは携帯に向くほか、取り回しの面でも扱い易いことから、間合いが取り易いが屋内など狭い空間では極端に扱い辛いポールウェポンや、発射後に次の準備に際して無防備となる飛び道具の補助的なものに使われることがあり、比較的大きなものでも訓練次第では様々な状況に対応可能なことから、長く広く使われてきた歴史を持つ。

なお兵器としての剣はその立場を縮小してはいるものの、剣の扱いに関する武道(wikt:武術)も剣術と呼ばれ、様々に発展現代ではスポーツの分野で生き残っており、これらはスポーツ全体から見ても無視できない広がりを持つ分野となっている。
機能と構造ヨーロッパの剣日本刀と拵え(打刀

剣には対象に対し、斬撃[1]と刺突[1]と打撃[4][5]を行う機能を持つものが多い。「スライス」という剣の刃が敵の体に接触している状態から、剣を押し付けながら押したり引いたりして相手を切り裂く用法も考慮されている[1]

近世になると火器の発達により、軽装化が進んだためにサーベルなど斬る効果が重視された[6]

諸刃かつ、貫き通す機能を重視しているため、基本的に剣先からグリップまでが真っ直ぐな形状となっていることが多い。また剣の中には血抜き溝(日本刀でいうところの樋(英語版)・「血溝」は俗称)が施されているものがある。これは刀身に沿って溝が穿たれ、軽量化に役立った一方で、相手を刺した際に武器が抜けなくなることを予防するため、血を抜き圧力を下げる一方で引き抜く際に切断面と剣との隙間に空気が入ることで武器を抜きやすくする機能を持つ、この様な構造を持つ物は等にも見られる。

ほとんどの中世以降の西洋の剣は、振る際に生じる遠心力による負担と隙を軽減するため、その重心を持ち手の近くに収めることが念頭に置かれている。そのため刀身はできるだけ薄く細く、柄側には刃部全体と釣り合うだけの重量を持たせていることが多い。時に使用者はその特性を利用して柄頭で打撃を加えたり、刃の部分を持って鍔を嘴として攻撃することもある。また、耐久面への配慮として刀身の柔軟性が重視されており、質のいいものは刀身を90度曲げても元に戻る。諸刃で直剣の西洋剣は片刃で曲刀の日本刀とよく比較されるが、前述からも分かる通り用途や製作理念が異なるため安易な比較をするべきではない。

形状も用途も様々で突いたり、払ったりできるため、最も近い原型である斧よりも用途が広く、はっきり分類しにくい面もある[7]。また、短剣よりも長く、隠し持つのが難しいことから多くの文化圏で名誉ある武器とみなされてきた[7]。刀剣類は最も、広範囲に使用されている武器の一つである[8]

刀剣の利点はサブウェポンの中では斧や打撃武器よりもリーチが長いこと[9]、軽装の敵に対して殺傷力が高いこと[10][11][12]、携帯性が高いこと[13]、重心が手元に近いため動作が機敏で扱いやすいこと[14][15][16]、斧や打撃武器に比べると扱うのに腕力と体力を要さないこと[11]があげられる。

逆に欠点を言えば、高価であること[17][18]、鎧に対して効果が低いこと[17][10]、耐久性が低いこと[18]、扱うのに技術を要すること[19]があげられる。

ちなみに斬撃は刺突に比べ、殺傷力が低いがストッピングパワーが高い[20]

刺突は斬撃に比べ、殺傷力が高いがストッピングパワーが低いという特徴がある[20]
剣と戦争グラディウスの刀身とその鞘 / 紀元前4世紀から紀元後の3世紀のもの。博物館展示物。中世ヨーロッパにおける両刃の剣(そのレプリカ)インドタルワール / 1806年のもの。19世紀フランス海軍将校用サーベル

剣による戦闘(白兵戦)では、相手も剣を備えて攻撃に用いるため、これを防ぐ防具としての側面があり、この戦闘で手を守る機能を備える剣も多い。


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